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更新日:令和4(2022)年10月7日

ページ番号:11997

千葉県月例経済報告(平成15年3月)

1.「月例経済報告」総論(3月17日内閣府発表より)

我が国経済の基調判断

景気は、おおむね横ばいとなっているが、イラク情勢等から不透明感が増している。

  • 企業収益は改善しており、設備投資は持ち直している。
  • 雇用情勢は、求人が増加傾向にあるものの、失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しい。
  • 個人消費は、おおむね横ばいで推移するなかで、足元弱い動きがみられる。
  • 輸出は横ばいとなっている一方、生産は弱含んでいる。

行きについては、アメリカ経済等の回復が持続すれば、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、イラク情勢等からくる不確実性の高まりや世界的な株価の低迷の中で、我が国の最終需要が下押しされる懸念が強まっている。

政策の基本的態度

府は、内外の金融・経済情勢等を注視しつつ、引き続き金融、税制、歳出及び規制の四本柱の構造改革を一体的かつ整合的に実行することにより、民間需要主導の持続的な経済成長の実現を図る。平成14年度補正予算を着実に実施するとともに、平成15年度予算及び税制改正法案等の関連法案の早期成立に努める。また、株式市場の適正な運営を確保する観点から、その厳格な監視など、所要の措置を講じた。

府は、日本銀行と一体となって、金融危機を起こさせないよう万全を期すとともに、金融・資本市場の安定及びデフレ克服を目指し、引き続き強力かつ総合的な取組を行う。

2.主要経済指標等でみた県内の経済情勢

大型小売店販売額(1月・店舗数調整後)

913億円で、前年同月比0.7%増と、3ヶ月連続の増加となっている。種類別でみると、前年同月比2.1%増と前年を6ヶ月連続で上回っているスーパーに対し、百貨店は前年同月比2.4%減で、4ヶ月連続の減少となっている。また、既存店ベースの販売伸び率は百貨店、スーパーともに前年を下回った。

新規自動車登録台数(2月)

17,655台と前年同月を9.6%上回った。車種別にみると、前月と同様、普通乗用車以外は前年を上回っている。

新設住宅着工戸数(1月)

3,900戸で、前年同月を36.6%下回った。中でも、貸家が前年同月を下回ったのは4ヶ月ぶりとなっている。

公共工事請負額(2月)

年同月比24.0%減の187億円と、2ヶ月連続で減少している。

鉱工業生産指数(12月)

月比では3.6%増、前年同月比では3.5%増となり、前年を上回ったのは2ヶ月ぶりとなった。

有効求人倍率(1月)

0.52倍となり、1年2ヶ月ぶりに0.5倍を上回った。

企業倒産件数

債総額1千万円以上の企業倒産件数(2月)は47件で、前月比で3件減少、前年同月比でも12件減少した。負債総額は116億1,100万円で、前年比で79.1%の減少となっている。

県内中小企業の業況判断(2月分・千葉県中小企業団体中央会調査)

産業で前年比、前年同月比ともにマイナス幅が縮小した。特に、製造業では前年同月比が3ヶ月ぶりにマイナス幅縮小となった。

上のように、県内経済は、前回前年同月を下回った鉱工業生産指数が再び前年を上回り、有効求人倍率が1年2ヶ月ぶりに0.5倍を上回るなどの明るさもみられるが、大型小売店販売額は2ヶ月連続で前年同月を下回り、また新規住宅着工戸数も一進一退が続くなど、景気の動きは依然不透明感がぬぐいきれない。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経済政策課政策室

電話番号:043-223-2703

ファックス番号:043-222-0447

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