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更新日:令和7(2025)年10月14日
ページ番号:806794
千葉県の畜産業の更なる発展のためには、国外への販路拡大を図っていく必要がありますが、「千葉県農林水産物輸出活性化取組方針」において、県産食肉の輸出ポテンシャルは農産物や水産物と異なり、牛肉は輸出対応の食肉センターの整備、豚肉は豚熱の清浄化という条件付きのポテンシャルとなっています。また、畜産物の輸出拡大に向けては、県内にある成田空港の地理的優位性を活用した航空輸送についても検証する必要があります。
そこで、海外需要等の諸条件を調査し、成田空港を活用した航空輸送の可能性を検証するほか、各国で異なる輸出認定の基準などを踏まえ、食肉センターの施設水準を整理するとともに、食肉輸出等に関する食肉流通のあり方を検討することを目的としています。
令和6年12月10日から令和7年8月29日まで
成田空港における食肉の輸出の現状と、航空輸送の利点を活かせると見込まれる需要国を調査し、輸送コストや貿易条件等を調べました。
輸出を積極的に行っている施設を調査し、輸出国の選定や対応、施設の設置、維持管理等について調査を実施しました。
(1)(2)の結果をもとに、成田空港を活用した航空輸送のための流通ルートや食肉センターの施設水準、整備費用等を検討しました。
デロイトトーマツリスクアドバイザリー合同会社
輸出量は国によって限定的であることに留意は必要ですが、輸出先における牛肉取引価格は他国産牛肉の数倍から十数倍に達しており、日本産牛肉は一般的な大量消費市場よりも、高級志向・富裕層向けのニッチ市場で競争力を発揮しています。成田空港は、牛肉冷蔵品では台湾等の主要市場への輸出拠点として、また牛肉冷凍品では需要が拡大している東南アジア等への輸出拠点として機能していくことが求められます。
と畜処理能力を充足する処理を実施していない食肉センターが見られることから、衛生管理基準のみならず、自動化による作業効率化や人員確保策を事前に計画することが肝要です。
肉用牛・養豚の生産地は県北東部に集積していることや成田空港の位置等から、県北東部における水源や排水先の確保が容易である地点に建屋面積30,000平米の建物が好ましいです。
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