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更新日:令和元(2019)年10月9日
ページ番号:336033
酒を嫌いになる薬があると聞いたのですが。
現在、アルコール依存症に対しての薬物療法としては、
1.断酒することで生じる離脱症状(不眠や不安、せん妄など)に対して、体内でアルコールと置き換えることにより離脱症状の出現を防ぐ薬
2.アルコールを代謝する酵素の働きを抑え、アルコールが分解されずにいつまでも体内に残り、不快な酔い方をさせ、断酒の動機づけとする薬(抗酒剤)
3.飲酒欲求を減少させる薬、の3つのものがあります。
これらの薬は、決して酒が嫌いになる訳ではなく、「酒を飲まなくても落ち着いて過ごせる」「酒を飲まないようにしようという気持ちを高める」「酒を飲もうと思わないようにする」働きがあります。
気をつけなければならないのは、「抗酒剤」を服用していると全くアルコールが分解できなくなるため、日頃どんなに大酒飲みの人であってもほんの少量のアルコールでたちまち「急性アルコール中毒」になってしまいます。こうした場合、命にかかわる事態になりえます。
アルコール依存症の治療は、薬物療法だけでは効果が見られません。通院や入院、勉強会や認知行動療法などの“精神療法”と並行して進めていく必要があります。
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