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更新日:令和7(2025)年11月11日
ページ番号:2230
本日、「令和7年度千葉県南方諸地域戦没者追悼式」を挙行するにあたり、御遺族並びに地元沖縄県の関係者の皆様の御参列をいただき、厚く御礼申し上げます。
先の大戦において、ここ沖縄は国内で最も苛烈な地上戦の場となりました。子どもからお年寄りまで数多くの尊い命が失われ、この地の誇る豊かな海と緑は破壊され、沖縄の地は焦土と化しました。沖縄最後の激戦地、摩文仁の丘には、沖縄戦や南方諸地域で犠牲となられた本県出身の3万5千余名の方々を追悼するため、房総之塔が建てられ、平和の礎にはそのお名前が刻まれており、これらを前にすると、恒久平和を願う御遺族のお気持ちが深く伝わってまいります。
戦後、我が国は、平和を願う国民の英知と、たゆまぬ努力によって、荒廃の中から立ち上がり、幾多の困難を乗り越え、目覚ましい発展を遂げてまいりました。
しかし、今日私たちが当然のように享受している平和と繁栄は、戦争で亡くなられた方々の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れてはなりません。
終戦から80年の節目を迎え、改めて、今を生きる私たちが、戦争の悲惨さと平和の尊さを深く胸に刻み、これからの世代のために、恒久平和の実現に向け努力を続けていくことをお誓い申し上げます。
そして、先人の方々が懸命な努力により築いてきた郷土千葉を、より一層豊かで魅力あるものとして、次代を担う若者や子どもたちに引き継いでいけるよう、これからも県民の皆様とともに全力で取り組んでまいります。
結びに、戦争の犠牲となられた方々に哀悼の誠を捧げ、御遺族並びに御参列の皆様の御多幸を祈念申し上げまして、式辞といたします。
令和7年11月7日
千葉県知事 熊谷 俊人
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