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更新日:令和6(2024)年7月11日
ページ番号:315279
(きゅうとくがわけまつどとじょうてい)
重要文化財(建造物)
平成18年7月5日
松戸市松戸642-1戸定が丘歴史公園(松戸市)
旧徳川家松戸戸定邸は、水戸徳川家の第11代藩主の徳川昭武(あきたけ)(1853~1910)が、江戸川をのぞむ台地上に建てた住宅である。戸定邸の「戸定」とは地名に由来する名で、竣工は明治17年(1884)4月である。
指定されている建物には、表座敷棟、中座敷棟、奥座敷棟、離座敷棟、湯殿棟、玄関棟、台所棟、内蔵棟の8棟がある。台所棟の一部と内蔵が二階建てである他は、全て一階建てで、屋根は桟瓦葺きである。また、下屋・渡廊下、附属の便所等は銅板葺きである。南にある表座敷棟を起点として、各棟が連続もしくは渡廊下で結ばれている。表座敷棟は、床・棚付で十畳半の客間や八畳の書斎等からなり、室境には透かし彫りの板欄間や竹細工の欄間がある。湯殿は浴室と脱衣場をわけ、浴室天井は杉板網代組の意匠としている。大正10年(1921)の平面図が残されており、それと比較すると部分的な改変しか行われておらず、竣工当時の姿をよく留めていることがわかる。
この住宅は、表向きの座敷棟をはじめ、各座敷棟、玄関棟から奥向きの施設まで全体がほぼ完存している大規模住宅として重要である。洋風を意識した庭園が築かれながら、建物は基本的に和風に造られ、明治前期における上流住宅の指標となるものとして、歴史的価値が高い。
なお、戸定邸の周囲2.3haは、戸定が丘歴史公園として整備され「日本の歴史公園100選」に指定されており、園内には、徳川家伝来品を展示する戸定歴史館もある。
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