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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:314921
(かたな むめいでんかねなが)
重要文化財(工芸品)
昭和30年2月2日
市川市須和田(個人)
寸法は、長さ74.8cm、反り2.4cm、元幅2.9cm、茎長(なかごちょう)17.5cmで、造りは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)である。鍛えは小板目肌で、目はよくつんでいる。地斑という黒い斑がみられる。刀文は小乱(こみだれ)と小丁字が交じり、刀の縁に砂を流したような縞模様や線がみられる。表裏に棒樋を彫っている。
この刀は、寸法をつめたため、元の茎が残らず無名となっているが、五条兼永の作と伝えられている。
兼永は、日本刀の完成者の一人として知られる三条宗近の流れをくむ平安末期の刀工で、京五条に住したと伝えられる。兼永有銘の作で現存するものは極めて少ない。この刀は大磨上無銘であるが出来は優れたものである。
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