ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 東葛飾エリアの市 > 柏市の国・県指定および国登録文化財 > 旧吉田家住宅
更新日:令和6(2024)年4月15日
ページ番号:315243
(きゅうよしだけじゅうたく)
重要文化財(建造物)
平成22年12月24日
柏市花野井字原974-1(柏市)
吉田家は、家伝によれば、一族の祖は平安時代の当地域の領主であった相馬氏一門に連なるものであったと言われる。江戸時代の古文書には、主に農業を営みながら名主として栄えたと記載されており、幕府や領主の命に従い、村内の諸事全般を取り仕切っていたことが分かる。江戸時代中期頃からは金融や穀物売買等の事業を開始し、地域の特産となる醤油醸造業も手がけた。また、文政9年(1826)には、関東4か所にある幕府直轄牧の一つである「小金牧」の目付け牧士に任命され、以降4代にわたり牧の経営に関わった。
主屋は屋敷地中央に建ち、嘉永6年(1853)に建てられ、木造平屋建寄棟造で茅葺きである。土間には、広大で重厚な梁組を見ることができ、座敷には3間四方の居間や5畳の仏間など広い部屋が配されていて、仏間の正面には式台が構えられる。
主屋の東面には書院が、背面には座敷棟が接続している。書院は主屋の東に渡廊下で接続しており、南には庭園が配されている。文久2年(1862)に建てられ、木造平屋建寄棟造桟瓦葺きである。座敷2室を東西に並べ、四周に縁を廻らす間取りで、東室には1間半の床の間、左右に違い棚、書院を備える。欄間格子や床の間周りなどには良質な材料が用いられており、施工も入念で見ごたえがある。
現在は、旧吉田家住宅歴史公園として、柏市が管理し、内部も公開されている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください