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更新日:令和7(2025)年11月4日

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知事定例記者会見(令和7年10月30日)概要

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日時

令和7年10月30日(木曜日)10時30分から10時55分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和7年10月30日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 奨学金返還支援事業について

  2. 食育月間について

  3. 千葉ブランド水産物の認定について

  4. 鴨川メガソーラーの対応について

 奨学金返還支援事業について

(知事)

はじめに、技術系職員を対象とした、奨学金返還支援事業の実施について、お話しいたします。

県では、土木系技術職、または児童福祉専門職など、近年特に採用が困難となっている技術系人材を確保するため、今年度試験に合格し、採用する職員から、在学時に日本学生支援機構から貸与を受けた奨学金の返還に要する経費を支援する事業を実施いたします。

若者人口の減少等に伴い、国や他の地方公共団体、民間企業との採用競合が激しくなっている中、本県でも、近年多くの技術系職種で必要な職員数を確保できていない状況となっています。

このため、奨学金返還を支援することにより、採用試験受験者の拡大を図り、必要な人材の確保・定着を図ってまいります。

具体的には、近年の採用状況等を踏まえ、土木・建築などの土木系技術職の4職種、心理・児童指導員などの児童福祉専門職の5職種、及び獣医師を支援対象とし、令和8年度から令和12年度までの当面5年間に県で採用する職員を緊急的に支援してまいります。

返還支援額は申請時点の返還総額の2分の1の額で、上限額を150万円とし、採用2年目から11年目の10年間、県が本人に代わり日本学生支援機構に返還いたします。

本事業は、今年度実施試験の合格者から対象となりますので、千葉県庁を選んでいただく後押しになれば幸いです。また、今年度これから実施予定の試験も含め、今後千葉県庁の受験を是非検討いただければと思います。

  食育月間について

(知事)

次に、食育月間と関連するイベントについて、お話しいたします。

「食」は生きる上での基本です。健康的な食のあり方を考え、農産物の収穫を体験したり、季節や地域の食材を使った料理を味わうなどの「食育」は、心と体の健康を維持し、いきいきと暮らすためにも重要です。

県では、「ちばの恵みで まんてん笑顔」をキャッチフレーズに、バランスのよい食生活の実践など、食育を推進しています。

特に、県産の野菜や魚など旬の食材が豊富に出回る11月を「ちばを食べよう!ちばの食育月間」と定めており、県をはじめ企業や市町村が、各地で食に関する様々な取組を行います。

具体的には、子供たちを対象にした秋冬野菜の収穫体験、県内の小売店と連携したバランスの良い食生活の啓発、学校給食における地域の食材を使ったメニューの提供など、食への関心を深め、バランスの良い食生活の実践に向けた約450の取組が県内各地で展開されます。

11月16日には、イオンモール幕張新都心で「おやこで楽しく、食育はじめの一歩」をテーマに、食育のイベントを初めて開催いたします。

当日は、県の食育推進に御協力いただいている「ちば食育ボランティア」や「ちば食育サポート企業」による食育講座や、体験ブース、チーバくんと学ぶクイズイベントなど、親子で楽しく食育を体験できる催しを予定しております。

この機会にぜひ、足を運んでいただければと思います。

千葉県産の食材が豊富に出回る11月に、ぜひ多くの皆様に、旬の県産農林水産物を味わっていただき、改めて「食」の大切さについて考えていただければと思います。

  千葉ブランド水産物の認定について

(知事)

次に、「千葉ブランド水産物」の認定について、お話しいたします。

千葉県は、四季を通じて豊富な水産物が水揚げされるとともに、水産加工業も盛んで、全国でも有数の水産県です。

県では、こうした「千葉のさかな」のイメージアップを図り、消費拡大や価格の向上につなげるため、平成18年度から優れた県産の水産物を「千葉ブランド水産物」として認定し、PRしています。

本日は、今年度新たに認定した夷隅東部漁業協同組合の「大原産天然トラフグ」を御紹介いたします。トラフグといえば、フグの中でも最高級品として知られている魚ですが、本県では、近年このトラフグの漁獲量が増加しています。本品は淡泊で引き締まった身質のほか、漁期の後半である2月から3月には大きく濃厚な白子も楽しめます。

また、本品は釣り上げてすぐに船の上で歯を切ることで、傷がない美しい状態と活きのよさを保っております。

今年度は、これに加えて、岩井富浦漁業協同組合と館山漁業協同組合の「布良瀬一本釣くろむつ」を新たに認定いたしました。館山市の平砂浦沖合に位置する布良瀬漁場は、全国有数のクロムツの好漁場です。クロムツの中でも大きいものは特に脂のりがよく、高級魚として扱われています。本品は、丁寧な取扱いや釣り上げ後の素早い冷却により、高鮮度で濃厚な旨味を味わえます。

今紹介いたしました今年度の2品を加え、本県が誇る「千葉ブランド水産物」認定品は、計38品目となりますが、いずれも県のホームページでその概要を御覧いただけます。県内の百貨店や道の駅などでも販売されていますので、是非多くの皆様方に堪能していただきたいと思います。

なお、私も参加する予定の認定書の交付式は、11月4日午後2時から、そごう千葉店地下1階「まつりの広場」で開催します。

また、同じフロアの食品売場では、11月4日から10日まで、「千葉ブランド水産物フェア」が開催され、千葉ブランド水産物を使ったお惣菜などをお買い求めいただけます。

皆様、是非、足をお運びください。

県では、今後4年間の新たな総合計画においても、戦略的な販売促進とブランディングの強化のため、千葉ブランド水産物の認知度向上を図ることとしているところです。

千葉ブランド水産物は、漁業者や水産加工業者の皆様の、たゆまぬ努力と創意工夫の積み重ねと、良いものを消費者に届けたいという思いがこもった逸品ぞろいです。

全国に誇る本県の水産物の魅力を多くの皆様に知っていただけるよう、今後も積極的にPRしてまいります。

 鴨川メガソーラーの対応について

 (知事)

最後に、鴨川市で行われているメガソーラー計画について、御説明いたします。

本計画については、事業者が開発行為にあたり、残すこととされている森林(残置森林)を伐採した疑いがあることから、10月28日に担当課において現地調査を行ったところ、森林法に基づく林地開発行為の許可条件に違反する伐採が確認されました。

この事業者に対しては、10月24日に盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)第25条の規定に基づき、工事の計画などについて、報告徴取を行っているところであり、併せて、事業者に対し、報告内容を確認する間、新たな工事を行わないよう求めたところです。

このため、現在、土砂流出防止柵の設置など災害防止作業を除き、工事は中断していますが、10月28日に千葉県林地開発行為等に関する行政指導指針第12条の規定などに基づき、事業者に対し、改めて工事の一時中止と復旧措置計画書の提出などの行政指導を行ったところです。

また、本計画は、太陽光発電施設の設置を目的とする県内最大規模の林地開発行為であることから、災害防止や環境保全など、様々な角度から技術的な助言をいただくことを目的とした、有識者会議の立ち上げや、さらには、現地のモニタリングの強化をするよう指示したところです。

今回は、前回の盛土規制法の指導とは異なり、事業者が行政指導に従わない場合は、最終的には、県として、森林法に基づく中止命令などの行政処分が可能となります。

また、経済産業省からは、再エネ特措法(再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法)において関係法令の遵守を求めており、違反があった場合は、FIT(固定価格買取制度)/FIP(市場連動型価格補助制度)交付金の一時停止措置や、関係法令上の改善が見込まれない場合には、再生可能エネルギー発電事業計画の認定取消等の厳格な対応を行うと聞いております。

なお、今回の事案については、森林法の許可条件違反であることから、経済産業省に対してその旨の情報を提供したところです。

経済産業省において、再エネ特措法に基づく対応が検討されるものと考えていますが、引き続き、経済産業省を含む関係省庁とも連携し、万全の対応をしていきたいと考えています。

 

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。

まず、鴨川のメガソーラーに関してですけれども、改めて、法違反が見つかった経緯と受け止め、今後の対応についてお伺いできればと思います。

(知事) 

分かりました。

経緯は、担当部署から説明をしてもらいたいと思っています。

受け止めに関しては、やはり当然ながら遺憾でありますし、そういう意味では、原状復帰をしっかりとしていく等について、我々としても厳しく見ていきたいと思っています。

いずれにしても、先ほど申し上げたとおり、この案件については様々な大規模な開発行為でありますので、技術的な部分も含めて有識者会議を立ち上げて、あらゆる角度から災害の防止の観点、環境の保全等について検討して、責任のある対応をしてまいりたいと思います。

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

(職員) 

恐れ入ります。農林水産部でございます。経緯について、担当から御説明をいたします。

まず、今回10月22日に事業者から提出された報告書によりまして、先ほど知事から説明ございましたけれども、残置森林、残すべき森林を伐採しているのではないかという許可条件違反が疑われました。10月24日に現地を確認したのですが、このときには、大変現場も森が深いところで、確定に至らなかったところでございまして、一昨日改めて現地に担当課のほうで入りまして、違反であるということを把握したところでございます。

今後の対応でございますけれども、今まで週に1回ペースで現地確認していたところではございますが、その頻度を高めるなどしまして、引き続きしっかりと現地確認をしてまいりたいと考えております。

以上でございます。

(記者) 

ありがとうございます。

あと、改めて、有識者会議については、大体スケジュール感でいうといつ頃の設置を検討しているのでしょうか。

(知事) 

ありがとうございます。

今、土木工学ですとか、森林、環境、再生可能エネルギーなど、それぞれの分野で構成して、なるべく早い時期に会議を立ち上げて、今年度、数回開催できればと考えています。現在調整中です。

(記者) 

ありがとうございます。

もう一点、メガソーラーに関して、昨日、市民団体から県に計画の見直しを求める要請書が提出されたことがありましたが、こちらについての受け止めと、改めてどう対応していきたいかお伺いできればと思います。

(知事) 

ありがとうございます。

要請書はそれぞれ技術的な事項も多いため、詳細について担当課で確認をしているところではありますが、いずれにしても、これまでも申し上げてきたとおり、これだけ大規模な開発行為であります。近隣住民含めた県民の皆さん方の不安な気持ちについては十分理解できるところであります。県としては全庁的に現在チームを組んで対応しておりますので、環境の保全と災害の防止などについて、万全の対応をこれからも行っていきたいと考えています。

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

次、発表項目の奨学金返還支援事業について伺います。こちらについて、今回の狙いと今後の取組について、改めて伺えればと思います。

(知事) 

これは行政として質の高い行政サービスを安定的に提供するためには、人材の確保というのが大変重要であるのですけれども、近年、多くの技術系の職種で、採用予定数を下回るなど厳しい状況になっています。この人材の確保に当たっては、まずは受験者数を増やすということが重要であります。これまでも早期枠の試験の実施など、試験制度の見直しであったり、千葉県で働く魅力のPR等、様々な取組を実施して、一定の成果を挙げてきているところです。

しかしながら、今後も人材獲得競争というのはさらに激しくなってくるだろうと思われますので、この土木系の技術職や児童相談所の新設も控えていて、体制強化も図っている児童福祉専門職など、特に採用が困難になっている職種について、この事業の実施によって受験者のさらなる拡大を図って、必要な人材の確保や定着につなげていきたいと考えています。

当然ながら、働き方改革も進めていく必要がありますので、テレワークやフレックスタイム制の推進など、これまでやってきたような、こうした部分もPRしながら、採用の強化に今後も全力で取り組んでいきたいと思います。

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者) 

よろしくお願いします。

鴨川のメガソーラーの関係ですけれども、先ほど、外部の有識者の方々を含む有識者会議については、これまで県庁で発足している関係部署の連絡会議を拡大して格上げするというふうな位置づけなのですか。それとも、別個にまたつくるというふうな意味合いなのか、この辺を教えてください。

(知事) 

県では、これまでも全庁的に関係部署による連絡会議を立ち上げて、情報の共有や全庁的な対応をしてきたわけであります。これから、報告徴取も求めながら、この事業の開発計画についてさらに詳細に見ていく、そういう観点から、そうした土木であったり、それぞれの技術的な有識者の方々にも入ってもらって、さらに専門的な目から、慎重にこの事業者の状況等を検討していきたいと考えています。

あと、恣意的に行ってはいけないと思っていますので、第三者の意見を聴きながら、しっかりと対応していくと、そういう目的で立ち上げるものになります。

(記者) 

これまで会見で、開発する事業者に対して、法令違反の事実はないというふうに繰り返しおっしゃっていましたけれども、昨日の地元の団体からは法令違反が明らかな点が要請書の中で幾つか指摘されています。この辺、普通に素人目で見ると矛盾しているように感じるのですけれども、県として事実関係を確認した上で、丁寧に説明する考えはあるのかどうかをお聞かせください。

(知事) 

御質問ありがとうございます。

県では、これまでもこの開発行為に関してはそれぞれの担当部署が、時に政策法務にも確認をしながら、法令にのっとって適切に対応してきております。また、経済産業省や農林水産省含めて、それぞれの関係法令を所管する省庁にも、その解釈であったり、そういう部分は随時確認しながら実施してきております。

今回に関しては、非常に大規模なそうした残置森林の伐採行為でありますので、誠に遺憾でもありますし、また今後、有識者会議も立ち上げて、さらに様々な目を入れながら対応していくという考えですね。

(記者) 

ありがとうございました。

もう一問、最後なのですけれども、改めてですが、鴨川のほうに視察に入られる考えはあるのかどうか聞かせてください。

(知事) 

もう既に上空や様々な写真等は見て、適宜時判断しておりますし、モニタリングの強化についても指示をしております。私自身も現地をどういう形で見るか含めて、現在日程を調整しているところです。

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者) 

よろしくお願いします。

鴨川のメガソーラーについてですけれども、現地では何年も前から懸念の声が挙がっていて、県の許可後には熱海の土砂災害などもありました。このタイミングで有識者会議を設置することになった理由について、もう少し詳しく伺えますでしょうか。

(知事) 

御質問ありがとうございます。

もともと、この有識者会議の立ち上げについては検討してまいりました。先ほど申し上げたとおり、それぞれの専門分野の学識経験者の方々にもお声をかけながら、今、調整に入っているところであります。いずれにしても大規模な開発行為でありますし、また、県だけでなく、第三者的な目線からも含めて、県民の皆さん方にしっかり透明性のある形で、どのように対応しているのかということが見える形で、しっかり対処していきたいと考えています。

(記者) 

ありがとうございます。

続けてですけれども、事業者は昨日ホームページで工事の一時中止を発表しました。工事の再開については、県の指導を受けながら進めていきますとありましたが、今後、県としてどういうふうに事業者に向き合っていきたいか、伺えますでしょうか。

(知事) 

ありがとうございます。

まずは、即時に中止の行政指導を行ったところでありますけれども、復旧の状況を確認しながら、事業者の対応をしっかり見させていただいて、違反している状況が解消されることを確認する、それを待ちたいと考えています。

(記者) 

ありがとうございます。

別件ですけれども、高市総理の所信表明演説で、地方税の偏在問題について言及がありました。安定的な税体系の構築に取り組むというお話だったのですけれども、この発言の受け止めと、今後どういう議論を期待したいか、伺えますでしょうか。

(知事) 

高市新総理の所信表明演説でも、税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の構築に向けて取り組むという表明があり、大変心強く感じるところであります。また、今回、総務大臣に就任された林さんについても、これまでも地方の税源や東京一極集中について十分な御理解のある方だと思っております。

これまでも、三県知事要望含めて、この税源の偏在是正について要望を行ってきて、既に総務省なども含め、様々な検討が今行われているところでありますので、具体的な検討や具現化が着実に前進することを、私どもは期待しております。

(記者) 

ありがとうございます。

 

内容についてのお問合せ先

  • 奨学金返還支援事業について
    総務部人事課【電話】043-223-3582

  • 食育月間について
    農林水産部環境農業推進課【電話】043-223-3092

  • 千葉ブランド水産物の認定について
    農林水産部水産課【電話】043-223-3045

  • 鴨川メガソーラーの対応について
    農林水産部森林課【電話】043-223-2968/県土整備部都市整備局宅地安全課【電話】043-223-4496
    商工労働部カーボンニュートラル推進課【電話】043-223-4553/環境生活部温暖化推進課【電話】043-223-4562
    総務部総務課【電話】043-223-4455

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所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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