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更新日:令和4(2022)年9月30日

ページ番号:5197

過去の夷隅感染症情報(2018年第11報~第12報)

2018年:第11報/第12報

2018年第50週~2019年第1週(12月10日~1月6日分)

千葉県でインフルエンザ注意報を発令しました(注意喚起)

2019年第1週(12月31日~1月6日)の千葉県内定点当たり患者報告数が11.22となり、国の定める注意報基準値(10)を超えたため、本県では、インフルエンザの予防対策を更に徹底するよう注意を喚起するため、1月9日、「インフルエンザ注意報」を発令しました。(図1)

図1:県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数(シーズン別)

インフルエンザは、突然の高熱、頭痛、関節痛など、普通の風邪に比べて全身症状が強く、気管支炎や肺炎などを合併し重症化することが多いので、体力のない高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。

インフルエンザの予防のため、咳エチケットや手洗いを心掛け、インフルエンザが疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

※夷隅保健所管内では12月11日(50週)以降、いすみ市の小中学校でインフルエンザの集団感染が発生し、学年(学級)閉鎖が2校、4学年ありました。

<インフルエンザ流行期開始について>

昨シーズン(2017/2018シーズン)は、第51週(12月18日~12月24日)に13.01となり、注意報を発令しており、昨シーズンと比較して2週遅い注意報の発令となりました。

県内16保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)のうち、8保健所管内において定点当たり報告数10.00を超えており、報告の多い上位3保健所管内とその定点当たり報告数は、夷隅保健所(定点当たり報告数36.00)、君津保健所(同25.00)、松戸保健所(同20.33)であった(図2)。2019年第1週の患者年齢群別報告割合は、0~4歳(14.3%)、5~9歳(11.6%)、10~14歳(7.0%)、15~19歳(5.9%)、20代(14.1%)、30代(12.4%)、40代(14.5%)、50代(9.0%)、60代(5.0%)、70代(3.7%)、80歳以上(2.5%)となっており、成人(20歳以上)の報告が6割を超え、多かった。

図2:直近5週のインフルエンザの定点あたりの報告数の推移(保健所別)

◆インフルエンザ情報については、下記のホームページを御覧ください。

感染症発生情報(千葉県健康福祉部疾病対策課)

千葉県の感染症情報(千葉県感染症情報センター)

厚生労働省ホームページ

国立感染症研究所感染症疫学センターホームページ

風しん患者が増加しています

県内の風しん患者は7月下旬以降増加し、第50週(12月16日)までに368例の報告があり、今後も増加するおそれがあります。

夷隅保健所管内では、前年から2019年1週までの風しん患者発生届は4例でした。いすみ市在住の33例(41歳・56歳の男性、17歳の女性)、大多喜町の11例(55歳の男性)で感染の拡大もなく治癒しています。

千葉県風しんワクチン接種補助事業について

県ではこれまで、予防接種に繋げるよう風しんウイルスに対する免疫力を確認するための検査の受検に対し費用を助成していますが、妊婦への感染を防止する取り組みを更に充実させるため、市町村と協調して、予防接種費用の一部を助成する事業を12月25日から開始しました。

このことにより、これまでは妊娠を希望する女性のみを対象(受検要件あり)としていたのに対し、対象者として「妊娠を希望する女性の配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある方を含む)または風しんの抗体価の低い妊婦の配偶者」が追加されました。

対象者の詳細や風しん抗体検査実施医療機関リスト

予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方で、発熱、発疹等、風しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、指示に従って受診しましょう。

また、妊娠20週頃までの妊婦が風しんに感染すると、その後出生した児に白内障、先天性心疾患、難聴等の症状(先天性風しん症候群)が生じることがありますので、風しんにかかっている可能性のある人との接触は避けるとともに、心配な方は最寄りの保健所やかかりつけの産婦人科医に相談してください。

<医療機関の皆様へ>

風しん、または麻しんを疑う患者が受診した場合は速やかに最寄りの保健所に届出を行い、予防接種歴の確認や院内感染対策の実施をお願いします。

併せて、遺伝子検査用の検体確保についても御協力をお願いします。

感染症発生情報(千葉県健康福祉部疾病対策課)

千葉県感染症情報センター(結核・感染症発生週報(水曜日更新)等掲載)

風しんについて(厚生労働省)

風しんの届出数の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)(厚生労働省)上記ページの下の方にあります

咳に御注意ください!夷隅保健所管内で、百日咳患者が発生しています。(注意喚起)

百日咳の発生届は大多喜町3例(9歳と14歳が同一世帯感染、12歳)、いすみ市33例(12歳2例、11歳)、市町不明管内在住1例(8歳)いずれも外来治療し治癒しています。

百日咳は2018年1月1日より定点把握疾患から全数把握疾患となり、届出も臨床診断例から原則として検査診断例が対象となり、検査方法、感染源や予防接種歴の情報も含まれるようになりました。また、4月25日には国立感染症研究所から『百日咳 感染症法に基づく医師届出ガイドライン(初版)』も出され、届出となる症例が満たす百日咳検査結果の基準等が示されました。なお、感染症サーベイランスにおける届出基準、特に百日咳の届出ガイドラインにおける基準は、サーベイランスとして標準的な診断による患者報告を収集するためのものであり、臨床現場における診断・治療等に関する判断とは異なる場合があることに留意ください。

<参考・引用>

国立感染症研究所百日咳感染症法に基づく医師届出ガイドライン(初版)(PDF:920KB)

夷隅保健所管内で腸管出血性大腸菌感染症患者の発生がありました(注意喚起)

12月23日に御宿町の70代の男性の腸管出血性大腸菌O型不明VT1陽性で発生届がありました。接触者検便で同居家族1名(無症状)も腸管出血性大腸菌O型不明VT1陽性で12月28日に発生届がありました。

◆腸管出血性大腸菌感染症について

腸管出血性大腸菌感染症は冬でも発生します。

腸管出血性大腸菌による食中毒を予防するためには、食品取扱い等の一般的な食中毒対策に加え、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。

患者・無症状病原体保有者から周囲の人々への感染が起こりやすい疾患なので、手洗いの励行等の二次感染予防対策の一層の徹底も必要となります。

<感染防止のポイント>

  • 生食用の肉以外は必ず加熱する。
  • 肉を調理する場合は、「生肉を扱うはし」(調理用のはし)と「焼けた肉を扱うはし」(食事用のはし)とを必ず分ける。
  • 調理する前や、食事の前、動物に触った後は、必ず石けんを使用し、十分に手を洗う。

「腸管出血性大腸菌Q&A」(厚生労働省ホームページ)

感染性胃腸炎に注意しましょう!

10月に感染性胃腸炎の集団感染がいすみ市で発生しました。原因ウイルスは、ノロウイルスでした。

学校や施設等におかれましては、感染性胃腸炎の集団感染予防対策を徹底していただきますよう、よろしくお願いいたします。

また、集団発生を探知(複数名の患者発生時)した際には、速やかに保健所へ連絡くださるようお願いいたします。

 

感染性胃腸炎について

施設等で感染性胃腸炎による集団発生が起こる可能性があるため、引き続き注意をお願いします。

 

<学校・病院・社会福祉施設等における注意事項>

  1. 日頃から、児童・生徒・職員等の健康管理に努める。
  2. 施設内で嘔吐物やふん便を処理する時には、換気を行いビニール手袋や使い捨てマスク・エプロン等を装着し、汚れた床・用具は適正な濃度の塩素系消毒薬で消毒する。
  3. 嘔吐物やふん便の処理後は、よく手を洗い、うがいをする。
  4. 複数の患者発生時等には、速やかに管轄健康福祉センター(保健所)へ連絡する。

感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について(厚生労働省ホームページ)

<参考>

ノロウイルス等検出状況(2018/19シーズン)

ノロウイルスによる食中毒の予防及び調査の結果について(PDF:586KB)

ノロウイルスに関するQ&A(最終改訂:平成30年5月31日)

ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF:484KB)

ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(動画)(検索エンジンで検索してください)

大量調理施設衛生管理マニュアル(PDF:613KB)(平成9年3月24日付け衛食第85号別添(最終改正:平成29年6月16日付け生食発0616第1号))

ノロウイルス食中毒対策について(平成19年10月12日付け食安発第1012001号)

千葉県の感染症情報(千葉県感染症情報センター)

感染性胃腸炎の情報(千葉県感染症情報センター)

全国の感染症情報(IDWR)(国立感染症研究所感染症疫学センター)

<住民の皆さまへ>

調理の前や食事の前、トイレの後などには手を十分に洗いましょう。

ダニに御注意ください!夷隅保健所管内では毎年、つつが虫病・日本紅斑熱患者が発生しています。(注意喚起)

つつが虫病の発生届は勝浦市在住5例(60歳代3例、70歳代、80歳代)いすみ市在住3例(70歳代、80歳代、90歳代)大多喜町在住1例(70歳代)があり、治癒しました。

「庭先だから・・」とか「ちょっとだけだから・・」と軽装で畑や竹林等に行っていた方もいました。農作業やレジャーなどで、森林や草むら、ヤブなどに入る場合には十分注意しましょう。長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。

ダニに咬まれていることに気づいたら無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)で処置を受けてください。また、ダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。

<千葉県感染症情報引用:ダニ媒介感染症について>

【ダニ媒介感染症:つつが虫病および日本紅斑熱】

ダニ媒介感染症であるつつが虫病と日本紅斑熱は、例年千葉県内医療機関からの報告を認める。両疾患はともに発熱、ダニの刺し口、発疹を主要三徴候とし、その他頭痛や倦怠感といった症状、CRPの上昇や肝酵素(AST、ALT)の上昇といった検査所見が見られることが多い。県内では春~秋に日本紅斑熱、秋~冬につつが虫病の発生が多く(図3)、両疾患の発生が重なる時期は鑑別が必要となる。加えて、両疾患は県内では房総半島南部において発生が多い点で共通するが、つつが虫病は北総や東葛地域でも発生が見られる。つつが虫病の潜伏期間は5~14日程度で、疑わしい患者においてはその間の行動歴の聞き取りが参考となり、また、つつが虫病はアジアに広く存在しているため、輸入感染症として探知されうることにも注意が必要である。日本紅斑熱は、潜伏期間がつつが虫病に比べてやや短く、発疹は四肢から体幹に広がり、刺し口は小さいなどの臨床的な差はあるが、確実な鑑別には実験室診断が必須である。

両疾患とも治療の第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬であり、日本紅斑熱においてはニューキノロン系抗菌薬が有効であるとの報告もあるが、つつが虫病には無効である。

予防には、病原体を保有するマダニ、つつが虫に刺されないことが第一であり、農作業や山野などに入るときには皮膚を露出しないように長袖・長ズボンを着用し、ダニ忌避剤の適切な利用や、帰宅後の入浴・衣類の着替えといったことが推奨される。

ツツガムシ病とは(国立感染症研究所)

2007~2017年に県内医療機関から届出のあった日本紅斑熱患者の推定感染地域

2014~2018年第39週に県内医療機関から届け出られたツツガムシ病と日本紅斑熱の届出推移

平成31年1月1日より「後天性免疫不全症候群」と「梅毒」の届出基準及び様式が変わります

「後天性免疫不全症候群発生届」では、「診断時のCD陽性Tリンパ球数(CD4値)が記載項目として追加され、「梅毒発生届」では、「性風俗の従事歴・利用歴の有無」、「口腔咽頭病変」、「妊娠の有無」、「過去の感染歴」及び「HIV感染症の合併の有無」が追加されます。

厚生労働大臣が定める5類感染症及び事項の一部を改正する件の施行に伴う各種改正について(通知)(PDF:465KB)

1.全数把握感染症情報について

夷隅保健所管内の患者数

類別・疾患別集計表

区分

疾患

50-1週

累計(年)

1類感染症

-

-

-

2類感染症

結核

-

12

3類感染症

腸管出血性大腸菌

2

2

4類感染症

日本紅斑熱

-

6

4類感染症

つつが虫病

3

10

4類感染症

E型肝炎

-

1

5類感染症

風しん

-

4

5類感染症 麻しん - 1
5類感染症

カルバペネム

耐性腸内細菌

科細菌感染症

- 1
5類感染症

侵襲性肺炎球菌

感染症

- 1
5類感染症

水痘入院例

- 1
5類感染症

百日咳

2 7

千葉県全域につきましては、千葉県感染症情報センターを御参照ください。

2.インフルエンザの発生状況

インフルエンザにおける学級閉鎖等の発生状況の集計は9月3日から開始になりました。

インフルエンザ迅速診断結果(2019年第1週)

総数

A型

B型

A&B型*

AorB型*

180

180

-

-

-

A&B型:A型とB型両方陽性、AorB型:型非鑑別キットで陽性

3.その他感染症について

【エボラ出血熱】

WHO

厚生労働省検疫所(FORTH)

国立感染症研究所

厚生労働省

【中東呼吸器感染症(MERS)】

中東呼吸器症候群(MERS)について(厚生労働省)

国立感染症研究所

【鳥インフルエンザ】

鳥インフルエンザA(H7N9)について(厚生労働省)

鳥インフルエンザ専用ページ(厚生労働省検疫所)

2018年第45週~第49週(11月5日~12月9日分) リンクは削除しました

夷隅保健所管内でインフルエンザの学級閉鎖が発生しました(注意喚起)

12月11日(50週)に、いすみ市の学校でインフルエンザの集団感染が発生しました。12日から学級閉鎖になりました。

<インフルエンザ流行期開始について>

2018年第49週(12月3日~12月9日)の定点当たり報告数は2.43となり、国が流行開始の目安としている1.00を上回り、千葉県内はインフルエンザの流行シーズンに入りました。

インフルエンザは、突然の高熱、頭痛、関節痛など、普通の風邪に比べて全身症状が強く、気管支炎や肺炎などを合併し重症化することがあるため、体力のない高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。

インフルエンザ情報については、下記のホームページを御覧ください。

感染症発生情報(千葉県健康福祉部疾病対策課)

千葉県の感染症情報(千葉県感染症情報センター)

厚生労働省ホームページ

国立感染症研究所感染症疫学センターホームページ

夷隅保健所管内で風しん患者の4例目が発生しました(注意喚起)

11月21日に千葉県衛生研究所で風しんウイルス検査を実施した1例において検査陽性となり、管内4例目の風しんの発生届がありました。患者はいすみ市在住の41歳の男性で、風しん予防接種歴は不明でした。管外のG医院を受診しています。現在は、軽快し就労しています。夷隅保健所は接触者調査及び健康観察を行って、感染の拡大防止に取り組んでいます。

9月8日に発生届のあった管内3例目の風しん患者(いすみ市内在住の17歳の女性)はすでに治癒し登校しています。

9月5日に発生届のあった管内2例目の風しん患者(大多喜町在住の55歳の男性)はすでに治癒し職場復帰しています。

8月14日に発生届のあった管内初の風しん患者(いすみ市内在住の56歳の男性)はすでに治癒し職場復帰しています。

平成30年9月20日から、「風しん抗体検査事業」の対象者が追加されました。

妊娠を希望する女性のみを対象(受検要件あり)としていた「風しん抗体検査事業(無料)」の対象者に、「妊娠を希望する女性の配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある方を含む)または風しんの抗体価の低い妊婦の配偶者」が追加となりました。

対象者の詳細や風しん抗体検査実施医療機関リスト

千葉県では、風しん患者が増加しています。

予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方で、発熱、発疹等、風しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、指示に従って受診しましょう。

また、妊娠20週頃までの妊婦が風しんに感染すると、その後出生した児に白内障、先天性心疾患、難聴等の症状(先天性風しん症候群)が生じることがありますので、風しんにかかっている可能性のある人との接触は避けるとともに、心配な方は最寄りの保健所やかかりつけの産婦人科医に相談してください。

医療機関の皆さま

風しん、または麻しんを疑う患者が受診した場合は速やかに最寄りの保健所に届出を行い、予防接種歴の確認や院内感染対策の実施をお願いします。

併せて、遺伝子検査用の検体確保についても御協力をお願いします。

感染症発生情報(千葉県健康福祉部疾病対策課)

千葉県感染症情報センター(結核・感染症発生週報(水曜日更新)等掲載)

風しんについて(厚生労働省)

風しんの届出数の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)(厚生労働省)上記ページの下の方にあります

咳に御注意ください!夷隅保健所管内で、百日咳患者が発生しています。(注意喚起)

11月29日と12月6日に(同胞で)百日咳の発生届がありました。患者は大多喜町在住の9歳と14歳の方で(家庭内感染で)A医院を受診し、外来治療しています。

11月26日に百日咳の発生届がありました。患者は大多喜町在住の12歳の方で、管内のA医院を受診し、外来治療し、治癒しています。

11月22日に百日咳の発生届がありました。患者はいすみ市在住の12歳の方で、管内のA医院を受診し、外来治療し、治癒しています。

11月14日に百日咳の発生届がありました。患者は管内在住の8歳の方で、管内のA医院を受診し、外来治療し、治癒しています。

百日咳は2018年1月1日より定点把握疾患から全数把握疾患となり、届出も臨床診断例から原則として検査診断例が対象となり、検査方法、感染源や予防接種歴の情報も含まれるようになりました。また、4月25日には国立感染症研究所から『百日咳感染症法に基づく医師届出ガイドライン(初版)』も出され、届出となる症例が満たす百日咳検査結果の基準等が示されました。なお、感染症サーベイランスにおける届出基準、特に百日咳の届出ガイドラインにおける基準は、サーベイランスとして標準的な診断による患者報告を収集するためのものであり、臨床現場における診断・治療等に関する判断とは異なる場合があることに留意ください。

<参考・引用>

国立感染症研究所百日咳感染症法に基づく医師届出ガイドライン(初版)(PDF:920KB)

感染性胃腸炎に注意しましょう!

10月26日に、いすみ市の学校で感染性胃腸炎の集団感染が発生しました。原因ウイルスは、ノロウイルスでした。11月22日に終息となりました。

学校や施設等におかれましては、感染性胃腸炎の集団感染予防対策を徹底していただきますよう、よろしくお願いいたします。

また、集団発生を探知(複数名の患者発生時)した際には、速やかに保健所へ連絡くださるようお願いいたします。

施設等で感染性胃腸炎による集団発生が起こる可能性があるため、引き続き注意をお願いします。

<学校・病院・社会福祉施設等における注意事項>

  1. 日頃から、児童・生徒・職員等の健康管理に努める。
  2. 施設内で嘔吐物やふん便を処理する時には、換気を行いビニール手袋や使い捨てマスク・エプロン等を装着し、汚れた床・用具は適正な濃度の塩素系消毒薬で消毒する。
  3. 嘔吐物やふん便の処理後は、よく手を洗い、うがいをする。
  4. 複数の患者発生時等には、速やかに管轄健康福祉センター(保健所)へ連絡する。

感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について(厚生労働省ホームページ)

<参考>

ノロウイルス等検出状況(2018/19シーズン)

ノロウイルスによる食中毒の予防及び調査の結果について(PDF:586KB)

ノロウイルスに関するQ&A(最終改訂:平成30年5月31日)

ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF:484KB)

ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(動画)(検索エンジンで検索してください)

大量調理施設衛生管理マニュアル(PDF:613KB)(平成9年3月24日付け衛食第85号別添(最終改正:平成29年6月16日付け生食発0616第1号))

ノロウイルス食中毒対策について(平成19年10月12日付け食安発第1012001号)

千葉県の感染症情報(千葉県感染症情報センター)

感染性胃腸炎の情報(千葉県感染症情報センター)

全国の感染症情報(IDWR)(国立感染症研究所感染症疫学センター)

<住民の皆さまへ>

調理の前や食事の前、トイレの後などには手を十分に洗いましょう。

腸管出血性大腸菌感染症は冬でも発生します。

腸管出血性大腸菌の食中毒を予防するためには、食品取扱い等の一般的な食中毒対策に加え、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。

患者・無症状病原体保有者から周囲の人々への感染が起こりやすい疾患なので、手洗いの励行等の二次感染予防対策の一層の徹底も必要となります。

<感染防止のポイント>

  • 生食用の肉以外は必ず加熱する。
  • 肉を調理する場合は、「生肉を扱うはし」(調理用のはし)と「焼けた肉を扱うはし」(食事用のはし)とを必ず分ける。
  • 調理する前や、食事の前、動物に触った後は、必ず石けんを使用し、十分に手を洗う。

「腸管出血性大腸菌Q&A」(厚生労働省ホームページ)

ダニに御注意ください!夷隅保健所管内では毎年、つつが虫病・日本紅斑熱患者が発生しています。(注意喚起)

12月5日、つつが虫病の発生届がありました。患者は、勝浦市在住の60歳代の方で、管内のA病院を受診し、入院治療後、外来治療となりました。

11月29日、つつが虫病の発生届がありました。患者は、いすみ市在住の70歳代の方で、管内のD病院を受診し、外来治療となりました。

11月28日、つつが虫病の発生届がありました。患者は、勝浦市在住の60歳代の方で、管内のA病院を受診し、外来治療となりました。

11月26日、つつが虫病の発生届がありました。患者は、大多喜町在住の70歳代の方で、管内のB医院を受診し、外来治療となりました。

11月21日、つつが虫病の2例の発生届がありました。勝浦市在住の80歳代の方は、管内のA病院を受診し入院治療後、外来治療となりました。もう1名の勝浦市在住の70歳代の方は外来治療となりました。

10月30日、つつが虫病の発生届がありました。患者は、いすみ市在住の90歳代の方で、管内のD病院を受診し入院治療後、外来治療となりました。

その後、7名とも治癒しています。

「庭先だから・・」とか「ちょっとだけだから・・」と軽装で畑や竹林等に行っていた方もいました。農作業やレジャーなどで、森林や草むら、ヤブなどに入る場合には十分注意しましょう。長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。

ダニに咬まれていることに気づいたら無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)で処置を受けてください。また、ダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。

【ダニ媒介感染症:つつが虫病および日本紅斑熱】

ダニ媒介感染症であるつつが虫病と日本紅斑熱は、例年千葉県内医療機関からの報告を認める。両疾患はともに発熱、ダニの刺し口、発疹を主要三徴候とし、その他頭痛や倦怠感といった症状、CRPの上昇や肝酵素(AST、ALT)の上昇といった検査所見が見られることが多い。県内では春~秋に日本紅斑熱、秋~冬につつが虫病の発生が多く(図3)、両疾患の発生が重なるこの時期は鑑別が必要となる。加えて、両疾患は県内では房総半島南部において発生が多い点で共通するが、つつが虫病は北総や東葛地域でも発生が見られる。つつが虫病の潜伏期間は5~14日程度で、疑わしい患者においてはその間の行動歴の聞き取りが参考となり、また、つつが虫病はアジアに広く存在しているため、輸入感染症として探知されうることにも注意が必要である。日本紅斑熱は、潜伏期間がつつが虫病に比べてやや短く、発疹は四肢から体幹に広がり、刺し口は小さいなどの臨床的な差はあるが、確実な鑑別には実験室診断が必須である。

両疾患とも治療の第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬であり、日本紅斑熱においてはニューキノロン系抗菌薬が有効であるとの報告もあるが、つつが虫病には無効である。

予防には、病原体を保有するマダニ、つつが虫に刺されないことが第一であり、農作業や山野などに入るときには皮膚を露出しないように長袖・長ズボンを着用し、ダニ忌避剤の適切な利用や、帰宅後の入浴・衣類の着替えといったことが推奨される。

ツツガムシ病とは(国立感染症研究所)

2007~2017年に県内医療機関から届出のあった日本紅斑熱患者の推定感染地域

2014~2018年第39週に県内医療機関から届け出られたツツガムシ病と日本紅斑熱の届出推移

平成31年1月1日より「後天性免疫不全症候群」と「梅毒」の届出基準及び様式が変わります

「後天性免疫不全症候群発生届」では、「診断時のCD陽性Tリンパ球数(CD4値)が記載項目として追加され、「梅毒発生届」では、「性風俗の従事歴・利用歴の有無」、「口腔咽頭病変」、「妊娠の有無」、「過去の感染歴」及び「HIV感染症の合併の有無」が追加されます。

厚生労働大臣が定める5類感染症及び事項の一部を改正する件の施行に伴う各種改正について(通知)(PDF:465KB)

1.全数把握感染症情報について

夷隅保健所管内の患者数

類別・疾患別集計表

区分

疾患

45-49週

累計(年)

1類感染症

-

-

-

2類感染症

結核

1

12

3類感染症

-

-

-

4類感染症

日本紅斑熱

-

6

4類感染症

つつが虫病

6

7

4類感染症

E型肝炎

1

1

5類感染症

風しん

1

4

5類感染症 麻しん - 1
5類感染症

カルバペネム

耐性腸内細菌

科細菌感染症

- 1
5類感染症

侵襲性肺炎球菌

感染症

- 1
5類感染症

水痘入院例

- 1
5類感染症

百日咳

5 5

千葉県全域につきましては、千葉県感染症情報センターを御参照ください。

2.インフルエンザの発生状況

インフルエンザにおける学級閉鎖等の発生状況の集計は9月3日から開始になりました。

インフルエンザ迅速診断結果(第49週)

総数

A型

B型

A&B型*

AorB型*

1

1

-

-

-

 

A&B型:A型とB型両方陽性、AorB型:型非鑑別キットで陽性

3.その他感染症について

【エボラ出血熱】

WHO

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お問い合わせ

所属課室:健康福祉部夷隅保健所

電話番号:0470-73-0145

ファックス番号:0470-73-0904

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