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更新日:令和5(2023)年9月12日

ページ番号:12019

千葉県月例経済報告(平成16年11月)

1.「月例経済報告」総論(11月16日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、このところ一部に弱い動きはみられるが、回復が続いている。

  • 企業収益は大幅に改善し、設備投資は増加している。
  • 個人消費は、緩やかに増加している。
  • 雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善している。
  • 輸出は弱含み、生産は横ばいとなっている。

先行きについては、国内民間需要が着実に増加していることから、景気回復が続くと見込まれる。一方、原油価格の動向が内外経済に与える影響や世界経済の動向等には留意する必要がある。

政策の基本的態度

政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」の早期具体化により、構造改革の取組を加速・拡大する。

政府は、日本銀行と一体となって、金融・資本市場の安定を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行うとともに、集中調整期間終了後におけるデフレからの脱却を確実なものとするため、政策努力を更に強化する。

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(9月・店舗数調整後)

737億円で、販売額合計の前年同月比は2ヶ月ぶりの増加となり(0.3%増)、種類別では、百貨店が1.1%増、スーパーが0.0%増となった。

新規自動車登録台数(10月)

13,107台と9ヶ月連続で前年同月を下回っている。車種別でみても、全業種で前年を下回っている。中でも、普通乗用車については17ヶ月ぶりの前年割れとなった。

新設住宅着工戸数(9月)

5,151戸で、前年同月比14.6%増と、9ヶ月連続で前年を上回っている。種類別では、分譲の割合が最も高く、なかでもマンションが引き続き前年を大きく上回っている。

鉱工業生産指数(8月)

前月比3.3%減、前年同月比0.9%増となり、前年同月比については2ヶ月連続で増加している。

有効求人倍率(9月)

0.69倍と前月より0.04ポイント増加した。また、南関東における完全失業率は、3ヶ月連続で4.4%となっている。

企業倒産件数

負債総額1千万円以上の企業倒産件数(10月)は31件で、19ヶ月連続で前年同月を下回っている。負債総額については、38億700万円と、前年同月比で51.2%減となっている。

金融情勢(9月)

預金残高は19兆6,963億円で、引き続き前年同月を上回っている。また、現金残高は2,360億円で前年比19.7%増、貸出残高については、10兆9,211億円で前年比1.0%減となった。

公共工事請負額(10月)

411億円で、前月と同じく前年同月比14.1%減と4ヶ月連続して減少しており、請負件数も899件と前年同月比で9.6%の減少となった。

県内中小企業の業況判断(10月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

わずかながら前年同月を上回る結果となった。業種別でみると、製造業の回復に比べ、非製造業はマイナスが続いており、製造業と非製造業の格差は依然として大きい。

以上のように、県内の経済情勢は、依然として大型小売店販売額や新規自動車登録台数など個人消費の面で低推移が続いている反面、新設住宅着工戸数9ヶ月連続で前年を上回っている。また、有効求人倍率など雇用の面については、低水準ながら改善がみられ、倒産件数も前年を下回る月が19ヶ月続くなど、景気は微弱ながら回復に向けた動きが続いている。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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