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診療科・部門紹介

てんかんセンター


お知らせ

令和8年度千葉県てんかん支援拠点病院 講習会・研修会のご案内

・ただいま準備中です。


【令和7年度千葉県てんかん支援拠点病院 講習会・研修会 開催実績】
※令和7年度講習会・研修会の開催実績を掲載しています。

【令和6年度以前の千葉県てんかん支援拠点病院 講習会・研修会 開催実績】
※令和6年度以前の講習会・研修会の実績を掲載しています。


令和7年3月18日付けで
「千葉県てんかん支援拠点病院」に指定されました。


千葉県循環器病センターてんかんセンターの紹介

当院では、2018年4月1日に院内多職種で構成する「てんかんセンター」を設置し、てんかん患者さんにたいする包括的医療を開始しました。てんかん医療全般にわたる診断・治療・支援を視野に、患者さんの病状及び生活の質の改善を目的とする活動を行なっています。

てんかんは、以下のように定義される疾患です。

さまざまな病因によって起こる慢性の脳疾患であり、大脳皮質神経細胞の過剰な放電に由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに多種多様な臨床症状ならびに検査所見をともなうもの

世界には5000万人のてんかん患者がいるとされ、日本のてんかん患者数も100万人(人口の約0.8%)と言われています。てんかんの治療は薬物療法が基本ですが、20%の症例では薬物治療を行っても発作コントロールが困難で、薬剤抵抗性あるいは難治性てんかんと言われ、外科的治療が有用である場合もあります。また、てんかんは、発作を繰り返すことにより身体的・心理的・社会的な負担が大きく、医師による薬物治療や外科手術に加えて、多職種による支援が必要です。

千葉県循環器病センターでは長時間ビデオ脳波同時記録に基づくてんかん診療や、てんかん外科手術、多施設・多種職による定期的な症例検討会などを行ない、包括的なてんかん専門医療の提供を目指しています。2020年4月1日には、日本で18番目のてんかん診療拠点機関(現在のてんかん支援拠点病院)に指定され、千葉県におけるてんかん医療の中心的役割を担うこととなりました。

てんかんに関する冊子を作成しました。どうぞご活用ください。
てんかんと診断された方へ(PDF:374.8KB)
てんかんと診断された方へと題しててんかんという疾患の説明とてんかん患者さん・ご家族と
まわりの人に知って頂きたいこと等について、記載しております。
てんかんの外科治療について(PDF:445KB)
てんかんの外科治療についてと題して、外科治療可能なてんかん・外科治療に必要な検査・
手術後の発作抑制について、記載しております。
てんかんとメンタルヘルスについて(PDF:1,031.1KB)
てんかんを抱えて生活する方やそのご家族のメンタルヘルスの一助となることを願って作成しました。
てんかん発作観察の要点(記録用紙)(PDF:156.3KB) 
てんかん発作が起こったときに観察を行いやすいように、観察の要点を表にまとめました。

能登半島では令和6年1月1日の地震及び9月21日頃の豪雨により甚大な被害が発生しました。日頃から災害への備えは大変重要です。てんかんをお持ちの患者さんは「避難中に発作が起きた時にどうしよう」など多くの不安を抱えていることと思います。今回、てんかんをお持ちの患者さんに向けた「災害への備え」を作成しましたので是非ご活用下さい。
災害への備え(PDF:252KB)
災害の備えと題して、日頃からの備え・災害避難時の注意・避難生活等について、記載しております。


受診を希望される方へ

てんかん外来の受診は完全予約制になっています。
受診を希望される場合には、医療機関からの診療情報提供書が必要です。
予約のご案内は、地域医療連携室へお問い合わせください。

外来診療日

月曜日・水曜日・金曜日8時30分から11時00分、13時30分から15時00分完全予約制


てんかんについて

1.てんかんの病因

てんかんは全年齢で発症する疾患であり原因は様々です。主なものを記載すると、

以下のようになります。

  1. 大脳の外傷(出生時を含む生後)
  2. 先天性の大脳構造異常
  3. 脳血管障害(脳梗塞や脳出血)
  4. 中枢神経系感染症
  5. 脳腫瘍
  6. 遺伝性疾患

2.てんかん発作とその分類

てんかん発作とその分類(PDF:4,044.3KB)(日本てんかん協会)
※ファイルサイズが大きいため、閲覧の際はご注意ください。

3.てんかんの診断

1)てんかんの診断にはまず、発作に関する詳細な病歴聴取が必要です。当初てんかんと診断され当院に紹介されたものの、病歴からてんかんの診断に疑問が生じ、精査の結果てんかん以外の診断となる患者さんも少なくありません。てんかんと鑑別する疾患は、自律神経疾患、心臓循環器疾患、精神疾患、代謝性疾患、薬物・アルコール中毒など多岐にわたります。

2)てんかんの主な検査

脳波:通常外来で行います。頭皮上に16から21個の電極を装着し、大脳から発生する微弱な電位を記録します。外来脳波では通常、発作を起こしていない時(発作間欠期)の脳波しか記録できません。一方てんかんの確定診断に必要な発作時脳波は、入院をして長時間ビデオ脳波検査を行うことにより記録できます。発作症状をビデオで撮影し、発作に同期する脳波を記録します。発作時脳波記録はてんかんの診断確定や外科治療には非常に重要な検査であり、欠かすことはできません。

MRI:脳の構造を調べる検査です。大脳の微細な形成異常や、脳血管障害、腫瘍、外傷などてんかんの原因検索に有用です。血液検査:抗てんかん薬による臓器や血液への影響(副作用)の検索、抗てんかん薬の血中濃度測定による薬剤投与量の調節等を目的として行います。

4.てんかんの治療

1)薬物療法

てんかん治療の基本は抗てんかん薬による薬物療法です。患者さんの発作型に応じて適切な薬剤を選択します。通常単剤治療を原則としますが、発作が抑制できない場合は2剤以上の抗てんかん薬による多剤投与をする場合もあります。

2)外科治療

適切な抗てんかん薬を2剤以上1年間使用しても、生活に支障のある発作が残存する場合、薬剤抵抗性てんかんと診断してんかん外科的手術を考慮します。患者さんそれぞれの発作型に合わせて適切な手術を計画します。生活に支障を来たすような神経脱落症状を出現させることなく、発作の消失~減少や発作重症度の軽減が得られる場合のみ、てんかん外科手術の適応となります。したがって、薬剤抵抗性てんかんのすべてに外科治療が行われるわけではありません。てんかんの外科的手術の対象となるてんかんは、発作型、焦点の部位、病変の有無から以下のように分類されます。

家庭内での発作が起きているときの例    外科手術の先生のイメージ画像

 
 
  1. 内側側頭葉てんかん
  2. 器質病変が検出された部分てんかん
  3. 器質病変を認めない部分てんかん
  4. 一側半球の広範な病変による部分てんかん
  5. 失立発作をともなう難治てんかん

手術法は、大きく分けて以下の3つになりますが、個々の患者さんごとに組み合わせます。

  1. 焦点切除術…発作起始に一致して脳波の異常放電が発生する脳の部位を焦点と呼び、焦点を切り取る手術を焦点切除術といいます。根治的手術です。
  2. 遮断手術…遮断手術は脳の発火が伝わる経路を断ち切る術式で緩和的手術です。
  3. 迷走神経刺激療法…植え込み型電気刺激装置によって左頸部迷走神経を刺激し、発作の減少、軽減する緩和的手術です。

5.てんかん支援相談窓口

当院では、2020年てんかん診療拠点機関(現在のてんかん支援拠点病院)に指定され、てんかん診療支援コーディネーターによるてんかん相談を開始いたしました。

てんかんの病気や症状に関すること、てんかん患者様が利用できる福祉制度など、就学や就労、運転免許などについてのご相談も受け付けています。内容によっては、医師や医療ソーシャルワーカー、関係機関と相談のうえ、回答いたします。

ご相談をご希望の方は、下記の受付時間内にてんかん診療支援コーディネーター宛てにご連絡ください。また対面相談をご希望の方は事前にご連絡のうえ、ご予約ください。

電話相談受付 月から金曜日(祝日はのぞく)
時間: 9時00分から12時00分
           13時00分から16時00分
連絡先:0436-88-3111
担当:てんかん診療支援コーディネーター


医師紹介ーてんかん外来ー

職・氏名 センター長
青柳 京子
専門 てんかん診療
ガンマナイフ治療(専任)
深部脳刺激治療(パーキンソン病など)
専門医資格 脳神経外科専門医・指導医
機能的定位脳手術技術認定医
所属学会 日本脳神経外科学会学術評議員
日本てんかん学会
日本てんかん外科学会
日本定位・機能神経外科学会
日本定位的放射線治療学会
日本ガンマナイフ学会
日本放射線腫瘍学会
職・氏名 医長
岡原 陽二
専門 難治性てんかんの外科治療
深部脳刺激治療(パーキンソン病など)
専門医資格 脳神経外科専門医
機能的定位脳手術技術認定医
てんかん学会専門医
所属学会 日本脳神経外科学会学術評議員
日本てんかん学会
日本てんかん外科学会
日本定位・機能神経外科学会
職・氏名 医員
桃木 幸彦
専門 脳神経外科一般
専門医資格  
所属学会 日本脳神経外科学会
職・氏名 (非常勤)
峯 清一郎
専門 難治性てんかんの外科治療
眼窩内腫瘍の外科治療
頭蓋内腫瘍の外科治療
専門医資格 脳神経外科専門医・指導医
てんかん学会専門医・指導医
所属学会 日本脳神経科外科学会
日本てんかん学会
日本てんかん外科学会
日本頭蓋底外科学会
職・氏名 (非常勤)
岩佐 博人
専門 精神科臨床全般
メンタルヘルスケア全般
てんかん臨床全般
専門医資格 精神科臨床全般
メンタルヘルスケア全般
てんかん臨床全般
所属学会 日本てんかん学会
日本精神神経学会


診療実績

区分 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 令和7年度
長時間ビデオ脳波
同時記録件数
39件 41件 68件 62件 72件

60件

てんかん手術件数 10件 10件 12件 11件 26件 31件
新規外来患者数 139名 162名 175名 162名 150名 137名
延べ外来患者数 1,569名 2,009名 2,389名 2,463名 2,273名 2339名
新規入院患者数 72名 69名 100名 83名 114名 115名
延べ入院患者数 571名 475名 544名 580名 711名 687名


学会発表等

2025(令和7)年

【論文・著書】

岩佐 博人,原 広一郎,青柳 京子:てんかん診療悩みまくり.
新興医学出版社,東京,2025.(分担執筆)

青柳 京子:厚生労働省のてんかん地域診療連携体制整備事業の意義と課題.
Epilepsy.メディカルレビュー社,東京,Vol. 19 No.2, 86-91, 2025

岩佐 博人,青柳 京子:子どももおとなも一緒に知ろう!「若年性ミオクロニーてんかん」.
ミレニアム.千葉県医師会 94:5-7, 2025

【発表】

岡原陽二、青柳京子、前田紘一郎、栗原聡、樋口佳則:
受動的聴覚課題を用いた機能的MRIによる言語機能評価-てんかん外科臨床への応用-,
第20回 Chiba neuroresearch meeting 現地開催 千葉大学猪鼻同窓会館 [一般口演]

岡原陽二、前田紘一郎、岩佐博人、樋口佳則、青柳京子:
経脳室法を用いたANT-DBS留置電極の術後座標についての検討,
第64回日本定位・機能神経外科学会 現地開催 浅草ビューホテル [一般口演]

岡原陽二、前田紘一郎、岩佐博人、樋口佳則、青柳京子:
てんかんに対するDBS -適応、手術の実際と術後転帰について-,
第48回日本てんかん外科学会 現地開催 浅草ビューホテル [シンポジウム]

岡原陽二、渡邊菜央、岩佐博人、樋口佳則、青柳京子:
難治性焦点てんかんに対するANT-DBS後にTwiddler症候群に至った一例, 第59回関東機能的脳外科カンファレンス
現地開催 研究社センタービル [一般口演]

岡原陽二、久保田理沙、前田紘一郎、栗原聡、岩佐博人、樋口佳則、青柳京子:
薬剤抵抗性てんかんに対するDBS -臨床からみた課題と今後の展望-, 第31回九州・山口期脳神経外科セミナー
現地開催 菊南温泉ユウベルホテル [一般口演]

Yoji Okahara, Kyoko Aoyagi, Hiroto Iwasa, Yoshinori Higuchi: Passive Auditory fMRI for Language Lateralization in Presurgical Evaluation of Temporal Lobe Epilepsy: A Retrospective Single-Center Study: A case report., IEC2025(国際てんかん学会) 現地開催 リスボン [ポスター]

岡原陽二、久保田理沙、前田紘一郎、岩佐博人、樋口佳則、青柳京子:
レノックスガストー症候群に対するてんかん外科治療後残存発作へのフェンフルラミン投与に関する初期知見,
第58回日本てんかん学会 現地開催 ライトキューブ宇都宮 [一般口演]

青柳 京子, 岡原 陽二, 永山 悠子, 岩佐 博人, 原 広一郎, 金村 英秋, 峯 清一郎,樋口 佳則:
てんかん診療ネットワーク整備の経過と課題 ~千葉県における検討
第58回日本てんかん学会学術集会, 2025.10.2, 宇都宮, シンポジウム

【講演】

岡原 陽二:てんかんはどんな病気?令和6年度千葉県てんかん支援拠点病院
市民公開講座, 2025.2.15, 千葉

岡原 陽二:てんかん診断の進め方~てんかんセンターでの実践
令和7年度千葉県てんかん支援拠点病院 医療関係者向けWEB研修会, 2025.6.14, WEB

青柳 京子:てんかん医療は地域に届くようになったのか?
専門施設とプライマリケアの双方向性の連携
令和7年度千葉県てんかん支援拠点病院 市民公開講座, 2025.10.25, 千葉

青柳 京子:包括的てんかん専門医療提携施設連合について.
令和7年度千葉県てんかん支援拠点病院 教育・福祉関係者向けWEB研修会, 2025.12.6, WEB

 

【その他の業績】
※2024(令和6)年以前の業績を掲載しています。


研修会・講習会

千葉県てんかん支援拠点病院として、てんかん治療や相談支援等に携わる関係機関の皆様とつながりを持ち、てんかん診療に関する専門治療や専門相談についての情報を発信することで、千葉県におけるてんかん連携体制の構築を図ります。

【令和6年度以前の千葉県てんかん支援拠点病院 講習会・研修会 開催実績】
※令和6年度以前の講習会・研修会の実績を掲載しています。