千葉県福祉ふれあいプラザ指定管理者管理運営状況評価（令和4年度）

(1)介護実習センターに係る管理業務

(2)介護予防トレーニングセンターに係る管理業務

(3)ふれあいホールに係る管理業務

法令や協定書等を遵守し、施設の設置目的に沿った管理運営が行われている。

A

安全の確保のため、委員会が定期的に実施されている他、「ヒヤリ・ハット集」の輪読、事例の追加等、安全管理に努めている。

関係機関と連携を取りながら、適切に管理運営を行っている。

設備・備品等は定期保守点検を遅滞なく実施し、必要な修繕は全て実施している。

必須事業については、新型コロナウイルス感染症の影響があるなか、概ね事業計画どおり実施され、総利用者数でみると、前年度（令和3年度）を上回っている。

また、研修等についてはオンライン等を活用したことから県内だけでなく、県外からの参加もあった。

• 一般県民研修については、上記の理由により、一時、受講者が減少したが、前年度比109％となった。
• 専門職研修について、受講者は前年度比94％に留まったが、積極的にオンライン講習を導入した。
• 福祉機器展では、福祉機器展示、セミナー、フォーラム、ワークショップを開催し、656名の参加があった。
• 相談業務はケースに合わせて各相談員の専門性を活かした対応を心がけ、電話相談については、我孫子市周辺地域以外の県内外から利用がある。

• 介護実習センターでは、認知症の方の家族の集い、地域の茶の間、地域の茶の間スペシャル（認知症カフェ）を実施したほか、新たな取組として、「働く世代のケアラーズカフェ」をオンラインで実施した。
• 介護予防トレーニングセンターでは利用者の目標・目的に沿った個人プログラムを提供した。
• ふれあいホールでは、当初事業計画になかったスプリングコンサートを開催し、406名が来場した。

令和3年度と比較すると、施設全体で利用者数及び利用料金収入は増加しており、また事業計画と比べても上回っている。

人員配置は適材適所を心がけ、人材育成については外部研修も含め職員研修を充実させ、資質向上を図っている。

予算の範囲内で概ね適正に運営されており、財務状況は健全と認められる。

事業報告時に予算（計画）と比較できると良い。

利用者からの様々な苦情、要望に真摯に対応しており、利用者満足度調査において高い評価を得ている。

　新型コロナウイルス感染の影響があるなか、介護実習センターでは、新たな取組として働く世代のケアラーズカフェを開催したほか、専門職研修等においては、積極的にオンラインを活用しするなどの工夫をし、利用者や利用料収入について、前年度と比較し、回復している。参加者数の増加に向け、努力がなされ、利用者の拡大を心がけた企画運営は評価できる。

• ヒヤリハットについて、個人の注意力の向上のみならず、組織として再発防止のための更なる取組を講じていただきたい。
• 実施計画の策定時に、具体的数値目標を設定していただきたい。
• 施設の広域利用に取り組んでいただいているが、更なる利用拡大に努めていただきたい。
• アンケートについて、可能な限り利用の都度行うなど、幅広く行い、利用者意見の反映に努めていただきたい。

　従来から課題であった広域利用について、介護実習センターにおける、一般県民研修では、出張研修を行うなど我孫子周辺地域以外の受講者増に努めるとともに、専門研修では、オンライン研修を積極的に行い、全圏域からの参加があるなど広域利用への取組に努めている。

•  県の施設として、市町村事業との差異・特異性を可能な限り明らかにし、全県を俯瞰した取組を期待したい。
• 事業の評価をする上で、利用者と職員の声もあると判断しやすい。