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更新日:令和6(2024)年2月22日

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介護スタッフのための緩和ケアマニュアル活用支援事業

千葉県では、がん患者が住み慣れた施設において、介護スタッフから心地よい介護を受け、最後まで穏やかな療養生活を送ることを支援するため、平成29年に「介護スタッフのための緩和ケアマニュアル」を作成しました。

また、高齢者施設等のがん患者の受け入れ先を支援するため、平成30年度から「介護スタッフのための緩和ケアマニュアル」を活用して高齢者施設等へ講師を派遣するとともに、令和元年度から職能団体向けの研修会を開催しています。

高齢者施設等への講師派遣

職能団体向け研修会

高齢者施設等への講師派遣

内容

介護スタッフのための緩和ケアマニュアル」を使った講義や演習等

講師

  • 在宅がん緩和ケアに精通した医師や看護師
  • 理学療法士

実施状況

平成30年度5施設(サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム)
令和元年度2施設(サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム)

内容(演習の一例)

ストレッチ(緩和ケアマニュアルp.18)

ストレッチ画像縮んでいる筋肉を伸ばすと、「気持ちいい」とおっしゃる方が多いです。
血行が良くなり、だるさにも効果があります。表情を見ながら行い、心地よさを感じられることを大切にします。手を握って、腕を伸ばす方向に引き上げます。
ポイントは、患者さんが痛い場合に、自分で手を緩めたり離したりすることが出来るよう、介護者は患者さんの手首をつかまずに、患者さんに介護者の手を握ってもらうことです。

 

 

 

水分摂取(緩和ケアマニュアルp.24,25)

水分摂取画像曲がるストローを上下逆に使うと、弱い力でも水を吸い上げられます。
また、高齢者のケアの場合、むせ防止のためにとろみをつけることがあります。
 しかし、えん下機能が低下している終末期がん患者さんは、お水にとろみをつけることで、飲めなくなってしまいます。
臨始期が近づくと「お水が一番美味しい」という人がほとんどです。

「お水を飲みたい」という気持ちを大切にしましょう。

 

参加者の感想

  • 日常の観察が「その方」を知る第一歩。相手の話に耳を傾け、気持ちに寄り添いたいと努めてきたが、知らず知らずにブロッキングしていたのかもしれないと気付いた。「その方」の最期にどう寄り添うことが出来るのか。残された時間をどう生ききることができるのか、共に考え、その方らしい生活を支えていきたいと改めて思った。
  • 死と向かい合っている方との関わり方として、どのような身体の痛みがあり、心の不安があるのかを知ることが大事で、その上で自分が出来ることは何かを考え、学ぶことができた。高齢者介護でも同様だが、相手に対しての思いやりの気持ちや相手主体の話し方等は今後も意識してやっていかなければならないと思った。

講師派遣申込み方法

原則、県主催の「高齢者施設等管理者向け緩和ケア研修会」を受講した施設が対象となります。

なお、講師謝金は県が負担します。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和2年度の講師派遣はありません。

職能団体向け研修会

在宅歯科保健医療推進に関する研修会(オンライン配信)※本研修会は終了しました。

 

研修会【第1部】講演(2)「がん終末期在宅緩和ケアにおける訪問診療」は、千葉県がん情報「ちばがんチャンネル」外部サイトへのリンクから動画をご覧いただけます。

研修会資料(PDF:6,850.9KB)
※ファイルサイズが大きいので、一旦デスクトップなどに保存してからご覧ください。

研修会チラシ(PDF:952KB)

日時

令和2年10月22日(木曜日)午後1時~5時30分

【第1部】午後1時~3時50分
【第2部】午後4時10分~5時30分(※歯科医師のみ対象)

場所

リアルタイムオンライン配信形式(Youtubeライブ)

対象

歯科医師、歯科衛生士、栄養士、介護支援専門員

内容

講演(1)「在宅における高齢者の栄養」

師:千葉県栄養士会理事佐々木徹

シンポジウム「職種連携について」

他職種(歯科医師、歯科衛生士、栄養士、介護支援専門員)による症例検討

講演(2)「がん緩和ケアについて」
緩和ケアマニュアルの説明

講師:千葉県健康づくり支援課がん対策班

がん終末期在宅緩和ケアにおける訪問診療

講師:さくさべ坂通り診療所院長大岩孝司氏

参加費

無料

申込み

令和2年10月9日(金曜日)までに、次のいずれかの方法でお申込みください。
(可能な限り、WEB申込みフォームからお申し込みください)

  1. WEB申込みフォーム
  2. 研修会チラシ裏面の申込書を千葉県歯科医師会事務局宛てFAX(043-248-2977)にてお申込みください。

その他

  • 本研修会は、千葉県が一般社団法人千葉県歯科医師会に委託した「地域包括ケア歯科医療連携室整備事業」の中で実施するものです。
  • 受講申し込み者には、研修会開催1週間前にご記入いただいたメールアドレス又は連絡先住所宛てに資料を送付します。
  • 事前資料にオンライン配信先(Youtubeライブ)へのリンクや受講確認フォームにつながるWEBページURLを掲載しておりますので、必ずご確認をお願いします。

お問合せ

千葉県地域包括ケア歯科医療連携室(千葉県在宅歯科医療連携室)
電話:043-241-8020
Email:zaitaku@cda.or.jp

過去の開催状況

令和元年度

対象

高齢者施設等管理者

理学療法士

介護支援専門員

開催年月日

令和元年11月14日

令和元年12月23日

令和2年1月9日

会場

千葉県庁本庁舎5階大会議室

講師

さくさべ坂通り診療所
院長大岩孝司氏
ラミーナ訪問看護ステーション
管理者木村由美子氏

さくさべ坂通り診療所
院長大岩孝司氏
千葉県理学療法士会
会長田中康之氏

さくさべ坂通り診療所
院長大岩孝司氏
千葉県訪問看護ステーション協会
会長権平くみ子氏

参加者数

40名

50名

30名

参加者の感想

  • がん=痛み・苦しいというイメージが強かったが、ケアによって緩和できることに驚いた。(高齢者施設等管理者)
  • 心地よいと感じるケアを受けた人は心穏やかで落ち着いていることがわかった。(高齢者施設等管理者)
  • 呼吸苦や疼痛を訴える患者も多いが、しっかりコミュニケーションを取り、本人の不安、恐怖、不満などのストレスを軽減して症状緩和に努めたい。(理学療法士)
  • ADLを維持、向上しなければいけないとどこかで考えていたが、患者さんや家族にとっての最高のQOLを達成することに焦点を当てる。(理学療法士)
  • 介護は”自律した生活の再構築"という言葉にハッとした。がん患者だけでなく、すべての対象者に必要な考えだと感じた。(介護支援専門員)
  • 価値観を押し付けず、寄り添う。本人がなかなか決められない場合、医師、看護師等と連携を取り、ケアマネジャー1人の見解にならないようにしたい。(介護支援専門員)

関連リンク

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部健康づくり支援課がん対策班

電話番号:043-223-2686

ファックス番号:043-225-0322

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