本文へスキップします

診療科・部門紹介

小児科

診療案内

小児科の歴史

1962年に、当院の前身となる千葉県立鶴舞病院の心臓血管外科において、先天性心疾患に対する最初の手術が行われました。心臓血管外科は、先天性心疾患の手術に関する全国有数の症例数と手術成績を誇り、その伝統は現在も引き継がれています(心臓血管外科の診療案内をご参照下さい)。1978年に、千葉大学小児科の非常勤医師により、小児循環器外来が開始されました。1996年から小児科常勤医体制となり、循環器科の協力の下に、小児期不整脈のカテーテル治療(アブレーション)を開始しました。1998年に千葉県循環器病センターが開院し、「成人先天性心疾患外来」が開設されて、現在に至っています。

小児期心疾患診療

小児科受診者の多くは、心疾患の患者さんです。受診の主なきっかけは、乳児健診、学校健診、自覚症状、紹介などです。患者さんの問診、全身の診察、基本検査などを行い、検査を適宜追加して、心疾患を診断し、対応しています。

現在は小児科・成人先天性心疾患診療部を縮小中のため、入院の受け入れを行っていません。心臓カテーテル検査や外科的手技、入院管理や夜間・休日の救急診療などが必要となる可能性のある患者さんは、連携病院に紹介させていただいています。

小児科一般診療

感染症や気管支喘息などの、小児科一般診療も行っています。千葉県内定期予防接種相互乗り入れ制度に参加し、完全予約制の予防接種外来を開くなど、予防医療にも力を入れています。入院の受け入れや夜間休日の救急診療は行っておりません。

病院連携

小児科・成人先天性心疾患診療部は、千葉県内の循環器系の主要病院(千葉大学小児科循環器グループ、千葉県こども病院循環器内科、千葉市立海浜病院小児科、東京女子医科大学八千代医療センター小児科、その他)や、聖路加国際病院循環器内科などと連携しながら、小児期心疾患患者の生涯を通じての一貫した診療を行っています。

現在実施中の臨床研究

日本における成人期フォンタン術後患者の臨床的特徴の解明に関する多施設共同研究(PDF:139KB)

日本における成人期フォンタン術後患者の臨床的特徴の解明に関する多施設共同研究の内容です。その概要は、【背景と目的・方法】【対象】【研究課題名】【研究責任者】【研究期間】について記載しております。

日本における成人先天性心疾患患者の通院状況に関する調査(多施設共同後ろ向き観察研究)(PDF:185KB)

日本における成人先天性心疾患患者の通院状況に関する調査の内容です。その概要は、【研究の意義・目的】【研究の対象】【研究における倫理的配慮について】【研究担当者】について記載しております。

多施設共同臨床研究「成人先天性心疾患患者における直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の有効性に関する検討」について(PDF:263KB)

多施設共同臨床研究「成人先天性心疾患患者における直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の有効性に関する検討」についての内容です。その概要は、【研究の意義・目的・方法】【研究機関名・研究者名】【保有する個人情報に関する利用目的】【対象期間等】【調査項目】【保有する個人情報保護の方法】【研究成果の公表について】【研究終了後の個人情報の取り扱いについて】【保有する個人情報の開示手続】【データ使用の取り止めについて】【保有する個人情報の問い合わせ窓口】 について記載しております。

成人期Fontan術後患者の抗血栓療法における直接経口抗凝固薬の有効性と安全性についての検討(PDF:363KB)

成人期 Fontan 術後患者の抗血栓療法における直接経口抗凝固薬の有効性と安全性についての検討の内容です。その概要は、【臨床研究の意義と目的】【研究対象】【研究期間】【研究の方法】【試料・情報項目】【研究機関名・試料・情報の管理について責任を有する者】【共同研究施設】【本研究へ参加を希望されない場合】【問い合わせ連絡先】について記載しております。

「成人先天性心疾患患者における新型コロナウイルス(COVID-19)に関する国際共同レジストリ研究」へのご協力のお願い(PDF:331KB)

「成人先天性心疾患患者における新型コロナウイルス (COVID-19)に関する国際共同レジストリ研究」へのご協力のお願いの内容です。その概要は、【研究の背景と目的 】【研究期間】【研究の対象者】【ご協力いただく内容】【研究参加に関して】【研究組織】【主任研究員】【利益相反】について記載しております。

臨床研究「成人先天性心疾患患者における上室性不整脈と血栓塞栓症の発症頻度に関する検討」について(PDF:228KB)

臨床研究「成人先天性心疾患患者における上室性不整脈と血栓塞栓症の発症頻度に関する検討」について の内容です。その概要は、【研究の意義・目的・方法】【研究機関名・研究者名】【保有する個人情報に関する利用目的】【対象期間等】【調査項目】【保有する個人情報保護の方法】【研究成果の公表について】【研究終了後の個人情報の取り扱いについて】【保有する個人情報の開示手続】【データ使用の取り止めについて】【保有する個人情報の問い合わせ窓口】について記載しております。

診療実績

最近の心臓カテーテル検査実績(重複あり)

区分

全症例

18歳以上

先天性心疾患

川崎病

心筋疾患

不整脈

2012年

78

31

64

3

1

25

2013年

61

29

50

4

1

15

2014年

55

31

48

1

0

12

2015年

60

29

48

2

0

18

2016年

48

20

37

2

0

18

2017年

55

29

45

3

1

18

2018年

44

23

30

4

0

17

2019年

34

20

26

2

0

10

2020年

15

12

12

2

0

3

2021年 1 1 0 1 0 0
2022年 0 0 0 0 0 0

最近のカテーテル治療(インターベンション)実績

 

区分

全症例

弁形成

血管形成

コイル塞栓・閉鎖

心房中隔欠損作成

アブレーション

2012

28

0

5

2

0

21

2013

22

0

5

2

1

14

2014

15

0

1

2

0

11

2015

21

0

4

1

0

16

2016

21

0

3

2

0

16

2017

19

0

0

1

1

17

2018

22

1

2

2

0

17

2019

13

0

1

2

0

10

2020

3

0

0

0

0

3

2021年 0 0 0 0 0 0
2022年 0 0 0 0 0 0

*アブレーション治療の一部は循環器内科にご協力いただいています。

現在は小児科・成人先天性心疾患診療部を縮小中のため、入院の受け入れを行っていません。心臓カテーテル検査や外科的手技、入院管理や夜間・休日の救急診療などが必要となる可能性のある患者さんは、連携病院に紹介させていただいています。

医師紹介

氏名 医療局長/小児科部長 川副 泰隆
専門 小児期心疾患
成人先天性心疾患
経歴 S59千葉大学小児科
H3国立循環器病センター周産期治療科
H7帝京大学附属市原病院小児科
H10成田赤十字病院小児科
H15千葉県循環器病センター小児科
専門医資格 小児科専門医
認定小児科指導医
小児循環器専門医
成人先天性心疾患暫定専門医
氏名 スキルフルドクター 岡嶋 良知
専門 小児期心疾患
成人先天性心疾患
経歴 S58千葉大学小児科
H6千葉市立海浜病院小児科
H7千葉県こども病院循環器科
H14千葉県立東金病院小児科
H26千葉県循環器病センター小児科
専門医資格 小児科専門医
認定小児科指導医
氏名 非常勤 丹羽 公一郎
専門 小児期心疾患
成人先天性心疾患
経歴 千葉県循環器病センター小児科
聖路加国際病院心血管センター特別顧問
専門医資格 小児科専門医
氏名 非常勤 立野 滋
専門 小児期心疾患
成人先天性心疾患
不整脈
経歴 千葉県循環器病センター小児科
千葉市立海浜病院小児科
専門医資格 小児科専門医
認定小児科指導医
小児循環器専門医
成人先天性心疾患暫定専門医
不整脈専門医
氏名 非常勤 森島 宏子
専門 成人先天性心疾患患者に対する精神療法
精神疾患全般
経歴 千葉県循環器病センター小児科
専門医資格 精神神経学会精神科専門医
精神科専門医制度指導医
氏名 非常勤 武智 史恵
専門 小児期心疾患
成人先天性心疾患
経歴 千葉県循環器病センター小児科
専門医資格 小児科専門医
認定小児科指導医
小児循環器専門医
成人先天性心疾患専門医
臨床遺伝専門医

現在は小児科・成人先天性心疾患診療部を縮小中のため、入院の受け入れを行っていません。心臓カテーテル検査や外科的手技、入院管理や夜間・休日の救急診療などが必要となる可能性のある患者さんは、連携病院に紹介させていただいています。

業績

  1. 「日本成人先天性心疾患学会」事務局と協力しながら、以下の学会関連の諸活動を行っています。毎年行われる総会・学術集会の企画・運営に参加しています。 患者さんや若手医師の教育のための「成人先天性心疾患セミナー」の企画・運営に参加しています。

  2. 成人先天性心疾患に関する参考書の企画、執筆などの活動に参加しています。これまでに出版された主な参考書を以下に示します(医療関係者向けの参考書:1-3、研修医向けの参考書:4,5、患者さん向けの解説本:6)。

  3. 小児循環器疾患や成人先天性心疾患に関する学会発表、論文執筆、ガイドライン作成活動などに参加しています。最近の主なガイドラインを以下に示します。

参考書

  1. 「成人先天性心疾患」(メジカルビュー社、2015年)
  2. 「成人先天性心疾患の心エコー」(ベクトル・コア、2014年)
  3. 「新目で見る循環器病シリーズ14、成人先天性心疾患」(メジカルビュー社、2005年)
  4. 「画像でみる成人先天性心疾患」(メジカルビュー社、2010年)
  5. 「成人の先天性心疾患診療ブック」(メジカルビュー社、2008年)
  6. 「先天性心疾患の方のための妊娠・出産ガイドブック」(中央法規出版、2006年)

ガイドライン

  1. 循環器病の診断と治療に関するガイドライン 心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2018年改訂版). 班長 赤木禎治・池田智明, 班員 立野滋, 他. 日本循環器学会(Web公開).
  2. 循環器病の診断と治療に関するガイドライン 成人先天性心疾患診療ガイドライン(2017年改訂版). 班長 市田蕗子, 班員 立野滋, 他. 日本循環器学会(Web公開).
  3. 器質的心疾患を認めない不整脈の学校生活管理指導ガイドライン(2013年改訂版).学校心臓検診委員会 委員長 吉永正夫, 協力委員 立野滋, 他. 日本小児循環器学会.
  4. 循環器病の診断と治療に関するガイドライン先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン(2012年改訂版).班長 越後茂之, 班員 立野滋, 丹羽公一郎, 他. 日本循環器学会(Web公開).