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更新日:令和2(2020)年10月1日
ページ番号:314789
(もくぞうふどうみょうおうざぞう)
重要文化財(彫刻)
昭和34年6月27日
長生郡長柄町山根821(飯尾寺)
ヒノキ材の寄木造の像である。頭部は、耳の後ろで前後につなぎ合わせ、さらに面部をつなぎ合わせている。三道(さんどう)の下で首を挿し、体部は体側で縦に前後につなぎ合わせる。両脚部は横木の1材製である。両腰脇には三角材を寄せている。両手は、肩、肘、手首でつなぎ合わせている。像高は84cmである。
髪を結った弁髪は左に集めて束ね、肩に垂らします。耳朶は紐状に伸びて、穴が貫通しています。額に3本の筋を刻み、両眼をみはり、牙を口の左下と右上に現す忿怒形(ふんぬぎょう)としている。三道相を表し、条帛(じょうはく)を着け、右手は膝上で剣を握り、左手は肘を曲げて胸の左脇で羂索(けんさく)を持ち、右足を外にした結跏趺坐(けっかふざ)をしている。
慶派の写実表現を基調とする作風で、生彩のある相貌、抑揚に富んだ体躯の上手な表現、形式化しない衣の襞の処理など、運慶風の作品と言え、鎌倉時代中期以前の像造と考えられる。
像内に長さ15mにおよぶ紙本墨書不動種子1巻が納入されている。腹の前にある帯金具や、腕輪・足釧は銅製で鍍金が施される。
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