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更新日:令和7(2025)年12月15日

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食育から生きる力を育てる~県立東金特別支援学校の取組~

1 はじめに

 千葉県立東金特別支援学校は、昭和48年に県内初の県立知的障害養護学校として開校しました。「自立をめざして、かがやく瞳、ひかる汗」をスローガンとして、一人一人が自立と社会参加に向けて、自ら学び、持てる力を最大限に発揮できる健康で心豊かな児童生徒の育成を目指しています。また、開校当初より寄宿舎を設置しています。

 本校は県の中東部に位置し、温暖な気候に恵まれています。学校のすぐ隣には水田が広がり、九十九里浜まで10kmほどと自然豊かな地域です。東金市ではいちごやぶどうの栽培が盛んで、特産品である金山寺味噌や東金ブランドの極楽ねぎがあります。

2 本校の給食について

 給食の運営方式は自校式で、給食260食、寄宿舎朝・夕食25食と1日3食提供しています。小学部から高等部までの児童生徒が在籍しており、寄宿舎には小学部5年生から入舎可能です。児童生徒の特性に応じた形態食の提供も行っており、初期食(ペースト食)・中期食(ムース食)・後期食(刻み食)といった対応をしています。

令和7年11月11日火曜日の献立

  • きな粉揚げパン 鶏肉のマスタード焼き ポトフ風スープ ジョアしろぶどう バナナ

ペースト食の画像

【初期食(ペースト食)】

ムース食の画像

【中期食(ムース食)】

刻み食の画像

【後期食(刻み食)】

通常食の画像

【通常食】

3 本校の食育取組

 将来、豊かな食生活を自ら送れるように、給食を教材として食に関する指導を行っています。また、学校栄養職員だけでなく、学校全体で食育が行われるように全職員で取り組んでいます。

(1)給食における食育

千葉県の地場産物を用いた給食

 農林水産業の盛んな千葉県の食材を用いた給食の提供を目指しています。下記にある給食の写真は、東金市の特産品である「金山寺味噌」を使用した鶏肉です。児童生徒から「美味しい」と好評でした。

 

千葉県の地場産物を用いた給食

 

令和7年11月4日火曜日

  • ご飯 
  • 鶏肉の金山寺味噌焼き
  • さつま芋の金平 
  • 具たくさんすまし汁
  • 牛乳 
  • レモンゼリー

郷土料理

 奇数月には各都道府県の郷土料理を給食で提供しています。その日の郷土料理や対象の県にかかわる資料を作成し、食堂へと続く渡り廊下に掲示しています。各クラスに配付し担任の先生から紹介しています。

 

郷土料理を用いた学校給食

 

令和7年9月22日月曜日 郷土料理 高知県

  • ご飯 
  • カツオカツ 
  • ぐる煮 
  • どろめ汁 
  • 牛乳
  • はちみつゆずゼリー

 

給食時間の巡回指導や担任への給食に関する資料の提供

 毎日の給食時間では、その日の献立について児童生徒へ話したり、使用している食材の実物を持って回ったりしています。給食が教科書代わりになり、児童生徒も興味をもちながら栄養士の話を聞いてくれています。

給食時間の巡回指導

給食の巡回指導の様子

【実物の切干大根を観察する様子】

 

給食に関する掲示物

 食堂へと続く廊下には今日の給食に関する資料等を掲示物しています。資料は音声付きで担任の先生にも配付をし、クラスで話しています。

キャベツに関する資料の画像

【キャベツに関する資料】

千葉県産の食材を示した掲示物

【給食に使用されている千葉県産の食材】

 

学校ホームページにおける給食紹介

 月に数回ピックアップして、献立の写真と一言コメントを添えて学校のホームページに掲載しています。給食の様子を保護者の方が知る機会は少ない為、食への関心のきっかけになればと考え、家庭に向けて発信しております。

学校ホームページにおける給食紹介

(2)授業における食育

『東金コメ調査隊』の活動

 中学部2年生の生活単元学習において、地域の農業について調べる学習の一環として、「東金コメ調査隊」として地域の稲作の調査に取り組んでいます。学習の中で、地域の米農家の方に協力いただき、インタビューや稲刈りを体験させていただきました。収穫したお米は、調理実習でご飯を炊き実食しました。また、昨今話題となった備蓄米に関連して、古米と新米の食べ比べも行いました。実際に栄養士も試食させていただきましたが、個人的には古米が一番美味しかったです。

水田調査の様子

【学校周辺の水田を調査する様子】

米に関する講義を受ける様子

【山武農業事務所改良普及課の方による講義】

バケツ稲の田植えの様子

【バケツ稲の田植え】

実験で使用したバケツ稲

【条件の異なるバケツ稲】

 

バケツ稲の観察をする生徒

【バケツ稲の成長を観察する様子】

調理実習の様子

【収穫したお米で炊いたご飯】

 

(3)寄宿舎における食育

舎食について

 給食では提供が難しいような手の込んだ料理が舎食では可能な為、舎食にしか登場しないメニューがあります。生活の中の食事ということを念頭に、家庭の食事をイメージして献立作成を行っています。

 

11月10日の寄宿舎の食事

 

令和7年11月10日月曜日

  • さつま芋としめじの炊き込みご飯
  • ブリの照り焼き
  • ポテトサラダ 
  • 大根の味噌汁
  • いちごシュークリーム
  • 麦茶

 

 

 

11月11日の寄宿舎の食事

 

令和7年11月11日火曜日

  • ご飯
  • 生揚げの肉味噌煮
  • 水菜の磯和え 
  • 具たくさんさつま汁
  • みたらし団子
  • 麦茶

 

また、毎月各部屋から舎食のリクエストを受け付けています。新しいメニューを挙げてくれるので、新メニュー誕生に一役買ってくれています。

寄宿舎リクエスト献立

卒業後の食事を見据えた個々に応じた調理実習

 寄宿舎では生活の自立を身に付ける場所です。寄宿舎における調理実習は、生徒の実態に合わせて行っています。卒業後の生活を見据えて生徒と一緒に献立を考え、調理実習を実施しています。

卵料理を作る生徒

ゆで卵の殻をむく生徒

 

4 おわりに

 食は生涯に渡って続いていく大事な営みで、「食べること」は「生きること」と考えます。人生100年時代、在籍する児童生徒があと80年生きるとすると87,600回食事の回数があります。約9万弱の食事をより充実させ、さらには健康に繋げられるように、毎日の給食や食育を通して児童生徒の食の自己管理能力を育てていきたいです。

文責:千葉県立東金特別支援学校・技師・岩澤 美佳

お問い合わせ

所属課室:教育振興部保健体育課給食班

電話番号:0120-23-1008

ファックス番号:043-225-8419

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