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更新日:令和7(2025)年6月30日
ページ番号:784045
日時 | 令和7年6月26日(木曜日)10時30分から11時05分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆さま、こんにちは。
まず初めに、成田空港「第2の開港」を起点とするアクションパッケージについて、お話しをいたします。先日、第3滑走路の新設などのビッグプロジェクトの総称が「成田空港第2の開港プロジェクト」に決定をいたしました。この「第2の開港」を起点として、県・国・空港会社などによる空港アクセスの充実・強化、物流・産業拠点の形成、暮らしや産業の拠点として選ばれるエアポートシティ実現に向けた取組が進んでいます。この動きについて幅広く知っていただくため、各取組を一つのパッケージとしてまとめたものがこのアクションパッケージとなります。
まず、成田空港を取り巻く背景を説明いたします。わが国の産業競争力強化に向けて、今後、アジアの活力を取り込んでいく上で、拡張事業が進む成田空港は重要な役割を担います。その際、「空港を発着点とする流れ」だけではなく、「空港を経由するヒト・モノの流れ」も戦略的に取り込むことが重要です。また、成田空港は、国家プロジェクトとして周辺の産業拠点形成などが進む韓国の仁川空港や台湾の桃園空港などのライバル空港との競争を勝ち抜く必要があります。
「成田空港第2の開港プロジェクト」については、第3滑走路の新設などにより、これまでより多くの航空機の発着が可能となり、新たな路線の就航や、目的地への所要時間の短縮などの効果が期待をされます。併せて、空港会社が公表した新たな旅客ターミナルなどの構想が実現すれば、さらに使いやすい空港となります。
空港へのアクセスについては、鉄道アクセスの向上に向けて、国と関係者による検討や鉄道会社の取組が進んでいます。また、圏央道や北千葉道路などの整備により、成田空港とその周辺は、関東各地からのアクセスが向上し、ポテンシャルが高まります。加えて、新湾岸道路の整備が進むことで、その効果がさらに高まることが期待をされます。
物流・産業拠点形成について、県では日本最大の貿易港である成田空港の周辺への立地にビジネス上のメリットがある産業の集積に取り組んでおります。その結果、2件の大型国際航空物流施設の開発表明につなげたところです。今後、まずは、特に空港との親和性が高い航空宇宙関連産業の集積に取り組みます。
また、昨年7月に行った総理への要望の結果、総理から「特区の活用も含め、対応していきたい」と発言をいただき、その後、国と議論を重ねてまいりました。その成果として、今月10日に東京圏国家戦略特区を千葉県全域に拡大することが決定をされました。本日、特区本部会議を立ち上げたところであり、今後、規制改革を推進することで、民間投資を呼び込む環境を整備していきます。
エアポートシティの実現に向けては、県では、空港会社と共に、空港内外の一体的発展に向け、NRTエリアデザインセンターを開設し、今月12日に構想を公表したところです。この構想は、関係者間の「議論の出発点」として示したものであり、国際産業拠点の形成と、それを支えるコミュニティ形成等を推進するというビジョンを描いております。県としては、これらの取組を通じて、成田空港のポテンシャルを生かし、物流・産業拠点形成や魅力的なまちづくりなどに取り組み、わが国の産業競争力の強化や本県経済の活性化につなげていきます。
(知事)
次に、熱中症予防についてお話しをいたします。昨年、熱中症によって救急搬送された方は、県内で4,396人に上り、平成20年の調査開始以来、最多となりました。例年、7月から8月にかけて搬送者数はピークを迎えており、気象庁の発表によると、今年の夏も猛暑が予想されていることから、これからの時期は特に注意が必要となります。
熱中症を予防するために、次の3点を心掛けてください。
一つ目は、「暑さを避けること」です。室内では、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。また、外出時や屋外で作業をするときは、こまめに休憩を取る他、日傘や帽子を使って日差しを避けることが効果的です。そして、少しでも体の不調を感じたら、無理をせず、暑さから身を守ることができる場所に避難をしましょう。
二つ目は、「こまめに水分・塩分を補給すること」です。暑い日には気が付かないうちに汗をかいています。室内でも屋外でも、のどが渇く前から、こまめに水分を摂ってください。また、汗とともに塩分を失いますので、適度な塩分補給も心掛けましょう。
三つ目は、「熱中症警戒アラートを活用」いただくことです。「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される場合に、ニュースや天気予報、環境省のホームページなどで発信されます。アラートが発表された日は、普段以上に熱中症予防行動を実践するようお願いをいたします。
熱中症は、一人一人が早い段階で注意をすれば予防することができます。このため県では、予防策について、さまざまな媒体を活用した広報を通じて、県民の皆さま方に呼び掛けています。特に今年は、県と連携協定を締結している大塚製薬株式会社、株式会社ファミリーマート、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、ミニストップ株式会社それぞれのご協力の下で、県内のコンビニエンスストア各店舗において、デジタルサイネージやポスターなどにより熱中症予防を呼び掛けていく予定です。
また、熱中症特別警戒アラートの発表時に、暑さをしのぐことができる一般開放施設、「クーリングシェルター」や、熱中症特別警戒アラートの発表にかかわらず利用できる「涼み処」の設置を市町村が進めており、県でもこうした施設の拡大に取り組んでいます。特に、外出時の一時的な休憩場所として気軽に利用できる「涼み処」については、6月2日時点で39市町村において827施設が設置をされており、7月以降も順次開設場所が増える予定です。こうした施設の情報は、県のホームページや「ちば情報マップ」でも確認ができますので、是非ご活用ください。
熱中症は、正しい知識を持って予防を心掛けること、そして、熱中症になったときには適切な処置を行うことが重要です。特に、高齢者や子どもは、熱中症リスクが高いことから、ご家族や周りの皆さまで、体調の変化に気を配ってあげてください。県民の皆さま、熱中症を予防して、健康で楽しい夏を過ごしましょう。
(知事)
次に、「ちばの醤油グルメフェア2025」についてお話しをいたします。これまで県では、令和4年度に県の若手職員で考案をしたご当地グルメ「黒アヒージョ」を軸に、料理を通じた県産農林水産物のおいしさの発信に取り組んできたところです。今年度、本県は、「発酵」をテーマに「大阪・関西万博」に出展を予定しているところであり、本県の発酵食品に注目が集まるこの機会を捉え、プロモーションの対象を、「黒アヒージョ」はもとより、本県が生産量全国1位を誇る「醤油」を用いた料理に広げることといたしました。
さらなる県産農林水産物のおいしさの発信に向けて、今年度は、10月1日の「醤油の日」から、「ちばの醤油グルメフェア2025」を開催いたします。つきましては、フェアの実施に向けて、千葉の醤油と県産農林水産物を使用した「醤油料理」または「醤油加工品」の提供・販売にご協力をいただける県内の飲食店や宿泊施設、道の駅などの募集を開始いたします。本フェアへご参加をいただいた施設は、県ホームページに施設情報等を掲載する他、のぼりやリーフレットなどのPR資材を提供いたします。なお、醤油料理のジャンルは多岐にわたることから、今回のフェアでは、ご参加いただく方が施設を選びやすいよう、「和食」、「洋食」、「中華」、「ジビエ」、「デザート」、「加工品」などのカテゴリーに分けて募集を行います。ぜひこの機会に、「黒アヒージョ」をはじめとする「ちばの醤油グルメ」を通じ、県産農林水産物のおいしさをより多くの皆さま方に知っていただければと思います。
(知事)
次に、千葉県文化会館リニューアルオープン記念事業について、お話しいたします。千葉県文化会館については、大規模改修に伴い令和5年4月から休館をしておりましたが、7月13日にいよいよリニューアルオープンをいたします。この施設は、戦後日本を代表する建築家の一人である大髙正人氏が設計を手掛けた施設であり、洗練されたデザイン、音の響きの良さについて、演奏家の方からの評価も非常に高いものとなっています。今回の改修工事により、施設の歴史的価値や音の響きの良さが損なわれないよう配慮しつつ、天井の耐震化、バリアフリー化を進めて、安全性や利便性を向上させました。また、照明のLED化や太陽光パネルの設置など、環境にも配慮するなど、持続可能な建物に求められる機能を取り入れています。
7月13日のリニューアルオープン当日は、千葉交響楽団や雅楽師の東儀秀樹さんによる演奏に加えて、両者のコラボ演奏も予定をしており、和洋の楽器のジャンルの枠を超えた、伝統を継承しつつも伝統にとらわれない新しい音楽表現をお楽しみいただけます。また、県民参加型の公演として、オープニングでは、県立袖ヶ浦高校書道部によるパフォーマンスも予定をしている他、この日のために集まった県内の子どもたちの合唱を千葉交響楽団が盛り上げるなど、盛りだくさんな内容となっています。さらに、「アーティストフォローアップ支援事業」により支援している本県ゆかりの若手アーティストによるワークショップやライブを、館内の各所で実施をいたします。これからの千葉の文化を担う子どもや若者たちの素晴らしいパフォーマンスもご覧いただけるこの機会を、ぜひご注目をいただきたいと思います。チケットは、一般の方が3,000円、大学生以下の方が1,500円で、インターネットや各県立文化会館でお求めをいただけます。ぜひ、新しくなった千葉県文化会館の門出を県民の皆さんと一緒に祝いたいと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。
私からは以上です。
(記者)
このスタイルの定例会会見は久しぶりですけど、よろしくお願いします。
まず最初に、発表項目の成田空港のアクションパッケージということで、冒頭の説明と重なるかと思いますけれども、このアクションパッケージということで、県民に知ってもらいたいこととか、あるいは県内外に発信したいことってどういったことか、教えてください。
(知事)
今本当に成田空港そのものが第2の開港プロジェクトということで、この一つだけでも極めて重要な国家的プロジェクトが今千葉県で動いているわけですけれども、これに加えて、鉄道アクセス、それから道路ネットワークの整備、そして空港周辺の産業拠点の形成、それから市町を超えたエアポートシティとしての構想。一つ一つが非常に大きな動きが一気に今動きだしている。そのことを多くの県民にも知っていただきたいと思いますし、また、こうしたことを、いわゆる経済界含めて、さまざまな関係者の方々に広く県内外問わず知っていただくことで、このうねりをさらに大きくしていく。さらに千葉県に投資を呼び込んでいって、千葉県の広域の活性化につなげていく、そういう目的を我々は持っております。
(記者)
ありがとうございます。
もう一点は、発表外ですけれども、これも以前お聞きできなかったんですけども、新湾岸道路の関係ですが、先般概略ルートと構造案の複数案が提示されましたが、これについての知事の受け止め、あるいは評価といったものを教えていただけますか。
(知事)
この概略ルートと構造案などがいよいよ示されたということで、検討が着実に進められていることに関して、まずは国交省含めた関係者の尽力に感謝をしたいと思います。今後は、こうしたものが示されましたので、地域の皆さまと改めて情報発信であったり、意見聴取を行う双方向のコミュニケーション活動を行うこととされておりますので、引き続き多岐にわたる関係者との丁寧な合意形成に務めて、国それから沿線市と共に、この計画が早期に具体化されるように積極的に取り組んでいきたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
なかなか知事の立場で難しいかもしれませんけども、この大きく分けて二つの案があって、バイパスのほうに構造の違いがあるわけですけれども、これについてはどのような感想を持っていらっしゃいますか。
(知事)
千葉県が現在抱えているさまざまな課題が効果的に解決されるような、そうした選択をしていくことが必要だというふうに思っていますので、今目の前の課題はもとより、20年後、30年後、40年後といった中長期的な千葉県の展望を持って、関係者との丁寧なコミュニケーションの上で最善の選択肢が選択されることを私たちとしても願っております。
(記者)
最後ですけれども、渋滞緩和など、いろいろ新湾岸道路に期待する声がある一方で、これから人口減少社会を迎える中で、概略のルート案が示されていますけれども、道路の必要性について改めて知事はどのようにお考えか教えてください。
(知事)
この社会インフラの整備を進めていくには、未来がどうなっていくのかというのを正しく予測して選択していくことが必要でありますけれども、この新湾岸道路が整備される予定の地域、いわゆる湾岸地域の人口に関しては、これは平成2年から令和5年の、この間だけでも約17パーセント増加をしていることが示されておりますので、今後も日本が人口減少していく中でも、この湾岸エリアに関する人口の密集であったり、もしくは経済的な投資、さらには物流の重要性、こうしたものは変わらないと思っていますので、将来的にも渋滞による社会的な損失というのは看過できないと考えています。そういう意味で、この新湾岸道路に関しては整備の重要性というのはかなり高いものだというふうに、将来にわたって重要だと思っています。
囲み部分について、当日の発言内容を訂正しました。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
2つありまして、1つは昨日の囲みでもあった現金給付について、今の立て付けというのは、基本的に現金給付は国が決めることで、その他事務作業を市区町村となって。ただ、いわゆる法定受託事務ではないといわれています。知事としては、現金給付の申請の受け付けと振り込みというのは、本来は国の方でやるべきだという、そういうお考えなのか、改めてお聞かせください。
(知事)
まずこれ、大前提として、法の立て付けはそうなっているわけですけど、現実問題とすると、これは国がまさに決めたことになるわけですよね。
さらに、この実際の作業というのは、それぞれの市区町村が、ある特定の時期の住民データから郵送物を作って送って、それを戻ってきたものを処理して、その一連の作業全部がばらばらに動いていて、そしてばらばらに業者にも発注をしながらやっているわけですよね。当然ここの事務にかかる公務員の労力、それから事業者への委託費用も含めて、全部が国民の税金で賄われているわけですから、この給付事業ができる限り効率的に、そしてスピーディーに給付をされる状況をつくるというのは、これは国の責任だと思っています。
私は定額給付金の時から、その前からずっと、この給付事業というのがこれから増えていくだろうと予測をして、これを平時にしっかりと国が一元的に効率的に給付できる仕組みを作らないといけないですよというのをずっと言ってまいりました。残念ながらそれがずっと実現されておりませんが、もう既に5度、6度と続けられている状況になります。今後も恐らく行われることは確実でありますし、災害時であったり、不測の事態等を考えれば、必要とされる方にスピード感を持って給付することそのものは、国として安全保障上も重要だと思っていますので、今度こそ政府が責任を持って効率的な給付の仕組みを作っていただくことを強く願っています。
(記者)
具体的な要望とかは出される考えはあるんでしょうか。
(知事)
これは元々私が申し上げているのは、これは市長出身だから、私、強く申し上げておりますので、まずは基本的には市区町村の皆さん方がしっかりとした声を上げていかれることが重要だと思っています。
もちろん私自身も個別に、さまざまな与党の国会議員の方々等には個別にお話はさせていただいておりますけれども、まずはそうした部分での動きを注視していきたいと思っております。
昨日も申し上げたとおり、知事会長にはこういうことを地方自治体として声を上げていくことは大事ですよね、ご検討くださいということも併せて申し上げております。
(記者)
現在の立て付けがもしも今後も変わらない場合というのは、自治体の負担を軽減するためにはどういったやり方が現実的だと思いますか。
(知事)
やり方というのは、基本的には、公金受取口座が登録されることになっておりますけれども、この公金受取口座と既存の方法が並行するとあまり負担感は変わらないわけでありますし、さらには公金受取口座だけにしたとしても、現実としては今やっていることとあまり作業のフローは変わらないので、公金受取口座に例えば限るやり方をするということと、それから公金受取口座のみにする場合の、具体的に今の法律上やらざるを得ないフローを極力削減するようなやり方というのを、法制度上議論して、かつシステム的にその箱を準備をしていくということが必要になってくるわけです。このあたりは何回もやっている市区町村の担当者と国が協議をすれば、ある程度の選択肢というのは見えてくると思っていますので、それを参院選後、どのような結果になるか分かりませんけれども、仮に実施をする場合は、速やかに検討していただきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。
もう一点、先ほどおっしゃった参院選について。24日の閣議で、7月3日公示、20日投開票で決定だと。知事としては今回の参院選、どういったことが主要な争点になると見ているのか教えてください。
(知事)
基本的には社会保障制度の持続性だと思っております。物価高騰が続いているわけですよね。この物価高騰が続いていく中で、医療であったり、介護といったところに大きなひずみというか、働いている方、どうしても公定価格で給料が決まっていく、報酬が決まっていく中で、物価高騰に十分に追い付いていないわけでありまして、そういう医療や介護に対して、物価高騰、いわゆる適度なインフレ下における制度の在り方を議論していく必要があると思っておりますし、さらには、もう2025年問題といわれていたとおり、超高齢化社会がいよいよ来ておりますので、その中で年金や社会保障制度が本当に持続可能なのか。私は国民皆保険制度の維持も含めて、極めて厳しい状況にこれから入っていくと思いますので、その切羽詰まる前に、社会保障制度の維持のために部分的な見直しをしていく必要があるんじゃないかなと思っています。
その中で、今の現役世代の方々の負担感というのがかなり重たいものがありますので、社会保障制度、社会保険料の軽減も含めて、今減税がすごい議論されていますけれども、給付、減税、社会保険料の軽減、これらの中で最も将来的に効果があって、かつ財政的にも持続可能な形というのをしっかり責任を持って議論していただきたいなと思っております。
(記者)
もう一つ、参院選絡みで、千葉選挙区、今の時点では13人が出馬表明しています。他の政治団体、国政政党も公認候補擁立に向けて準備を進めているという段階です。有権者の投票行動という観点で、候補者の乱立する状況というのはどのように見ていますか。
(知事)
候補者が多くなることそのものは、有権者にとっては選択肢が増えることですから、これは望ましいことだと思っております。
しっかりと国政の諸制度に関する議論に加えて、その中で千葉県に対するどういうアクションをしていただけるのか、そのこともぜひ各候補者の方々にはいい意味での政策論争を、競争をしていただければ、大変ありがたいなと思っております。
(記者)
ありがとうございます。以上です。
(記者)
先日の都議選についてなんですけども、自民党が歴史的な大敗ということになりましたが、その結果の受け止めと、参院選への影響など、ご感想があればお願いできますか。
(知事)
都議選に関しては、政治資金の問題含めて、さまざまな要因があったんだろうと受け止めております。そういった意味では、改めてこの日本の将来に向けて、希望を感じるような政策を、与党も含めて各政党には示していただければ大変ありがたいなと思って見ております。
(記者)
ありがとうございます。
あともう一点なんですけれども、いすみ鉄道の復旧の問題なんですが、先日いすみ鉄道の社長が、一部区間の復旧について、3年後に完成を目指すという発表がありまして、県としてこの問題にどのように今後向き合っていくかということと、3年という期間が長過ぎるという意見もあるんですけども、この3年間という復旧期間についてどういうふうに見てらっしゃるかお伺いできますか。
(知事)
当然沿線の利用者の方々にとっても、また我々県としては観光という側面も含めて、当然一日も早く復旧をしてほしいという声があるのは当然だろうと思っております。
一方で、再発防止に万全を期すために、全面的な整備を行う必要があると聞いておりますし、復旧はおっしゃっていただいたとおり令和9年秋ごろになると説明を受けております。地域にとって一日も早く安全、安心な鉄道として復旧することが重要と我々県としては考えておりますので、この間、時間がかかりますので、利用者に不便が生じないように、代行バスをしっかりと確保しながら工事を着実に進めていただきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます
(記者)
よろしくお願いします。先日国家戦略特区が認められたということで、首都圏では他の都道府県が既に全域でやっている所もあって、知事としても念願だったかとは思うんですけども、改めてそこに対する期待感、教えてください。
(知事)
我々、成田空港の拡張事業であったり、広域道路ネットワークの整備が着実に進んでいることを契機として、国際的なビジネス拠点の形成であったり、国際競争力のある新事業の創出に向けて、規制緩和に積極的に取り組んでいる、今、我々千葉県の姿勢を評価していただけたものと受け止めています。
今後は成田空港もありますし、京葉臨海コンビナート、柏の葉、様々な千葉県の重要拠点を抱えておりますので、しっかり千葉県に民間投資を呼び込んでいく。そして、千葉県の経済の活性化だけじゃなく、わが国の国際競争力をしっかり高めていくために、我々貢献できるように、一つ一つの取組を重ねていきたいと考えています。
(記者)
あともう一点、成田空港の関係で、まず集積するのに、航空宇宙産業という話があったかと思うんですけども、具体的に進んでいる話があるのかということと、実現化させるために県としてどういう手法が考えられるのか、営業に行くのか、待っているのか、どの辺、実現性をもうちょっと知りたいなと思っていまして、教えてください。
(知事)
ありがとうございます。航空宇宙産業の集積に向けては、当然ながらこの航空宇宙関係産業の関係企業等に、私共、さまざまな意見交換であったり、もしくはさまざまな提案をさせていただいておりますので、そうした中で、具体的な事業、投資が、一つでも早く動きだすように、我々としてしっかり頑張っていきたいと思っております。
(記者)
今何か決まっているものというのは、まだ言える範囲では。
(知事)
これは言えませんので、そういう時期が来たら発表できるように、全力で頑張りたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。いすみ鉄道の話が出たので、この前会社も会見しましたけども、自治体へ負担を求めるということで、県も負担を、今後協力を求められるかと思うんですけども、そのあたり、もちろん出どころは税金になると思うんですけども、どのように考えてらっしゃるでしょうか。
(知事)
この観点に関しては、まずは関係市町の意向というのが大変重要だと思っておりますので、関係市町にとっては今回の復旧は非常に重要だと、地域にとっても実施をしたいという意向が示されておりますので、我々県としてはその市町の意向も踏まえて後押しをさせていただく、支援をしていくと、そういう考え方で臨んでおります。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
先ほどの国家戦略特区に関連してなんですけど、午前中も、午前中というか、知事会見前にもアイデア出しを庁内に募ったと思うんですけど、知事としてどういうところの課題に特に生かせるって、もう既に県のほうで着手しているものもあるとは思うんですけど、どういうところの課題に生かせるなとお考えか、お願いします。
(知事)
国家戦略特区の提案の中で、既に実現していったものがありますので、国家戦略特区の制度を活用するというものと、国家戦略特区になる、またその議論の過程の中で、この制度外でもいろいろな規制緩和を成し遂げていく、こういうものがあるかなと思っています。我々の場合、柏の葉であったり、京葉臨海コンビナートであったり、かずさアカデミアパークなどの、こういう所が、さまざまな科学的、先駆的な投資であったり、技術的な部分でチャレンジをしていくことになりますので、そうした中で規制緩和、国の制度を変えていく必要性があるものが当然今後出てまいりますので、そうしたものについて、我々としてはこの国家戦略特区という枠組みを活用していきたいと思っています。
また、我々の場合は農業であったり、さまざまな1次産業、2次産業、3次産業、バランスのいい県でありますので、この国家戦略特区や成田空港といった強みを生かして、民間の比較的先駆的な投資案件を呼び込んでいきたいと考えています。
(記者)
現状、いろいろなものに活用できると思うんですけど、課題の中で特に先に着手しなければいけないと考えてらっしゃるものとかはありますか。
(知事)
今、成田空港関係のものもそうでありますし、それから既存の特区メニューで二つ使おうと思っているものがありますので、まずはそこからしっかり実現をさせていきたいなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
成田に関連してお伺いしたいんですけれども、今後国際競争力を高めていくということに向けて、成田空港、世界の中でどういった空港、どういった存在にしていきたいのか、その辺についてもう少し意気込みというか、お伺いできればと思います。
(知事)
ありがとうございます。まず北米から見れば、アジアの中でのある種玄関口になってまいりますので、北米とアジアをつないでいく大きな人、それから物流のネットワークのハブとしての地位をより高めていかなければならないと思っています。空港そのものの魅力向上とは、NAAであったり、国が中心となって進めていかれると思っておりますけれども、我々はこの、いわゆるトランジットですよね。これは物流面でのトランジット、いろいろな物、物流が集まり、そして成田空港周辺でそれが組み立てられたり、整備されたりして、また海外に行っていくような、そうした大きな、物が動くことによる周辺産業集積をしていくことが、より成田空港の空港としての価値も高めていくと思っております。
これが一点と、それからせっかく国際的な空港がある、内陸部の街と共存する形になっておりますので、そうした空港が存在していることによって街そのものの価値、魅力がしっかり向上していく、それを関係市町やNAAと一緒にエアポートシティ構想の実現の中で果たしていきたいなと考えております。
(記者)
あと別件で、先日船橋市長選が行われましたけれども、現職が勝利して、立憲民主党の野田代表が支援された候補は負けまして、この票の差というのもかなり驚きを持って見られたと思いますけど、今回の選挙、どういうふうに見られたかお伺いできればと思います。
(知事)
松戸市長選挙に続き、有力な候補者が複数立つという、非常に、有権者にとっては選択肢に魅力がある選挙でありましたけれども、結果がどうなるのかほんとになかなかふたを開けるまで分からない選挙だったのかなと思っています。そういう中で、船橋市長選挙はあのような結果になったということは、現職である松戸徹さんが、この間地域の皆さん方に信頼される形で着実に政策や交流を重ねてこられた結果なのかなと受け止めております。
あとは、私も見ていましたけれども、どういう部分の、船橋の未来の中で政策的な大きな違いがどこにあるのかというのが、少し私からは分かりづらかったところがあるので、そういったところはまたこれからいろいろな形で議論が深まってくれば、船橋市にとっても千葉県にとってもより魅力的になってくるんじゃないかなと思っています。差は結構開きましたよね。
(記者)
最後に別件でお伺いしたいんですけども、先日現金給付を巡る知事のSNS投稿についてお伺いしたいんですけれども、6月中旬ごろに現金給付、地方に負担を掛けるという文脈で批判されていたと思うんですけども、その中で、「コロナ禍を契機に、そして玉木氏の登場によって、国民や政治家の財政規律は完全に崩壊した」という表現があるんですけれども、この玉木氏というのは国民民主党の玉木代表だと思いますけれども、この表現の真意についてお伺いできればと思います。
(知事)
この間、これほど、いわゆる消費減税も含めたものが、国民の多くの中で議論されるというのはなかなかなかったと思っています。
当然ながら共産党さんであったり、もしくはれいわさんであったり、そうした方々がさまざまな形で消費税の減税等はこれまでもおっしゃっていたわけですけれども、どちらかというと現実的な政策かどうかはなかなか難しいよねというふうに多くの方々が思って、受け止めていたように思います。
それが、国民民主党の玉木氏を中心に、一気に国民民主党が現実的な政策集団であるという、多くの皆さん方の受け止めの中で、無償化とか減税とか含めて、思い切った減税であったり、財政出動路線というのが示されていく中で、現実的にできるんじゃないのとだんだん有権者の皆さん方が思うようになってきたという意味においては、私は玉木氏が果たした影響力というのは、非常に私は大きいというふうに思っています。これはある種評価という意味でも大きいと思っています。
しかしながら、国民民主党の政策は、正直言って全てを実現しようとすれば、当然ながらさすがに財政としては持たないわけでありますので、野党という立場上そういうことも主張していくというのは別に国民民主党に限らずあることだとは思いますけれども、私は有権者の皆さん方にはできることとできないことというのは明確にあると。財源を無視して全てのことを実現するというのは大変難しいと。その中で賢い有権者にとって一番必要とする方々にしっかりと支援を届ける方法というのは一番何が現実的で効果的かという議論を、しっかりこの選挙等を通して深めていっていただければ大変ありがたいなと思っています。
(記者)
今回の投稿、表現についてなんですけど、この現金給付というのはそもそも自民党側、与党側が発案したことで、給付金については玉木さんは元々反対の立場みたいですけども、これをひも付けるというのはどういったような考えの下でというのをもう少しお伺いできればと思います。
(知事)
私は現金給付のみの話をしていないですよね。文脈をしっかり読んでいただければ分かると思いますので、それ以上は申し上げません。
(職員)
それでは、以上で定例記者会見を終了します。ありがとうございました。
(知事)
ありがとうございました。
成田空港「第2の開港」を起点とするアクションパッケージについて
総合企画部成田空港政策課【電話】043-223-4373
熱中症予防について
環境生活部温暖化対策推進課【電話】043-223-4139
「ちばの醤油グルメフェア2025」参加施設の募集について
農林水産部販売輸出戦略課【電話】043-223-2889
千葉県文化会館リニューアルオープンについて
環境生活部スポーツ・文化局文化振興課【電話】043-223-2406
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