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お知らせ

千葉県循環器病センターにガンマナイフ最新機種Elekta Esprit(エレクタ エスプリ)が導入されました

メスを使わない脳治療・ガンマナイフ

ガンマナイフは約200本の細いガンマ線(放射線の一種)を病巣部に集中的に照射することで、まるでナイフで脳病変を切り取るように治療することができることからガンマナイフと呼ばれています。
転移性脳腫瘍をはじめとした悪性・良性脳腫瘍、脳動静脈奇形、三叉神経痛などが適応となります。
千葉県循環器病センターでは、1998年の導入からこれまでに延べ11000件の治療を行い、良好な成績をおさめてきましたが、この度、最新機種Elekta Esprit(エレクタ エスプリ)を導入することになりました。
日本で5番目に導入されました。

エレクタ エスプリの外観

新型ガンマナイフElekta Esprit(エレクタ エスプリ)の特長

フェイスマスクシステム説明フェイスマスクシステムによる固定が可能に
従来のガンマナイフ治療では、レクセルフレームと呼ばれる固定具で頭部を固定していましたが、マスクシステムによって固定することもできるようになります。

 

 

フェイスマスクシステム治療説明患者さんの身体的・心理的負担が軽減
これまで固定時に患者さんが感じていた痛みや不安が少なくなり、鎮静や創処置の必要もなくなります。
より大きな病変に対する分割照射が可能に
大きな病変では放射線による副作用が生じる危険性があることから治療が可能な大きさに限界がありましたが、弱い放射線を何度かに分けて繰り返し照射する方法(分割照射)を選択することにより大きな病変でも副作用のリスクの低い治療を行うことが可能となりました。

正確な照射を可能にする最新システム

照射位置を自動補正
ガンマナイフに付属したコーンビームCTで照射前の位置確認や治療計画に必要な画像を撮影することで正確な照射が可能となります。

照射中の動きを常にチェック
照射中は安全性と正確性を確保するために頭部の位置情報を赤外線で正確にとらえ追跡するHigh Definition Motion Management(HDMM)を用いることで常時患者さんの身体の動きをミリ単位で監視し、大きく動いてしまった場合には照射が停止する、安全装置が装備されています。HDMMの説明
*頭部固定の方法は患者さんの状態や病変の状況によって医師が最適な方法を選択いたします。
そのためマスクシステムではなく従来通りフレームをピン固定して治療を行う場合もあります。

診療案内

  • ・診療日:月曜日から金曜日(完全予約制)

・担当医:青柳 京子

・予約受付:ガンマナイフ治療部(平日9時から16時)

 【お願い】
 治療を希望される場合は、主治医とご相談の上、紹介状と画像データのご持参をお願いします。
 毎日診察しておりますが、受診の際にはあらかじめガンマナイフ治療部の事務担当まで受信日をご相談ください。