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更新日:令和3(2021)年12月28日

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知事定例記者会見(令和3年12月23日)概要

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日時

令和3年12月23日(木曜日)10時30分~11時03分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年12月23日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 令和3年県政10大ニュースについて

令和3年県政10大ニュースについて

(知事)

本日は、年末恒例の「県政10大ニュース」を発表したいと思います。

この10大ニュースですが、今年あった県政に関する様々な「できごと」の中から、報道機関の皆様と県幹部職員の投票により選定したものです。

まず、1位から順番に項目を発表してまいります。

今年の第1位は、「新型コロナウイルス感染症が、今年も猛威を振るった」ことであります。

第2位は2つあります。

1つ目は、「八街市内の通学路で、飲酒運転トラックにより児童5人が死傷する事故が発生」したこと、2つ目は、「私が千葉県知事に就任」したことです。

第4位は、「東京2020オリンピック・パラリンピックの開催」。

第5位は、「県内の11農場で高病原性鳥インフルエンザが連続して発生」したこと。

第6位は、「千葉ジェッツふなばしがBリーグチャンピオンシップで初優勝」したこと。

第7位は、「北総鉄道が令和4年10月に運賃値下げを行うと発表」したこと。

第8位は、「第49回衆議院議員総選挙の執行」です。

第9位は2つあります。

1つ目は、「東日本大震災から10年」が経過したこと、2つ目は、「令和2年国勢調査の結果、本県の人口が過去最多を更新」したことです。

それでは、いくつかの項目を振り返ります。

まず、第1位の新型コロナウイルスについてですが、今年、本県は、2回の緊急事態宣言の発令や、まん延防止等重点措置の適用を受け、日常生活、経済活動で、様々な制約を伴う感染防止対策をお願いしてまいりました。県民、事業者の皆様にとって、大変厳しい1年であったと思います。

8月には、1日の感染者数が1,700人を超える日もありましたが、現在は、県民の皆様をはじめ、医療従事者、事業者の皆様の御協力により、感染状況は落ち着いております。

しかしながら、海外においてオミクロン株が拡大していることや、昨年の冬に感染が拡大したことを考えると、予断を許さない状況であります。

これから年末年始を迎えるに当たり、帰省やイベントへの参加などを楽しみにしている方も多いと思いますが、このような普段とは違った行動は、日頃会わない方と接触する機会が増え、感染拡大のリスクが高まります。

年末年始の感染拡大を防ぐためにも、一人ひとりが基本的な感染防止対策を徹底することが重要でありますので、御協力をお願いいたします。

県としましても、引き続き、病床の確保や保健所のさらなる体制強化に取り組むとともに、飲食店や観光をはじめ、落ち込んだ産業の支援にも取り組んでまいります。

次は、第2位の「八街市内の通学路で、飲酒運転トラックにより児童5人が死傷する」という、大変痛ましい事故が発生したことです。

県では、飲酒運転を一日も早く社会から根絶する、そういう決意のもとで、事故発生直後から広報車やラジオにより、広く県民に向け緊急啓発を実施いたしました。

また、飲酒運転根絶を宣言し、「従業員への運転前のアルコールのチェック」「利用客の交通手段の確認」などに取り組む事業所や飲食店を登録する制度についても、11月に拡充し、より一層事業所などの取組を促進しております。

さらに、県警に「飲酒運転取締り強化プロジェクトチーム」を新たに設置し、年末における取締り体制の強化を図っております。

さきの12月議会では、議員発議による「千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例」が議決されました。同条例では県民の皆様方が、飲酒運転の疑いのある者を発見した場合に、警察への通報を求める内容も盛り込まれており、来年の1月1日から施行されます。

また、八街市での事故が通学路で発生したことを受け、市町村の教育委員会、警察、道路管理者が連携して、県内の通学路の一斉点検を実施いたしました。

確認された3,495の危険箇所に対しては、「見守り活動」や「安全教育」などのソフト対策のほか、「横断歩道の補修」や「ガードレールの設置」などのハード対策を順次実施しております。引き続き、関係機関が連携して、これらの対策を速やかに実施することにより、通学路の安全確保に努めてまいります。

次は第4位の「東京2020オリンピック・パラリンピックの開催」です。

県内では、オリンピック史上初めて正式種目に採用されたサーフィンなど、両大会で計8競技が実施されました。大会の開催に当たり、御尽力いただいた全ての皆様に改めて感謝を申し上げます。

大会では、本県ゆかりの選手をはじめとするアスリートの活躍などを通じて、スポーツの力を再認識された方も多いと思います。

そして、パラリンピックの開会式・閉会式や、障がいを乗り越え、自身の限界に挑戦するパラアスリートの姿などから、多様性や共生社会といったテーマを言葉抜きに共有できたことは、今後に向けて大きな財産になったと考えます。

県内では、大会の開催決定以来、企業や団体、行政などが一体となって、「国際交流の推進」「外国人受入環境の整備」「ハード・ソフト両面からのバリアフリーの推進」「パラスポーツの振興」「ボランティア活動への参加促進」などの多様な取組が展開されてまいりました。

また、サーフィン競技初の開催地となったことを生かした地域づくりや、パラリンピックを契機とした障がいのある方の様々な分野での社会参加の促進など、新たな動きも生まれてきており、これらを大きく育てていくことも重要と考えています。

これらの取組を大会時の一過性のものにすることなく、スポーツと文化を通した地域の活性化、共生社会の実現を進め、本県の持続的な発展につなげていきたいと考えています。

なお、10位以内には入りませんでしたが、13位にはパラリンピックの閉会式において、木更津市立清見台小学校が『I’mPOSSIBLEアワード』の開催国最優秀賞を、また、県立東金特別支援学校が開催国特別賞を受賞したことが選ばれました。

同じく13位には、大会でメダルを獲得した本県ゆかりの選手30名の方々に、県民栄誉賞などを贈呈したことが選ばれております。

大会が1年延期となる中で、選手の皆様がモチベーションとコンディションを維持していくためには、想像を絶する苦労と努力があったと思います。苦難を乗り越え大会で活躍されたことに、改めて心から敬意を表します。

同じくスポーツ分野からは、「千葉ジェッツふなばしが、Bリーグチャンピオンシップで初優勝」したことが第6位に選ばれました。

前回、前々回の大会では惜しくも準優勝でありましたが、3度目の挑戦で悲願の初優勝を遂げられました。地元船橋市はもとより、千葉県全体にとっても大変うれしいニュースとなりました。

このほかにも、アメリカンフットボールの日本選手権ライスボウルでオービックシーガルズが、7年ぶり8度目の日本一に輝いたこと、先日開催されたバスケットボール女子皇后杯全日本選手権で、ENEOSサンフラワーズが史上初となる9連覇を達成したことなど、県内のスポーツチームが盛り上がりを見せた1年だったと思います。

次に、第5位の「高病原性鳥インフルエンザの発生」です。

昨年12月から本年2月にかけ、県内11か所の養鶏場などで高病原性鳥インフルエンザが発生し、感染の拡大を防止するため、採卵用のニワトリなど約458万羽を殺処分するに至りました。

100万羽を超す殺処分が3か所発生したことや、わずか半月の間に7か所集中して発生するなど、過去に例を見ない規模で、かつ、短期間での防疫措置が必要となったことから、自衛隊をはじめとする多くの関係者に御協力いただきました。改めて、関係者の皆様に感謝を申し上げます。

今季も、既に本県で高病原性鳥インフルエンザが発生しており、流行が懸念されます。このため県では、県内全ての養鶏農家に対し、改めて感染防止対策の徹底を強く呼びかけ、必要に応じて指導を行うなど、発生防止に向け最大限取り組んでいるところです。

また、万が一発生した場合には、迅速に防疫措置が行えるよう、体制整備に万全を期しております。

次に、第7位の「北総鉄道の運賃値下げ」についてです。

長年にわたり、高額な運賃が北総鉄道沿線地域の課題となっておりましたが、同社の累積損失の解消を機に、来年10月からの運賃の値下げが発表されました。

現行運賃を、全体として約15%値下げすることとなり、特に通学定期は約3分の1程度となります。北総鉄道の御英断、そして関係者の皆様方の御尽力に感謝を申し上げます。

この値下げが、沿線地域の活性化につながるよう、県では関係市と連携し、沿線のまちづくり、企業誘致などを進めてまいります。

次に、第9位の「東日本大震災から10年」が経過したことについてです。

三陸沖を震源とし、観測史上最大規模となった東日本大震災は、本県にも大きな被害をもたらしました。県内では震度6弱の強い揺れや、津波、土地の液状化などが発生し、22名の方が亡くなり、2名の方が行方不明となっております。また、6万棟を超える建物が被災いたしました。

あれから10年が経過いたしましたが、被災された方々を思うと、今なお哀惜の念に堪えません。この尊い犠牲の下に学んだ教訓を風化させることなく、災害に強い千葉県づくりを進めてまいります。

最後は、同じく第9位の「令和2年国勢調査の結果」についてです。

県北西部や東京湾アクアライン着岸地の社会増等に牽引され、令和2年10月1日時点における本県の人口は628万4,480人、世帯数277万3,840世帯と、ともに過去最多を更新いたしました。

一方で、多くの地域では人口が減少し、将来的には県全体としても減少していくことが見込まれております。

このため、県では、急激な人口減少を和らげ、経済の活性化を図るとともに、持続可能な地域社会の確立に向けて、子供を生み育てやすい環境づくりや、魅力ある雇用の場の創出、交通アクセスの強化などの取組を、引き続き全庁を挙げて推進してまいります。

このほか、11位以下には、「京葉線新駅の名称が『幕張豊砂』」に決定」したことや、「県が開発した梨の新品種の名称を『秋満月』、カラーの新品種の名称を『ブリリアント・ベル』に決定」したこと、「ちばアクアラインマラソンの来年11月の開催が決定」したことなどが選ばれております。

こうして今年を振り返りますと、コロナで県民の皆様の日常生活に様々な制約がある中、オリンピック・パラリンピックをはじめとするスポーツの明るい話題に励まされた1年だったと思います。

現在、県では、将来にわたって活力を維持・向上していくため、今後の県政運営の基本となる新たな総合計画の策定を進めております。

県が目指す将来の姿と、これを実現するために重点的に実施する施策を取りまとめる予定です。

全ての県民の皆様方が、この千葉で生きる価値、働く価値を感じられる千葉の未来を実現するため、全力で取り組んでまいります。

来年が千葉県にとってさらなる飛躍の年となり、年末の10大ニュースでは、さらに多くの明るい話題をお届けできればと思っております。

県民の皆様にとって、来年が幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

お願いします。今、「県政10大ニュース」の発表もありました。今年最後の定例記者会見です。知事にとっては、今年は知事に御就任された年でもありました。知事にとってどういう1年だったか、教えていただけますでしょうか。

(知事)

私自身にとっては、本当に1年、あっという間だったなと思っております。今年の初期の冬の感染急拡大のときには、千葉市長として感染対策に取り組んでまいりました。その後、知事選挙に出馬をさせていただいて、多くの県民の皆様方の御信頼をいただいて就任をさせていただきました。その直後から新型コロナウイルスの対策に当たり、職員とともに夏の感染急拡大も含めて様々な中で、県民、事業者の皆様方に要請をしながら医療提供体制の拡充に取り組んでまいりました。

一方で、オリンピック・パラリンピックであったり、もしくは八街市の痛ましい事故も含めて、多くの出来事が重なった年でもあったと思っています。

大事なことは、この1年間の中で得た教訓もしくは財産というものを、いかに来年以降につなげていくかが、千葉にとっては重要だというふうに考えておりますので、改めてしっかりとした総括をして来年に臨みたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。オミクロン株について伺います。昨日、大阪で市中感染が出ました。このことへの受け止めと、感染者も少しずつ増えている印象もあり、年末年始を迎える中、県内でも市中感染があった場合や、第6波の対策として、医療提供体制など備えていることについて改めて教えてくださいますか。

(知事)

はい。諸外国でオミクロン株がここまで大流行し始めている状況の中で、いずれ日本のどこかで市中感染と思われる感染例が出るということは、これは覚悟されていたことだと思います。しかしながら、諸外国と比べて、かなり国内への浸透を遅らせることはできたというふうに考えておりますので、これは政府と地方自治体が一丸となって水際対策に取り組んできた、その結果だと思っています。

しかしながら、市中感染が出たということで、改めて水際対策と、それに加えて国内での感染の急拡大を押しとどめて、少しでも浸透を遅らせていくためのそうした取組を、しっかりと政府とともに進めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

去年に引き続き新型コロナが猛威を振るったということですが、来年は新型コロナに対して引き続きどう向き合っていきたいかということと、どういう展望を抱いているかということを教えてください。

(知事)

まず、我々は夏のあの感染急拡大の教訓を踏まえて、感染が落ち着いていた時期にも、医療提供体制もしくは保健所の強化に取り組んでまいりましたので、これからも医療提供体制、そしてまた保健所の体制強化など、やるべきことをさらに積み上げていくことが、まず行政としてのベースだと思います。

一方で、2020年、そして2021年と経験をしていく中で、まず1つは、医療の分野においては、ワクチンであったり治療薬といった、一つ一つ、少しずつではありますけれども、対策や武器が増えてきている。2022年に関してもそれは期待できるということ。

それから、人々の行動一つとっても、全てを一律に止めてしまうのではなくて、感染の拡大のリスクの高い行動というものをしっかりと留意して、メリハリの効いた形で社会経済活動を進めていく。この点について知見は、行政もそうですし、国民の中にも蓄積をされたと思っていますので、2020年、2021年の経験、教訓というのをしっかり踏まえて、2022年の感染急拡大を防ぎ、そしてまた県民の皆様方の命を守れるような体制をつくっていきたいと思います。

当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。大きく3点、お伺いいたします。まず、新型コロナの関係ですけれども、昨年は年末年始に急拡大して、年始に緊急事態宣言を出さざるを得なくなったという状況でありましたけれども、今後、感染が拡大した場合、飲食店の休業要請についてどのように考えていらっしゃるかということと、かなり通常どおり飲食店の営業は戻っていますので、再び休業要請をした場合にどの程度効果があるとお考えでしょうか。

(知事)

オミクロン株を含めて感染の急拡大があった場合、我々も既にレベル分けをし、そのレベルごとにどのような形で飲食店の皆様方に要請を行うかというのは、整理をさせていただいております。改めて飲食店の皆様方や、それに関連する方々には、そのレベルに応じた要請の整理について御理解いただき、そして我々行政からの様々な要請等に応じていただけるように御準備をお願いしたいと思います。

特にワクチン・検査パッケージなどの適用によって、感染対策を取りながらも、ある程度そうした営業ができるような整理もなされておりますので、既に我々も登録について周知をさせていただいておりますけれども、改めて飲食店の皆様方には、事前にこうした登録であったり、もしくは認証店や確認店などの対策を取っていただきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。次に、飲酒運転の方針についてお伺いします。冒頭にも少し条例のことを触れられていましたけれども、すぐに来年から施行ということで、今回その条例ができたことについての御所感と、県民に向けての呼びかけを改めてお願いします。

(知事)

やはり我々もこの飲酒運転根絶に向けて県庁一丸となって取り組んでいるところでありますので、議員発議という形で条例を制定していただいたことは、そうした意味では非常に心強いと考えております。

その中には、事業者の皆様方もしくは県民の皆様方に協力を呼びかける内容が含まれておりますので、改めて条例の趣旨を県民の皆様方に周知啓発をして、県民の皆様もしくは飲食店を含めた事業者の皆様方に、日々の行動の中でこの飲酒運転根絶に向けた行動をお願いして、飲酒運転をしない、させない、許さないという、そうした社会の雰囲気を醸成する流れを千葉県からつくっていきたいと思います。

(記者)

分かりました。最後、少し先ほどの質問とかぶってしまう部分もあるのですけれども、知事として今年一年を漢字一文字にするとどうなるかということと、あと、その理由をお聞かせください。

(知事)

これはなかなか難しいんですけれども、あえて一字で表現をすると、やっぱり「命」だというふうに思っています。八街市での痛ましい交通事故もありました。また、柏での新生児が亡くなるという、そうしたコロナの中で亡くなる命もありました。改めて命に我々が向き合う大きな出来事が重なったと思っておりますし、また行政全体としても、私たちは子育て政策を含めて、これから生まれてくる命というのをいかに大事にしていく、そうした県政づくりをしているかというのは、これは私にとってもビジョンで打ち出しておりますので、そういう意味でも今年あえて漢字一文字でとなれば、「命」という漢字になるのかなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。先日の議会が終わった後の囲みで、オミクロン株の関係で空港のある県の負担が大きくなっているということだったのですけれども、具体的にどういう負担が増えているのかを教えていただければと思います。

(知事)

まず、空港がある私ども千葉県にとっては、当然ながら入国をされて、自己隔離の中で成田空港周辺のホテルに滞在をする方がかなりいらっしゃるわけでありまして、その中からオミクロン株の濃厚接触者と位置づけられて、その後、県の宿泊療養施設に移っていただかなければならない方々というのが、どうしても他県に比べて私どもは多くなるわけであります。

政府には、こうした国際空港を抱える県特有の状況に十分配慮し、負担の分散などにも意識をしていただきたいというのは要望しております。私どもも、やはり保健所、それから宿泊療養施設、全力で取り組んでおりますけれども、そうした負担が非常に重くなっているというところがあろうかと思っています。

我々は、政府に対しては、これからもどんどん帰国者が増え、そしてまた濃厚接触者が積み上がっていくと、当然ながらこれは全力を尽くしたとしてもなおオーバーフローするということが十分に考えられますので、今現在は、例えば飛行機に関しては全員、機内全ての方が濃厚接触者というような位置づけであったり、14日間という期間が決められているわけでありますけれども、エビデンス、疫学的なしっかりとした知見の蓄積に基づいて、濃厚接触者の範囲であったり期間というのをしっかり見直しをして、水際対策が継続できる、重要な、リスクの高い方々をしっかりと保健所や宿泊療養施設でカバーできるような、そういう状況をつくっていく必要があると思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

そういった意味で言うと、市中感染も大阪で確認されて、濃厚接触者からよりオミクロン株の感染者への対応にという、切り替えが難しいと思いますけれども、そこら辺は知事としてはどこのタイミングでとか、あるいは計画の必要性とか、そういったところは何かお考えでしょうか。

(知事)

やはり政府、自治体のリソースは、当然ながらフル稼働させたとしても限りがありますので、その限られた資源をどのように配分するのが今のステージとして最適かという考え方が必要だと思っています。

当然ながら、水際対策は依然として重要なわけでありますけれども、市中感染を前提とした国内での感染急拡大を防ぐという新たなステージにも移行しなければいけないと思っていますので、そのリソース配分の中で、現在、オミクロン株が全く状況が分からなかった当初期に最大限の幅でつくったルールというのをどのように見直しをして、リスクを下げずに他のリスクに備える形でリソースを振り向ける。この辺りを政府には一日も早く決断し、自治体にしっかりと周知をしていただきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと1点だけですが、新型コロナ第6波に備えて、今、知事が思っている弱い部分というか、例えば第5波のときは、妊婦さんだとか、対策が十分でないというか、ちょっと弱かった部分があったと思いますけれども、第6波に向けて、今さらにここを重点的に対策していきたいという部分があれば教えてください。

(知事)

基本的には第5波の教訓を受けて、そうした多様な受入体制であったり、医療提供体制、もしくは自宅での療養の充実を含めて、各分野にわたって対策を積み上げてきていると思っておりますので、この点はある種オミクロン株であったり、これから来る感染急拡大に対して、何か新たなというのはなく、今までどおりしっかりと取り組んでいく必要がある思っています。

ただ、これはまだ少し不確定なところがあると思いますけれども、今までのものと比べて、他者へ感染させて、そして発症する間隔が非常に短いというふうにも言われておりますので、そうしたことを意識しながら、疫学調査を含めた初期の取組に全力を挙げていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。よろしくお願いします。2点ありまして、1点目が、ワクチン接種が政府のほうから前倒しの日程というか、一部前倒しの方針が出されたと思うのですけれども、その準備状況と、前倒しのやり方について知事のお考えをお聞かせください。

(職員)

疾病対策課でございます。前倒しは、高齢者については7か月、医療従事者等については6か月、2か月前倒しという方針が出されましたけれども、これについては、各市町村において、今現在この方針に基づいた準備を始めているところでございます。

(知事)

我々とすると、まず、やはりワクチンが必要分供給されることが大前提になりますので、政府にはワクチン供給の詳細なスケジュールについて、早期に自治体と共有していただくことが重要だと考えています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。あともう1点が、ちょっと細かい話なのですけれども、成田空港での水際対策において、分からないのですけれども、市中感染するとすれば、職員の方だとかそういった部分から、濃厚接触者ではないけれども、可能性があるのかなとちょっと想像できるのですけれども、警察の方、県警の方々を含めて、感染対策というのは具体的にどういうふうにやられているのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。

(知事)

基本的には、オミクロン株が出たからといって、今まで対策していなかったというわけではないので、当然ながら、例えば軽症者用ホテルで従事する県職員やスタッフですとか、もしくは患者を移送する運転の部分も含めて、これまでも対策をした上で、実際に粛々とやってきているわけであります。今回も、もちろん感染力が強いということで、改めて感染対策を徹底するということは必要でありますけれども、我々としては、今までしっかり感染対策をしてきたことを継続していくことが重要だと思っています。

(記者)

分かりました。ということは、オミクロン株が出てきたから、多分、今政府のほうでは濃厚接触者の範囲をオミクロンに関しては広げていたりすると思いますけれども、そういった濃厚接触者の範囲を広げたり、より強い対策を取ったりということは、特にまだやっているわけではないと。

(職員)

疾病対策課です。機内濃厚接触者については、従来の範囲を超えて、同乗者全員ということで範囲を広げてしているところですけれども、それに基づいて保健所のほうが、陽性者が出た場合には、通常の積極的疫学調査でさらに接触源等を確認して、範囲を特定しているということです。

(知事)

例えば我々であれば、今まで濃厚接触者の御家族までは検査をしていないわけですけれども、オミクロン株に関しては、そうした濃厚接触者とされた方の御家族も含めて今ウォッチをしておりますので、そういった意味では、我々地方自治体も既にオミクロン株に関しては特別な体制を今も続けているというふうに認識をしていただければと思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。今、生乳の大量廃棄の懸念がありまして、千葉県は酪農県として、特に年末年始にかけて生乳の消費量を上げるために、ぜひメッセージを賜りたい。よろしくお願いします。

(知事)

はい。我々も既にメッセージは出させていただいておりますけれども、年末年始はどうしても牛乳の消費量等も落ち込んでしまいます。我々千葉県は全国でも屈指の酪農県でありますので、千葉県の酪農家、それから、何よりお乳を出していただいている乳牛の皆さんのためにも、ぜひ県民の皆様方には、この年末年始の期間、通常よりも一歩前に牛乳の消費もしくは乳製品の消費を進めていただきたいと思っています。

国民の5人に1人、2,500万人がコップ1杯200ml、これの消費をプラスアルファですることで、そうした年末年始の廃棄を防ぐことができるというふうに政府も説明をしておりますので、我々はSNSや様々な媒体を通じて、飲むだけではなくて、私も好きだから基本的に今家でガンガン飲んでいますけれども、ホワイトシチューであったり、いろんなメニューを我々も提示をさせていただいて、消費促進をしていきたいと思いますので、ぜひ皆様方も御協力をいただければと思います。

当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。

(記者)

よろしくお願いします。すみません、最後ちょっと柔らかい質問で大変恐縮なのですけれども、この1年間、公務・政務、大変忙しかったと思うのですけれども、明日はクリスマスイブです。知事、御予定はありますでしょうか。

(知事)

はい。ありがとうございます。クリスマスはいつも家族でゆっくり過ごすことにしておりますので、オミクロンを含めて油断はできませんけれども、できる限り家族と時間を過ごしたいなと思っております。プレゼントも用意をしております。

(記者)

併せて最後の会見ということで、年末年始の御予定をもし差し支えなければ教えていただけますか。

(知事)

年末年始はゆっくりと家族で過ごしますので、それで英気を養っていきたいと思います。ただ、一方で、年末年始も不測の事態が十分考えられますので、緊張感を持って年末年始を迎えたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

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