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更新日:令和4(2022)年5月24日

ページ番号:515821

知事定例記者会見(令和4年5月19日)概要

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日時

令和4年5月19日(木曜日)10時30分~11時7分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和4年5月19日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 関東地方知事会議について
  2. マスクの着用について

関東地方知事会議について

(知事)

皆様、こんにちは。

はじめに、昨日開催された「関東地方知事会議」について、お話をいたします。

会議では各都県から国への要望事項が提案され、本県からは、「家畜伝染病に係る埋却地の確保促進」について提案いたしました。

本県では、令和2年度に家畜伝染病の高病原性鳥インフルエンザが大規模かつ連続的に発生し、採卵用のニワトリなど約458万羽を殺処分するなど、大がかりな防疫対応を行いました。

家畜伝染病の早期収束を図るためには、この殺処分した家畜を埋却するための土地を、あらかじめ畜産農家が確保しておくことが重要であります。

その方法の一つとして、遊休農地の活用が考えられますが、現在の農地法では取得した農地を耕作する必要があるため、一部の畜産農家では、家畜の数に見合った埋却地を確保できない状況となっています。

そこで、本県からは、畜産農家が埋却予定地を確保するため、あらかじめ遊休農地を取得できるよう、農地法などの例外的な取扱いを認めること、農地以外の土地を埋却予定地として確保する場合に、農地並の負担で済むよう、税制上の特例措置などの支援を講じることについて提案し、皆様方に賛同をいただきました。

このほか、各都県からは、アフターコロナにおける観光振興や日本産食品の輸入規制の緩和など、様々な要望が提案され、1都9県が一丸となって国に強く働きかけていくことを確認いたしました。

今後は、それぞれの要望が実現されるよう、1都9県が連携して国に強く働きかけてまいります。

マスクの着用について

(知事)

次に、マスクの着用について、お話をいたします。

県では、市町村に対し、公立保育所などのマスクの着用の状況を調べてまいりました。

その結果、マスクの着用に関する市町村の方針と児童の年代の感染者数やクラスターの発生について、はっきりとした傾向は確認されませんでした。公立保育所のマスク着用が、例えば厳しいか、そうではないかといった違いが、それぞれの市町村の児童の年代の感染者やクラスターの発生について、関連性が見られなかったということであります。

これから夏季、夏を迎えるに当たっては、熱中症のリスクが高まってまいります。さらに、特に児童がマスクを着用した状況での活動は、口元が見えないことにより、表情から感情を読み取る機会が減り、児童の発達にも影響が生じる可能性が指摘をされています。

そこで、保育所などの園庭や近所の公園などの屋外においては、児童がマスクなしで活動することを御検討いただきたいと考えています。

なお、このとき、児童が常には十分な距離をとれない場合があったとしても、熱中症予防や子供の発達等も踏まえると、マスクなしで活動することが有用であると考えておりますので、御理解をお願いいたします。

また、県の調査では、園庭でマスクなしで活動しているにもかかわらず、園の外に出て公園等で活動する場合は、社会の目を気にしてマスクを着用しているという声も聞かれました。

こうした状況から、保護者及び地域の皆様へのお願いです。

熱中症などのリスク回避のため、また、児童の健やかな成長発達のために、特に屋外で子供たちがマスクなしで活動することについて、ぜひとも御理解いただくようお願いいたします。

また、日常生活での屋外におけるマスクについての考え方は、これまでも国などから示されてきているところですが、具体的な実践例を県として示すことにより、今後の行動の目安にしていただければと考えています。

屋外でのマスクについては、海外でのマスク着用義務の撤廃の事例から一律に着用「する」「しない」という議論になりがちでありますが、今回お示しする実践例をもとに、様々な状況に応じて柔軟に対応いただきたいと思います。

まず、「一人で行動するとき」は、会話もなく、呼吸、発声等で飛沫が周囲に及ぼす影響も低いと考えられることから、マスクなしで問題ないと考えています。

次に、運動や農作業など「屋外で活動・作業するとき」は、熱中症などを考慮し、周囲の人との距離を十分に確保するなどに注意しながら、マスクなしを積極的に考えていただきたいと思います。

なお、休憩や着替えなどのために屋内に入るときには、マスクの着用をお忘れのないようお願いいたします。

これらはマスクを不要とする場合の一例を示したものでありますが、そのような状況にあっても、もちろん個人の考えでマスクを着用していただいて結構であります。

マスクを「つける」「つけない」の判断については、そのときの天候、周囲の人の状況や個人の事情を踏まえて行っていただくようお願いいたします。

また、マスクをしていないときであったとしても、咳エチケットなどの実践は忘れずにいただきたいと思います。

なお、屋内外にかかわらず、会話をするときや人が密集しているときなどの「感染リスクが高い場合」、もしくは「発熱または風邪の症状があるとき」などには、従前と同様にマスクの着用が必要であります。

最近でも飲食時や飲食後に、マスクなしで長時間会話をしている場面が見受けられます。必要な感染防止対策の徹底は、引き続きお願いをいたします。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

まず、マスク着用に関してお伺いいたします。一部報道では、政府のほうでも保育所等でのマスク着用の在り方について見直しを考えているというお話だったと思いますが、県ではこういった政府の動きに先んじてマスク着用の在り方について早期に示すという動きになっているかと思います。その辺りの狙いについて改めて伺ってよろしいでしょうか。

(知事)

これまでも知事会や様々な場面を通して、政府にはこのマスクの着用に関して整理をし、発信をしていただきたいということをお願いしてまいりました。また、個人的にも様々なルートで大臣と話をしてまいりました。

要望を行っていく一方で、我々県としても、せっかく現場を預かる立場でありますので、それぞれの現場、市町村の状況を、しっかりとアンケート等で御協力いただいて確認をして、そうしたものを踏まえて、我々として県として、今の政府の考え方に反しない中で、積極的に社会の目を気にするなどによってマスクを着用しているケースであったり、もしくは子供たちの発育等で懸念をされている現場の声、それを酌み取って、私たちとしてはこの感染対策と子供たちの健やかな発育とのバランスを見た発信をしていく、こういう考え方の中で今日に至ったわけですけれども、くしくも報道等で政府のほうも、保育所のマスクの着用の在り方などについて今後議論していくというふうに聞いておりますので、非常に期待をしたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。先ほどのお話の中で、保育所等での感染状況とマスク着用の関連性というものが大きく認められるものではなかったというお話だったと思うのですけれども、一方で感染状況を見ていますと、10代以下の感染者であったり、保育所等でのクラスターであったり、現状でも散見される状況があるかと思うのですが、この辺り、感染対策と熱中症等を防ぐための脱マスクをどのように両立させていくべきと知事は考えていらっしゃいますか。

(知事)

まず大事なことは、例えば保育や教育施設であったり、もしくは家庭も含めてになりますけれども、いわゆる感染リスクの高いような屋内であったり、会話、発声が伴う間合いなどについては、それはマスクの着用も含めて感染対策を徹底していくことが大事だと思っています。

一方で、屋外を含めて感染リスクが一定程度低いというふうに考えられる場合においては、熱中症のリスクであったり、もしくは子供たちの健やかな成長、情操のために、そのバランスを見てマスクをしないという選択肢を積極的に取っていく場面があると考えていますので、いわゆる新型コロナウイルスの感染リスクを下げた結果、別のリスクが顕在化する可能性があるということを十分に考慮して、全体のリスクを見て判断をしていく、これがこれからの時代に求められてくるというふうに私たちは考えています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

また別の話題でワクチンの話になるのですけれども、昨日県から、ノババックス製のワクチンについて、30日から県内5か所で開始するという話がありました。このノババックス製への期待感みたいなものがあれば伺えますか。

(知事)

そうですね。mRNAワクチンに対して、様々な事情で接種しない、接種できないという事情を抱えていらっしゃる方々もいらっしゃいますので、そうした方々にとって新たな選択肢ができるということは、喜ばしいことだと思っています。私たちとすると、必要な方が必要なワクチンをしっかりと接種ができる環境をこれからもつくっていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。一方で、新しいワクチンが出てくること自体、喜ばしいことなのですが、現状のファイザーであったりモデルナであったり、なかなか接種が進まないという現状があった上で、ワクチンの廃棄という問題が浮かび上がってきているかと思います。もし県のほうで、現在のワクチンの廃棄の状況であったり、その辺り把握されていることがあったらよろしくお願いします。

(知事)

県が保管するワクチンを廃棄した事例はないのですけれども、市町村等におけるワクチンの廃棄量については把握はしておりません。できる限り期限が迫っているワクチンを使うなど、そうした現場の工夫の中で、できる限り廃棄量が少なくなるように、それはそれぞれのところで努めていただいているというふうに承知をしております。

(記者)

ありがとうございます。最後に、成田の小倉美咲さんが山梨のほうで行方不明になってしまった事件がありましたけれども、ここ2~3週間で状況に大きく動きがあって、非常に残念な、痛ましい結果になってしまった可能性も大いにあるかと思うのですが、知事はこの辺りの推移をどのように見守っていらっしゃったか、伺えますか。

(知事)

私もやはり子供を持つ親としても、行方不明になってからの状況というのをずっと報道等でも見てまいりました。今回、お母様が無事でいてほしいという思いが報われなかったということで、心からお悔やみを申し上げたいと思います。本当に保護者の方々の思いはいかばかりかというふうにお察しをいたします。この後、まだ捜索や様々な捜査等が行われると聞いておりますので、今後の状況をしっかりと見守っていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

マスクの着用についてなのですけれども、県のほうで調査されたということで、知事もこれまでもおっしゃってきましたが、やはりデータとかエビデンスとかを示すのが重要になってくるかなと思うのですけれども、そこら辺は知事、どうお考えかということと、今回の県の調査した関連性が見られないというところはどう発信されていくのか、お伺いします。

(職員)

子育て支援課でございます。

今回の調査につきましては、4月に各市町村の保育担当課に、公立保育所、認定こども園の状況について伺ったものです。

確認できました各市町村のマスクの着用状況、着用の方針と地域の年齢別の新規感染者数の状況、それから公立保育所等のクラスターの発生状況を突き合わせてみまして、その結果、着用状況、方針と連動する形で際立って多い少ないといったような、はっきりとした結果は見られなかったというところでございます。

この点につきましては、各市町村の方針は様々でございまして、なかなか現場での御苦労もございますので、積極的な公表は差し控えたいと考えております。

(知事)

マクロ的な部分での総括にどうしてもならざるを得ないわけでありますけれども、我々としてもそうした傾向は確認をできているというところですかね。

(記者)

この呼びかけの中では、「保護者、地域の皆様」ということなのですけれども、各行政、市町村とか、施設とか、そういったところに対してはどういうふうに呼びかけるのですか。「地域の皆様」の中に入っているということですか。各市町村とか各保育施設とかのそれぞれの。

(知事)

そうですね。我々はまたしっかりとした文書で情報提供してまいりますので、その中で市町村や各保育施設に参考にしていただきたいと思います。

そのアンケート調査の中では、例えば保育所が、少し申し上げたとおり、園庭などではマスクを外しているにもかかわらず、外の公園を使う場合にはマスクをしていると。その背景にマスクなしでしていたところ注意をされて、トラブルを回避するために結果的にマスクを着用させているといった事例もあるということでありますので、これは保育の現場を後押しすることも必要ですけれども、一方でやはり地域住民の皆様方に呼びかけをして理解を求めなければならないと思いますので、子供たちの健やかな成長を守るために、やはり大人が理解をし認めていただきたいと思いますので、その辺りは我々地方自治体の役割だと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

ちょっと話が変わるのですが、新型コロナウイルスの関係で、高齢者施設の定期的な検査というのが日本財団さんで行われていて、4月にそれが終わって、5月は県のほうで続けていると。この定期的な検査の有効性ということと、今後、感染状況がどうなるか分からないですが、どういったふうに続けていくのかというところを教えていただけますか。

(知事)

高齢者施設というのが、いわゆる最もリスクが高く、感染対策を万全にする必要がある空間、場所、場面だというふうに私たちは考えています。そういう中で、県独自でそうした高齢者施設の検査の補助を助成しているわけでありまして、現場からも感染対策、それから従事者の方々の安心も含めた働きやすさにつながっているという声もいただいておりますので、できる限りこうした対策が続けられるように今現在検討しているところです。

(記者)

分かりました。現時点では月ごとに続けていくみたいな判断になっているようなのですけれども、それは感染状況を見てというような感じですか。

(知事)

そうですね。ある程度先が見えたほうがという施設のお気持ちも分かりますので、そこは状況を見ながら判断をしていきたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

あと2点あるのですが、ウクライナの関係で、支援の状況について今現在どうなっているでしょうか。

(知事)

現時点で把握しているのは37世帯60人という形になります。我々県の直接的な支援の部分では、県営住宅については6戸13人ということで、前回の記者会見からは1戸、提供が増えている状況であります。県と市町村で連携をしながら、生活資金の部分であったり、もしくは教育や様々な面について、今現在支援を行っているところです。

日本語学習の部分では、県内1か所で5月17日から避難民を対象とした日本語教室を実施しております。今後も日本語を習得できるように、避難民の方々それぞれのニーズに応じて、市町村と連携して支援を届けていきたいと思います。ちょっと長期化してきましたので、また様々な支援が必要になってくるだろうと考えています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

あと一点だけよろしくお願いします。福島第一原発の話になるのですけれども、東京電力は処理水を薄めた上で海に放出するという計画を出していて、原子力規制委員会のほうはそれを了承したということで報道が出ていますけれども、千葉県も少なからず関わりがあるとして、知事としてどのようなお考えがあるのかをお聞かせ願えますでしょうか。

(知事)

原子力規制委員会が放出方法の安全等を審査した上で了承されたというふうに認識をします。私たち千葉県は、これまでも政府に対して、例えば関係団体等への丁寧な説明、意見交換であったり、処理水の安全性の担保、さらには風評被害が発生した場合の対応であったり損害賠償などについて、要望を行ってきましたので、引き続き政府には丁寧に対応していただきたいと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

マスク着用について伺います。例えば山梨県などでは、知事のほうから部活動でのマスク着用を求めたり、飛沫感染を防ぐということを非常に重要視していると思います。こうした自治体ごとにややマスクの着脱をめぐり見解や発信の仕方が分かれているように見えますが、この点はどう受け止めているか、また、こうした現状の中、政府としての例えば明確なルールであったり旗振りというのをどのように期待しているか、教えてください。

(知事)

まず、それぞれの県ごとの例えば医療提供体制や様々な実情があろうかと思いますので、まずはそれぞれの状況があるだろうと思います。その上で、部活動については、例えば屋内において、比較的至近距離で呼気のやり取りが発生し得るような部活動も中にはありますので、私たちもそうした部活動の場合に関しては、マスクの着用が必要なケースもあろうかと思いますし、もしくは部活動のときに、これまでも部室において、そのままマスクなしでの会話が発生したことによって、クラスターが発生するケースがありますので、その部分の注意は改めて並行して行っていきたいと思います。

しかしながら、冒頭で申し上げてきたとおり、屋外において、我々の整理したケースにおいては、マスクなしで活動することを積極的に考えてよいというふうに思っています。

最後に、政府に対しては、それぞれの自治体、県ごとに考え方が違うというのは、私は決していいことではないと思っていますので、政府によって、科学的知見、全体バランスをしっかり考慮された上で、統一的な考え方をできる限り早く整理し、発信をしていただきたいと考えています。

(記者)

今、政府のほうでも議論はされていると思いますけれども、現在の政府答弁の方針だと、十分な距離が取れればマスクは外してよいという言い方だったと思います。今回の千葉県としての発信は、こうした政府方針を一歩踏み込むものなのか、その辺りを教えてください。

(知事)

基本的に政府方針に逸脱しているものではないと思っています。大事なことは、様々な条件があればマスクを外すことも可能だよという表現では、現実今起きているように、必要のない場面においても結果的にマスクの着用が続き、熱中症であったり、別のリスクが顕在化している状況が起きているということになります。ですので、私たちは改めて今の現状を確認した上で、全体バランスを考慮して、より必要のない場面において、マスクなしを選択することがやりやすいようにメッセージとしても明確に整理をさせていただいたというふうに思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

マスクのことでちょっと伺いたいのですけれども、このタイミングでこういった提案を出されたというのは、熱中症とかそういった部分が大きいのか、それとも、感染の波ですとか、ワクチンの接種率とかで、相対的にリスクが下がったと判断されたのか、その辺について教えてください。

(知事)

おっしゃったことは全てが要因であります。我々としも熱中症のリスクが高まってくる時期までには、しっかりとした方針なりメッセージを出すことが必要だと考え、これまでも政府にも求めてまいりました。そして、感染状況、それから、オミクロン株の特性、ワクチンの接種率の進展、こうしたものを考えたときに、感染リスクとそれ以外のリスクをしっかりと天秤に取って考えた結果、例えば児童の健やかな成長のためであったり、全ての世代における熱中症のリスクを考えれば、我々が明示したような事例においては、マスクなしが選択が十分にできるということで、今回整理に至ったものです。

(記者)

今後もマスクというのは、そういうふうに段階的に外していくことになるのではないかと思うのですけれども、県としては、そういったものも具体例を提案されるのかということと、今回の内容は、政府の方針と整合性があるものだと思いますけれども、今後仮に提案される場合に、政府との整合性を考えて、県民に混乱がないようにやっていくのか、それとも、県としてエビデンスが取れたものについては、踏み込んでいかれるのか、どちらになりますか。

(知事)

基本的に私たちは、政府の考え方というのは、最終的には疫学的な知見に基づいているわけですけれども、その疫学的な知見に基づいた中で、その示された範囲の中でどのポジションを取るかというので、かなりの差があるわけですね。その範囲の中において、私たちは現場の様々な知見であったり、データであったり、声を基に、一番バランスのいい選択、指針、メッセージを出していく。これが私たち千葉県の考え方であります。

(記者)

今後もこういった提案を段階的に出されるというお考えがあるということでいいですか。

(知事)

我々は、これまでも整理をした上で出していますので、ここから何か別の分野において踏み込んで何か発信なり整理をしていくのは、現時点では考えておりませんけれども、例えば、新たな科学的知見であったり、新たな専門家の見解が示されていく中で、先ほど申し上げたポリシーに従って発信をすることは、それはあり得ると思います。

(記者)

マスクのトラブルを防ぐために、地元の方にも理解を求めたいということなのですが、それは、保育所だけのことではなくて、全体的な自転車とか散歩とか、そういうところを含めてでいいのですか。それとも、保育所のお話なのですか。

(知事)

全体的ですね。全体的な部分について、県の考え方をお示ししていますので、この考え方を県民の皆様には御理解をしていただく。特に子供たちに関しては、マスクを着用した場合のリスクというのが、大人以上に高い状況にありますので、その点について、県民の皆様方に改めて御理解をお願いするということですね。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

今週の土曜日にはチバニアンのゴールデンスパイク、打ち込みの式典があると思います。熊谷知事も参加の御予定だと思うのですけれども、改めてチバニアンに記念すべきゴールデンスパイクが設置されることへの期待感といいますか、ゴールデンスパイクが日本ではただ一つしかないものだと思うのですけれども、地学の教育であったり、なかなか難しい点もあると思いますけれども、熊谷知事の期待や、そして、ゴールデンスパイクの打ち込み、ようやく2022年の5月にそれができるということの受け止めをお願いいたします。

(知事)

チバニアンについては、国際機関に認められるそのプロセスに至る前から、現地に市長時代も見に行かせていただいたり、様々活動されている方々とも交流をしてきましたので、ゴールデンスパイクのときがいよいよやってくるというのを感慨深く思っております。これまで研究であったり、地元で理解促進に努められた方々であったり、市原市さんなどの御努力のたまものかなと思っています。

大事なことは、これを機にチバニアンの学術的価値であったり、もしくは地学そのものに対する理解をどのように市原市や県内で広げていくのか、市原市さんが、この前も小出市長などからも、そうした様々な将来展望についてお聞かせをいただきましたけれども、そうした市原市さんのお考えや方針が少しでも実現できるように県として後押しをしていきたいと思います。

(記者)

難しい質問になってしまうのですけれども、ゴールデンスパイクの何がすごいのか。そもそもチバニアンはですが、何がすごいのかというのを、一般の県民や一般の国民、報道関係者に期待するもの、なかなか難しくて、どうすごいというのが分かりにくいかなというのがあると思います。熊谷知事もツイッターで、小出市長といろいろ視察をされてというのがつい先日も上がっていましたけれども、熊谷知事としては、どういうところがゴールデンスパイクの見どころだよ、チバニアンの見どころだよという、もし何かアピールするようなものがあれば。

(知事)

僕も現場は何回も行ったことがあるのですけれども、現場を見て、地学に関心のある方を別とすると、多分その場面だけを見て何か興奮するというものではないと思います。そこの場で解説があって、かつ、ビジターセンターなどで改めて地軸の逆転の現象であったり、もう少し広い地学的な部分を分かりやすく、楽しく、面白く聞いて、結果、満足いただくようなものだと思っていますので、どのような形でビジターセンター等をつくって展示していくのかというところも、現地での解説ボランティアの方が大変すばらしい方々ばかりですので、そうした部分をどうするかというのが課題ですし、市原市さんが今いろいろお考えになっていると承知をしています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

マスクの件ですけれども、今回の呼びかけというのは、保育所などとありますけれども、資料の2ページ目の実践例を見ると、下のほうに農作業とか工事現場での作業というのが出てきます。これはどう受け止めたら。

(知事)

2つあるんですよ、今回の発表というのは。なので、保育所における考え方の話と、それから、一般全体に対する屋外に関する考え方と、その2つの考え方が盛り込まれていると考えていただければいいと思います。

(記者)

では、本日は、保育所におけるものを特出しして、一般に対する人の例も2つ出しているということなのですね。

(知事)

そうです。

(記者)

分かりました。あと、別件ですけれども、洋上風力の件でちょっとお尋ねします。昨日、企業向けのオンラインの説明会が特別会議室から発信でありました。洋上風力に対する県としての関わり方というのをイメージしたいのですけれども、あくまでこの主体というのは、事業者と地元の市町であって、県はサポートするというイメージなのか、それとも県も事業者とか市町と同じぐらい主要なプレーヤーとして関わっていくのか、どちらなのでしょうか。

(知事)

我々県とすると、まず一つは、基本的には事業者と地元が中心になって進めていくものだと考えていますけれども、我々県としては、当然、名洗港の整備を含めたそうしたビジョンを実現するためには、県も主要なプレーヤーであることは間違いありませんので、一緒に我々もプレーヤーという認識の下で、洋上風力発電というのが、例えば銚子であれば、銚子やその周辺の発展のために資するように、我々も責務を果たしていきたい。あとは、当然ながら様々なパーツであったり、様々な産業への裾野が期待されますので、これは銚子のみならず千葉県内の中小企業などに対して、こうしたプロジェクトに参加できる機会というのを積極的につくり、コーディネートする、これは我々県の役割だろうと思っています。

(記者)

今、県内では銚子、いすみ、九十九里沖と3つできていますけれども、4つ目以降の海域を選ぶことになる場合に、県として4つ目、5つ目というのを提案というか、こういうところがありますよというような、少し積極的に関わっていくようなこともあるのでしょうか。

(知事)

これまで千葉県のその3つの地域が、地元や、もしくは漁業関係者も含めた合意形成が比較的スムーズに進んできたというのは、例えば県がこうしたいとか、そうした行政的な理論であったり考え方を前面に出さずに、地元の方々が中心になって考えていくというのを尊重してきた結果だと思っていますので、この辺りは、我々としては当然サポートは様々していきますけれども、しっかり地元主体の中で一つ一つのプロジェクトであったりステップが進むように取り組んでいきたいと思います。

(記者)

地元から声が上がってきたら、それをサポートするということですね。分かりました。ありがとうございます。

(記者)

マスクの話に戻るのですけれども、今回、保育所におけるマスクの話、一般の話、2つされたということ、熱中症と発育ということを2点挙げられました。これは保育園児に限らず小中、高校生にも共通することかと思うのですが、保育園児に今回注目してこういうふうな広報をされるというのは、何か理由があるのでしょうか。

(知事)

これは、一番保育所にいる子供の年齢というのが非常に重要な時期になるわけです。この辺りが見えるということが。実際に現場からも、例えば表情が見えにくくなり、子供同士の踏み込んだ感情の行き来が減った気がするですとか、口元が見えない状態が続くことで、発音や発語に影響を感じるというような、そうしたいわゆる一番重要な発育の部分に影響が出る可能性がある。これはある種、就学前の幼児、乳児に特有の重要な時期になりますので、我々は特にその点についてバランスを見て申し上げているという感じです。

(記者)

そうすると、今後、例えば小中高へも同様の発信をされるとか、そういうことは特段現時点では考えていらっしゃらない。

(知事)

現時点ではそうです。なので、政府であったり、専門家等の観点から、例えば小学校においてもそうした考え方が出されるのであれば、それはそうだと思っています。ただ、申し上げてきたとおり、我々、熱中症のリスクに関しては、就学前は先ほど言ったとおり発育の部分でも大きな影響があるということです。小学校においても、例えば低学年においては保育所の年齢ほどではないけれども、やはり影響がありますし、それから熱中症に関しても影響が十分あるわけですので、体育の授業であったり、屋外において我々が一般で申し上げているとおり、積極的にマスクを外すことを考えていい場面があるよということをお示ししています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。ちょっと確認させていただきたいのは、その調査をやられたのは、熱中症や発育への影響があると考えられて調査をされて、その結果、マスクの着用と感染状況との間に関連性が見えないので外してもいいという判断をされた、こういう経緯というか問題意識の中で調査をされて、その結果を基にこういった判断をされたという理解でよろしいですか。

(知事)

まず、もともと保育の現場において、マスクの着用によってそうした発育の問題を含めたリスクが顕在化する、その懸念があるということが以前より現場で示されておりました。また、我々自身、これまでの疫学的な考え方の中で、屋外におけるマスクというのは必ずしも必要ではない、場面によって、そうした考え方がありました。

その上で、これから熱中症のリスクが出てくる。よりバランスが変わってくる時期に入ってきている。そういう考え方なので我々はメッセージを整理していったわけでありますけれども、念のために我々としては感染リスクが高まるかどうかについて、先ほど申し上げたとおり、市町村の方針の違い、かなり方針に違いがあることが市町村の調査によって分かってきましたし、その違いによってその市町村の児童の感染状況やクラスターの発生件数に有意な関係性が見られなかったということをもって、これは我々として発信が可能だということで今回に至っているということです。

(記者)

大変よく分かりました。ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 関東地方知事会議について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2426

  • マスクの着用について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2617

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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