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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315392
(ぼんしょう)
重要文化財(工芸品)
昭和51年6月5日
安房郡鋸南町元名184(日本寺)
この梵鐘は総高117.5cm、口径62.0cmで、3段組で鋳上げられている。乳は4段4列、上帯、下帯とも文様がない素文で、池の間4区にわたって銘文が刻まれている。撞木があたる2個の撞座は蓮華文となっている。
銘文は池の間に刻まれており、当初の所在地であった下野州(栃木県)佐野庄堀籠郷応竜山天宝禅寺と元亨元年(1321)の銘が刻まれている。
また淨妙禅寺の寺名と永徳2年(1382)の紀年銘を追刻し、鎌倉に転じたことを記していることから、この鐘が下野から相模へ、また安房へと移されたことが分かる。製作者は下野国の鋳物師・甲斐権守卜部助光である。なお、甲斐権守卜部助光の作では、他に茨城県潮来市に所在する長勝寺の梵鐘があり、同じく有形文化財に指定されている。
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