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更新日:令和5(2023)年11月8日

ページ番号:617747

千葉県生涯大学校指定管理者(候補者)の選定結果について(令和6年度~10年度)

1選定結果

概要
指定管理者候補者

千葉県千葉市中央区弁天二丁目8番9号

学校法人植草学園

予定指定期間 令和6年4月1日~令和11年3月31日(5年間)
提案の概要

 

1 公の施設としての大学校運営の基本的な考え方や理念等

【施設の設置目的】

a「地域活動の担い手育成」

b「生きがい・健康・仲間づくりを支援」

c「市町村、民間事業者等と連携・役割分担した学修・活動の場の創出」

【基本的な考え方】

  • 高齢者が豊富な経験を活かし、充実したセカンドライフを過ごすための素養を身に着け、心豊かで有意義な人生を送ることのできる、幸福感に満ちた「ウェルビーイングの向上」を支援する学修の場とする 
  • 超高齢化社会の中、高齢者が「支えられる側」から「支える側」として活躍し、個性が異なることを尊重しつつ、個々の能力を引き出し活用する意識を高めることで、地域社会への貢献を果たす人材育成を目指す 

 

【運営方針】

a 高齢者の興味、関心を引き、意欲をもって取り組める魅力的な学修を提供

b 幅広い年代に対応し、学生ニーズや社会情勢、地域の課題や実情を踏まえた学修内容の提供

c 学修目的を明確にするとともに、目的に沿った体系的なカリキュラムの実施

d 世代間交流や教育機関及び地域活動団体等との連携の推進

e 県内大学等教育研究機関との連携

f 法令等のコンプライアンスを遵守した管理運営の実施

g 安心・安全を第一に、効果的・効率的な施設運営の実施

h 公平・平等な利用機会の提供とバリアフリーの実現を目指した教育環境の整備

 

2 個人情報保護について

植草学園における関係規程に準じて個人情報保護の適正な取扱いと保護に努める 

また、個人情報の保護に関する法律施行条例や生涯大学校の組織体制を鑑みながら改善を図る 

 

 

3 学修計画について

(1)高齢者の興味、関心を引き、意欲をもって取り組める魅力的な学習内容について

  • 能動的な学修姿勢(アクティブラーニング)を身に着けるため、各学園長は、前期に目標設定を行い、後期に学修成果の総合的評価を実施する 
  • 興味関心をもって学生自身が集めた資料や、個人的に体験した事柄レポート等をポートフォリオとして保管を促し、学園長が学生と一緒に確認することを通して学習意欲の維持・向上を図る 

 

(2)幅広い年代に対応し、ニーズや社会情勢、地域の課題などの地域の実情を踏まえた学習内容について

  • 価値観の世代格差を学び、対話の機会を増やす授業を展開する 
  • 地域課題に取り組んでいる講師を迎え、地域課題について意見交換を行う機会を増やす
  • 地域の魅力を可視化する取組を行い、地域活動に対するポジティブな思考を醸成

 

(3)地域活動に役立つ実践的な学修や資格取得につながる講座について

  • 卒業後の地域活動に役立つ資格取得や、それにつながる講座の実施 
  • 学生のニーズに対応した講座の実施 
  • 専門的な資格取得希望者に対し、資格取得に必要な情報をタイムリーに提供する

 

〇学生がICTを活用しながら卒業後地域活動を行うにあたり、どのような技術が必要と考えるか。またICTを使いこなしてもらうための授業方針の案

【ICTに関する考え方】

 ICTを使いこなすための基礎的な知識やスキルを身につけるだけではなくICTを使うことで得られるメリットや楽しさについても伝える 

 

(4)広く地域の担い手育成に精通した講師の選定について

  • 地域に根差した活動をしている(していた)人材を講師として積極的に選定する。
  • 各学園に近い大学、専門学校等で、対人援助専門職を育成している(していた)方に講師を依頼する
  • 地域活動実践者の講師については、地域にネットワークを持つ各学園長とコーディネーターの協議により選定

 

(5)健康の保持増進に役立つ講座について

  • 栄養、食生活、運動、睡眠、口腔ケア、生活習慣病とリスク等の健康の保持増進に関する知識を身につける 
  • 卒業後には地域における健康増進活動の担い手として活躍できるよう、情報収集や発信方法を学ぶ機会を設ける 

                

(6)学習目的を明確にするとともに、目的に沿った体系的なカリキュラムについて

  • 千葉県生涯大学校の学修目的は「地域活動の担い手育成」であり、学びを活用する力、人や社会とつながっていく力を養い、卒業後に適切な地域活動を実践できるようカリキュラムを整備する 
  • 地域活動の担い手として、市町村、市町村社協、NPO、民間企業、県社協などの協力も得て人や組織が関連している現実の理解を深める授業を展開させる 
  • 学園長を中心に、学生自身の「学びたいこと」「やりたいこと」を確認しアクティブラーニングを支援する 
  • 専攻科のカリキュラムについて、健康生活学部の在学生に学習目的の説明を行い入学希望者数の増加につなげる 

 

(7)世代間交流や、教育機関及び地域活動団体等との連携に対する考え方と具体的な方策

(世代間交流の取組み)

  • 植草学園大学生と避難所運営ゲームの共同実施
  • 植草学園大学生及び高校生との合同による清掃ボランティア、地域の小中学生との学修会の開催

(地域との連携の推進)

  • 子ども達の様子や学校の状況等について知る機会を設ける 
  • 地元の自治体、社会福祉協議会、企業、NPO団体、ボランティア団体、町内自治会等の関係者と連携、協力し授業を実施する 
  • 学園の学部、コースの特色を生かし、地元自治会等の地域活動団体との交流機会の創出 

 

(8)県内大学等教育研究機関との連携

  • 大学等教育機関から招聘した外部講師の講座については了解を得たうえで大学等の名称を冠し、大学のPRをするとともに高度な内容の授業を行う 
  • 実施団体との協議の上、有料講座を低廉な料金での受講ができるようにする 

 

4 入学者の募集方法や大学校の情報発信など、入学定員充足を含める利用者増大のための対応策

  • 年間を通じた生涯大学校の広報パンフレットを作成し、近隣市町村に配架を依頼する。
  • 卒業生や卒業生団体及び在校生に対して募集活動への参加を依頼する 
  • ホームページ、LINE、フェイスブック、インスタグラム、x(ツイッター)等のSNSを活用し広く県民に周知する
  • 学園祭、体験教室、オープンキャンパス等の開催

 

5 自主事業の提案について

  • 園芸や陶芸等の自主講座の開催

 

6 大学校の維持管理について

  • 効率的、効果的かつ適正なコストの維持管理による良好な施設機能の確保(最適な日常管理・最適な保全管理)
  • ファシリティマネジメントの推進(異常の早期発見、劣化予測等)
  • 安全性の確保(建物の維持保全、予防保全と事後保全)

 

7 運営経費の縮減を含む効率的な施設運営について

委託契約や物品購入のルールを定めることにより、経費の透明性及び公平性を図り現在の契約等について早急に見直しを行い、調達経費の削減を行う。

常に予防的メンテナンスを実施し、先手で施設の保守を行う。

 

8 職員の確保及び指導育成、研修計画について

  • 現在生涯大学校で雇用されている職員を継続雇用する
    新たに雇用する場合は質の高い人材の確保に努める 
  • 大学校内に職員研修企画会議を設けて、大学校の実情に応じた研修体制を構築する

 

9 類似施設の管理運営

学校法人として植草学園大学をはじめ、短期大学、高等学校、幼稚園、保育園等を経営している。

 

10 事故防止、防災体制等の危機管理

救急、災害時、感染症等の対応マニュアル及び業務マニュアルの整備、リスク管理、定期的な訓練などを行う。

再委託先のコールセンターを活用した、24時間365日緊急連絡体制を整備

 

11卒業生等に対する地域活動参加への支援(採用、研修、配置)

  • コーディネーター間の情報共有や協議の場を設けるとともに、外部講師を招いてコーディネート力を養成する
  • コーディネーターは卒業生等の実践活動成否のカギを握る重要な役割を担っているため、学園毎に現状の2名から3名に増員し配置する。

 

11-2卒業生等に対する地域活動参加への支援

(地域活動情報の収集、提供)

  • 地域情報を多様な媒体等から幅広く収集し、学生に有益な情報を提供
  • 卒業後の地域活動等への参加状況等について、定期的に追跡調査を行い、活動状況を更新する 
  • 紙ベース、授業、ホームページ、SNS等多様な手段で情報提供する
  • コーディネーターが授業の中で的確なアドバイスを行い、地域活動の実践につなげる

 

11-3 卒業生等に対する地域活動参加への支援

(地域活動団体と卒業生のマッチング)

  • 学生に現状の社会活動への参加状況や希望する活動についてアンケート調査を実施。
  • 地域活動の実践報告書のデータベース化及び情報提供
  • 地域活動団体等の「参加・加入説明会」を定期的に開催し、マッチングのベースを構築する 
  • 学生自らが地域活動を「知る、体験する」ことを奨励し、実践につなげることで、マッチングの機会を拡充する。

 

12 各学園における地域の高齢者等に向けた公開講座開設等、施設の効果的活用に関する提案

  • 地域住民を対象としたオープンキャンパス(体験入学)の実施
  • ミニ体験コーナーや相談コーナー等多様なプログラムを準備する 
  • 夏休み期間中等における「千葉県歴史講座」等の公開講座の実施
  • 子どもたちの居場所づくり

選定理由

  • 単独の管理者として8年間大学校の管理運営に携わり、その中で培ったノウハウを生かしながら地域活動に寄与する人材育成を進めていくための具体的取組が提案されている点が評価できる。
  • 提案された学習内容や、地域活動の担い手育成に精通した講師の選定方法、世代間交流の取組等については高く評価された。また、令和6年度から新設する「千葉ふるさとづくりコース」等についても卒業後の地域活動につながる実践的な授業の提案がなされており、第3次マスタープランで重点を置いている地域活動の担い手育成につながることが期待できる。
  • 卒業生等に対する地域活動参加への支援の取組として、卒業生等を地域活動につなぐコーディネーターの増員や、コーディネート能力の向上支援体制の構築などが提案されており、更なる支援体制の充実、強化が見込まれる。
申請者数 1団体

2評価点数

評価点数

【必須項目の審査】

番号 審査内容 配点

学校法人植草学園

確定

1 施設の設置目的を理解しているか 3 1.3
2 県が示した管理の方針と事業者が提案した運営方針が合致するか 3 1.8
3 経営理念やコンプライアンスの取組等、団体の経営モラルは適切か 3 1.5
4 事業内容等が一部の県民、団体に対して不当に利益を制限又は優遇するものではないか 3 1.3
5 要配慮者への対応は適切か 3 1.3
6 個人情報保護のための適切な措置がとられているか 3 1.5
  必須項目小計 18 8.7

 

【一般項目の審査】

番号 審査内容 配点

学校法人植草学園

確定

7 入学の募集方法や大学校の情報発信など、定員充足を含める利用者増大への取組内容や年間の広報活動計画は適切か。 5 3.2
8 世代間交流や、教育機関及び地域活動団体などの関係機関等との連携が図られているか。 5 3.5
9 求めている学習内容等が事業計画書で提案されているか。また、学習内容等に対する考え方や具体的な方策などは適切か。 15 10
10 広く地域の担い手育成に精通した講師を選定するための考え方と具体的方策はどうか。 5 3.3
11 自主事業の提案は、公の施設のサービス向上に資するものとなっているか。また、指定管理業務を妨げない範囲となっているか。 5 3.3
12 施設の維持管理は効率的に計画されているか。 5 3.3
13 施設管理、安全管理は適切か。 5 3.2
14 経費の縮減等を含む効率的な施設運営となっているか。また、利益還元の考え方や具体的な方策はどうか。 10 5.7
15 収入、支出の積算と事業計画の整合性は図れているか。 3 2
16 収支計画の実現可能性はあるか。 3 1.7
17 販売費及び一般管理費の額は適正か。 3 1.8
18 人員配置等管理運営体制は適切か。 3 1.9
19 職員採用、確保の方策は適切か。 3 1.8
20 職員の指導育成、研修体制は十分か。 3 1.9
21 団体の財務状況は健全か。 3 2.1
22 金融機関、出資者等の支援体制は十分か。 3 2
23 実績からして、本件施設を良好に管理運営できる可能性はどうか。 3 2
24 事故防止、防災体制等危機管理体制はどうか。 3 2
25 卒業生等に対する地域活動参加への支援についての考え方はどうか。 10 6
26 各学園における地域の高齢者等に向けた公開講座の開設等、施設の効果的活用に関する自由提案の内容はどうか。 5 3
  一般項目小計 100 63.7
  合計(必須項目+一般項目) 118 72.4

 

(1)健康福祉部指定管理者選定委員会委員

区分 氏名 役職
委員長 高梨 みちえ 千葉県健康福祉部長
委員 鈴木 貴士 千葉県健康福祉部保健医療担当部長
委員 野澤 邦彦 千葉県健康福祉部次長
委員 舘岡     聰 千葉県健康福祉部次長(兼)健康危機対策監
委員 加賀谷 美弥子 千葉県健康福祉部健康福祉政策課長
委員 始関 曜子 千葉県健康福祉部健康福祉指導課長
委員 山本 俊明 千葉県健康福祉部児童家庭課長
委員 上林 明絵 千葉県健康福祉部高齢者福祉課長
委員 鈴木 昌 千葉県健康福祉部障害者福祉推進課長

 

(2)選定審査にあたり意見聴取した外部有識者等
氏名 役職
石川 久 法政大学法学部兼任講師
秋元 和信 生涯大学校卒業生学習会名誉会長
須賀田 貞彦

千葉県老人クラブ連合会理事長

会田 肇

千葉県社会福祉協議会地域福祉推進部長

鍋嶋 洋子

認定NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ専務理事・事務局長

松原 創 日本公認会計士協会千葉会会員
 
 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部高齢者福祉課地域活動推進班

電話番号:043-223-2328

ファックス番号:043-227-0050

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