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更新日:令和2(2020)年8月2日
ページ番号:314630
(にょう)
重要文化財(工芸品)
昭和34年6月27日
銚子市馬場町293-1(円福寺)・奈良国立博物館保管
鐃は、奈良時代に中国から伝えられた楽器の一つで、密教系の法具と考えられている。柄の下部の丸くなったところを鈴部といい、なかに鈴子を入れ、振って音を出す楽器である。これは、最も古い法具の一種で、奈良時代から使われ、類品は、日光の二荒山神社出土品、奈良の東大寺、茨城の鹿島神宮蔵品など、きわめて類例の少ない貴重なものである。密教法具としては金剛鈴が一般的であるが、鐃はその元となる楽器とも考えられる。
この鐃は、全長20.3cmで、鈴部の半面には横6cmほどの亀裂があり、ゆがんでいて口が開いたため鈴子は無くなってしまっており、鈴部には大小2葉ずつの丸い花弁が表され、柄の上部は三鈷形になっている。制作年代は正確にはわからないが、平安時代初期と考えられている。
なお、この鐃は、すでに江戸時代から寺の宝物となったようで、天保2年(1831)の地元の飯沼村名主の日記に、代官に見せたことが記されている。
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