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更新日:令和5(2023)年10月18日

ページ番号:336043

母が脳内出血で倒れました。手術をすれば良くなるのでしょうか。

質問

母が脳内出血で倒れました。手術をすれば良くなるのでしょうか。

回答

脳内出血の手術の目的は、出血の原因によってかなり違ってきます。しかし、大きく分けると2つになります。

一つは、出血して出来た血の固まりをとることです。脳は頭蓋骨という固い骨の中に入っており、骨と脳の間にはあまり隙間がありません。頭の中に出血すると血の固まりが入り込んできますから、頭蓋骨の中はどんどん窮屈になり、しまいには脳全体が押しつぶされてしまいます。そこで頭の中に余分に増えた血の固まりをとって、脳を楽にさせてあげるわけです。

もう一つの目的は、再出血の予防です。出血の原因が動脈にできた瘤の場合や血管そのものの異常などの場合再び出血するかもしれません。そこで手術で再出血を防ぐことが出来れば、再出血により命を落としたり、さらに重い障害を作ってしまうことを予防できるわけです。

ご存じのように脳は、ものを考えたり手足を動かしたりといろいろな機能を持っています。脳の中ではいろいろな機能を分担しながら全体で連絡を取りながら働いています。困ったことに一つ一つの機能は多くの場合、代替えがきかないのです。脳内出血を起こし脳に傷が付くと、傷ついた部分の働きを失うことになります。手術で命を助けたとしても、その後の患者さんやご家族の人生が有意義なものにならなければ手術をする意味がありません。手術をしてもその後に植物状態になったのでは何のための手術かわかりませんね。

また、手術自体が脳に傷を付けることになりますから、必要のない患者さんを手術するのはもってのほかです。ですから、脳の手術の場合は、手術の後にどの程度の障害が残るかを無視するわけにはいきません。手術の前に手術をした場合に残る障害と、しなかった場合に残る障害とを予測しなければいけません。

人生に対する価値観は人それぞれですから、ギリギリの線では医者一人一人の人生観や患者さんの人生観、ご家族の人生観も関係してきます。

ここまでの説明でおわかりのように、基本的には脳内出血のために失った機能を回復させることは出来ませんが、手術によって命を救える可能性はあります。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部健康福祉指導課企画情報班

電話番号:043-223-2607

ファックス番号:043-222-6294

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