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更新日:平成30(2018)年8月16日

ページ番号:335995

新生児黄疸とはどんな状態ですか。

質問

新生児黄疸とはどんな状態ですか。

回答

 黄疸とは目に見える皮膚の黄染の意味ですが、正確にはビリルビンという物質による皮膚の黄染といえます。黄疸はすべての新生児に多かれ少なかれ認められるものであり、そのほとんどが胎内環境から胎外環境への適応過程の生理的現象と考えられています。
 黄疸を引き起こすビリルビンの大部分は、赤血球がこわれる際にそのヘモグロビンが分解され、ビリルビンとなってでてくることに由来します。母親のお腹のなかにいる胎児は胎盤を通して母体にこのビリルビンの処理を託することができます。ところが生まれたばかりの新生児では出生と同時に母親から分離され自力でビリルビンの処理を行わなければなりません。胎児期からのビリルビンの処理を行うメカニズムがすぐに新生児に都合の良いように切り替わることはできません。そのため胎内から胎外への適応する一過程としてある程度の黄疸が出現してきても全く不思議ではありません。これが新生児の生理的黄疸です。
 生理的黄疸は日齢2-3頃から肉眼的にみられはじめ、日齢4-5頃にピークとなり以後漸減して日齢7-10頃に肉眼的黄疸は消えていきます。生理的黄疸は特別な治療を行う必要はありませんが、その生理的範囲を超えた場合は病的と考えられるので、検査や治療が必要となります。病的黄疸には生後24時間以内に肉眼的黄疸がみられる早発黄疸、ビリルビン値が正常域を越えて高い重症黄疸、および黄疸が長引く遷延性黄疸があり、これらの黄疸は医師の診察の元で慎重な対応が必要となります。

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所属課室:健康福祉部健康福祉指導課企画情報班

電話番号:043-223-2607

ファックス番号:043-222-6294

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