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更新日:令和5(2023)年7月7日

ページ番号:315463

銅造千手観音立像

(どうぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)

銅造千手観音立像

種別

重要文化財(彫刻)

指定日

昭和59年6月6日

所在地(所有者)

館山市那古1125(那古寺)

概要

 像高約105cmで、42の手を持つ。頭部から体躯の中心部は一度に鋳造し、合掌手と宝鉢手は別に鋳造し、肩の部分で取り付けている。左右の手は前6手、中7手、後6手と3段に分け、前後の手を中段に釘で止め、中段を体部に差し込んでいる。髪は一本一本毛筋を立て写実的な描写がなされている。顔は目、鼻、口を集中させ、ほほに張りを持つきびしい表情であるが、生命力を感じさせる。手の多い難しい姿であるにもかかわらず、バランスも整い、鋳上りも優れていて、当時の鋳造技術の高さもうかがい知ることができる。像の脇のつなぎ目に「平胤時」の刻銘があり、これは「吾妻鏡」にその名をみる千葉八郎胤時と考えられ、鎌倉時代初期の造像であることが確認でき、この時期の東国武士の信仰による確実な造像例として貴重である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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