千葉県地方港湾審議会木更津港部会の結果(令和7年3月6日分概要)
1 開催日時及び場所
日時 令和7年3月6日(木曜日)午後2時35分から午後3時31分
場所 TKPガーデンシティ千葉 4階 コンチェルトA(WEB併用)
(千葉市中央区問屋町1-45)
2 木更津港部会の招集数、出席者数並びに出席者氏名
(1)委員及び特別委員の現員数
委員:23名、特別委員:4名
(2)出席者数
委員:20名、特別委員:2名
(3)出席者氏名(敬称略・順不同)
委員(20名)、特別委員(2名)
委員及び特別委員出席者名簿(PDF:55.7KB)
県の出席者
四童子隆(県土整備部長)、安田 善一(港湾課長)、岩崎 剛(港湾課副課長)、齋藤 英貴(港湾課副課長)、
稲富 卓洋(企画班長)、末永 昌代(港湾管理班長)、佐々木 美智子(管理調整班長)
3 議題
議案第1号 木更津港における船舶等の放置等禁止区域の指定について
議案第2号 木更津港港湾計画の軽易な変更について
4 議決事項
議案第1号 木更津港における船舶等の放置等禁止区域の指定について
- 原案(木更津港における船舶等の放置等禁止区域の指定について(案))のとおり承認
議案第2号 木更津港港湾計画の軽易な変更について
- 原案(「木更津港港湾計画書 軽易な変更(案)」)のとおり承認
5 主な質疑事項等
【議案第1号】
<委員>
- 放置艇所有者の特定方法及び所有者特定後の周知方法について教えていただきたい。
<事務局>
- 船舶番号が記載されている場合は、所有者調査をする。登録番号等が既に滅失し読めなかったもの、あるいは意図的に削り取られてしまっていたものについては、所有者不明のため、船舶への張り紙、あるいは周辺への張り紙、あるいはホームページ上への掲載といったような方策で告示する。
<委員>
- 放置艇による具体的な被害の状況と今後の抑止の方法について教えていただきたい。
<事務局>
- 放置艇は、令和4年7月時点調査で約560隻確認されている。内訳としては、吾妻地区でプレジャーボートが267隻、プレジャーボート以外が34隻、また沈船が266隻確認されている。今回、放置禁止区域に放置禁止物という形で指定することそのものが抑止となる。なお、指定することにより今後放置に対して監督命令というような法的な手段がはじめてとれるようになる。
<委員>
- 放置禁止区域の指定に至るまでの今後の動きについて教えていただきたい。
<事務局>
- 県報登載(告示)と、ホームページ等掲載の予定をしている。3月末までに正式に告示を行って指定する予定である。指定後の周知期間ののち、実際 撤去に至るには概ね1年程度はかかるものと考えている。張り紙とか、所有者調査を行った上で、実際そこで撤去される可能性もあるが、それでも撤去してもらえないものについて順次、手続きに入っていく。全ての地域を一気に進めるというのは難しいので、徐々に進めていくことを予定している。
<部会長>
- 告示が済み公表後、木更津市の公式ホームページとリンクして、周知することは可能か。
<委員>
- 市のホームページにリンクを作成することは可能だと思われる。県からの通知を見て対応できることはする。
<委員>
- 放置艇が多い地区には水辺の厚みのあるグリーンベルトにより、港湾空間において貴重な生体系の多様性が形成。放置艇対策は緊急に行うべきである。
- 放置艇を撤去した後の廃棄物の処理方法や資源の再利用等も含めて検討いただきたい。
- 放置艇対策問題を周知するために、対策実施の過程、プロセスを県民・市民の皆様にPRしていくことが望ましい。
<事務局>
- 換価価値のある物品につきましては、法廷に基づき換価して売却という手続きができるが、実際のところ、あまり価格価値のあるものが放置されているという事例は非常に稀である。行政代執行をした場合は、当人その所有者に請求する、公的に債権として処理できるものとされている。
- 船舶がどのような材料で作られているかによってリサイクルできるものもある。リサイクルできるような処理の仕方を進めていきたい。
【議案第2号】
<委員>
- 港湾計画の軽易な変更後の事業着手のスケジュールや予算について教えていただきたい。
<事務局>
- 今回の対象箇所については、少しでも早く事業実施に移せるように、軽易な変更ということで対応したところである。
<委員>
- 千葉港の整備が進むにつれて、船だまりが減少していったことも相まって、今回の計画対象地の確保が重要になってきた。働き方改革により、夜間に 船舶を係留する場所の確保が今までに増して重要になってきている。
- 千葉港の開発も進めていただきたい。
<事務局>
<委員>
- 船だまり計画について1年でも早く実施をしていただきたい。
- 船舶の航行安全のために、航路の幅員を増やすことを検討していただきたい。
<事務局>
- 航行の幅、間口の幅につきましては、今回基準を踏まえ決めているところだが、船舶の航行安全というのは非常に大事なものであるため、施設やルール作りについて利用者の皆様と十分に調整して、これから進めてまいりたい。
<委員>
- 防波堤を建設すると航路幅が狭くなるが、このような計画とした理由を教えていただきたい。
<事務局>
- 小型船は波による影響が非常に大きく、船を泊める・係留する場合には基準の中で、できる限りその波を抑えるような形とすることになる。今回、前面に波を抑えるための施設を設けないと船が泊められず、また、間口の広さに関しても、同じ理由によりこの形となった。
<委員>
- ガット船とプレジャーボートでは目線が異なるため、出入りの際に死角の 発生が予想される。船舶が行き会う海域は100m程になり、危険な状況も生まれることも予想される。
- 安全面から今後、形状変更も可能であれば含め、関係者間でしっかり調整・検討していただきたい。
<部会長>
- 運用が開始される時期になったら、幹事部会等も含めて、運用や実施の面で規則作り等行っていただきたい。
6 配布資料
資料1 議案1号 船舶等の放置等禁止区域の指定について(案)(PDF:2,449.9KB)
資料2 議案2号 木更津港港湾計画書(案)(PDF:471KB)
資料3 議案2号 木更津港港湾計画資料(案)(PDF:690.9KB)
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