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更新日:令和5(2023)年6月3日

ページ番号:11967

事例No.7(宿泊業)

従業員数:約200人
訪問調査日:2017年2月20日

経営方針

「働き方」に関する経営層の考え方や問題意識、経営方針・計画等との関連性など

■女性の継続雇用に対する考え方の変化
特に震災以降、学校からの推薦が減少傾向にあり、求人・採用が難しい時期が続いている。以前は女性が結婚や出産の際に、退職やパートへの転換をすることも少なくなかったが、人材確保が困難な中で、従業員が辞めてしまうことは、大きな損失だと気づいた。約2年前に敷地内に託児所を設置し、勤務調整といったサポートによって、従業員が育休後に復帰できるよう取り組んでいる。現在では、育児休業を取得したほとんどの女性従業員が復帰している。

企業風土

働きやすい職場のための環境づくりや日常の働きかけについて

■若手従業員の人材育成・教育
「メンター制度」により、先輩によるマンツーマン指導等、新入社員でも気軽に相談ができる環境を作っている。過去に「キャリアアップ助成金」を活用し、調理部門に「モデリング学習」を導入した。例えば、調理長の包丁の研ぎ方や刺身の切り方などをタブレット端末に動画で収録し、教材としている。繰り返し視聴し、マネをすることで学習スピードが上がるため、見習いから約3年で職人のスタートラインに立つことができる。

長時間労働の抑制、休暇取得促進、多様な働き方の実現

施策や制度の有無、その内容や課題

■5日連続休暇の推奨
年に1回、5日間の連続休暇取得を推奨している。原則、取得は必須であり、総務部から所属長に、従業員への取得を促すように伝えている。連続休暇は他の旅館等に宿泊して勉強する機会にも充てて欲しいと考えており、今後はレポート提出を条件とした費用補助等を検討している。

業務改善

業務プロセス・計画、人事配置、社内外への働きかけなど取組の工夫の有無、内容

■従業員による業務改善提案の促進
これまではトップダウンでの業務改善指示が多かったが、パートも含めた従業員から、自由に改善提案を募る「ご意見箱」を設置した。収集した提案は社内に掲示し、採用された場合は賞金(200円/1件)の獲得ができ、最優秀提案については、全体集会の場での表彰が行われる。

社内

社内コミュニケーションの円滑化に対する取組の有無やその内容について

■社内コミュニケーション促進のための取組
新入社員歓迎会や新年会やスポーツ大会(有志)などを親睦会費で実施している。以前、実施していた社員旅行の復活については、従業員にアンケートをとり、今後の方針を検討することとしている。

「働き方改革」における課題や問題点

社内の意識、業界特有の課題やその原因

■サービスの在り方
サービス業は“お客様中心”であり、サービスの充実を追い求めるあまりに過剰になることがある。幹部会議でも過剰サービスについて議論することが多いが、例えば、ノンアルコールビールは複数種類必要か、など、管理部門とサービス側の視点は異なるため、常に結論は出にくい。また、ひとつサービスを増やすと、やめることは難しく、労働生産性や効率は落ちていく。ある程度はデータに基づき機械的に切り捨てることも重要だと考えている。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部雇用労働課多様な働き方推進班

電話番号:043-223-2743

ファックス番号:043-221-1180

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