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更新日:令和5(2023)年6月19日

ページ番号:16913

真間川流域の河川環境の整備

緑化護岸計画

(1)真間川

真間川沿いの桜並木は、昭和24年の市川市制15周年記念事業の一環として市内の中学生の手によって植えられたと伝えられており、真間川本川の境橋(国道14号)から国分川合流点までの区間(約2.5km)に約390本のソメイヨシノが見事な花を咲かせる桜並木として成長し、市川市内の桜の名所として広く市民に親しまれていました。
しかし、急激な市街化の進行により度々浸水被害が発生し、改修工事の実施が急務となりましたが、この改修工事の実施にあたっては桜並木の保存が大きな課題でありました。
現在の改修計画である昭和54年の総合治水対策特定河川事業の計画に際し、桜並木の保存の検討を試みましたが、真間川下流部約950m区間の桜並木を伐採し、拡幅せざるを得ないという結果となりました。これを機に市民の桜並木の保存の気運は高まり、市民団体の結成ともに、約17,000人による街頭署名が集められ、県議会や市川市議会に請願が行われるなど、市民と桜並木の保存に対する議論が続きました。
一方、このような中でも真間川の氾濫は度重なり、昭和56年10月の台風24号では、有史最大の被害となる狩野川台風に匹敵する大水害が発生し、早急な改修の着手が必要となりました。
このような背景の中、昭和57年10月に地元関係者や市川市などとともに「自然と人間の共存」を基本理念とする「真間川緑化護岸構想」をとりまとめ、河道の拡幅により伐採する桜並木の再生を図るとともに、川沿いの遊歩道の整備、地域のランドマークとなる親水公園、ポケットパーク、橋梁等を整備し、真間川を「水と緑のオープンスペース」として整備を図ることとしました。

 

環境への配慮(真間川親水テラス)

親水テラス(市川市鬼越地先)

環境への配慮(真間川桜並木)

桜並木の保全(市川市東菅野地先)

この構想に基づき、昭和58年度に真間川本川の整備に着手し、真間川本川の国分川合流点(菅野橋)から中山橋(船橋市・市川市境)までの約2,400mの緑化護岸の整備が完了しています。

また、大柏川についても、昭和63年度から整備に着手し、現在までに浜道橋から真間川合流点までの約2,885mまで整備が進んでいます。

これらの整備により、川沿いを散策する市民が増え、地域の憩いの場として大いに親しまれるとともに、また、真間川下流部においては、市民による桜まつり,灯籠流しなどの行事が続けられ、地域の賑わいの場としても大いに活用されています。

(2)大柏川

また、大柏川においても、県と市で河川管理用通路の緑化等を進め、憩いの空間づくりの整備を図りました。

 

環境への配慮(大柏中流部(左))

環境への配慮(大柏中流部(右))

大柏川中流部(市川市北方町地先)

 

「多自然川づくり」への取り組み

河川の改修の実施に際しては、可能な限り「多自然川づくり」を取り入れ、生物の多様な生息環境の確保に配慮を行うよう努めています。

市川市北方町の大柏川第一調節池、松戸市秋山地先の国分川中流部、松戸市紙敷地先の国分川上流部(松戸市施行)、市川市柏井町の大柏川上流部(市川市施行)において取り組みました。

 

環境への配慮(大柏川第1調節池)

大柏川第一調節池
(市川市北方町地先・千葉県施行)

 

 

環境への配慮(国分川)

国分川中流部(松戸市秋山地先・千葉県施行)

環境への配慮(国分川上流)

国分川上流部(松戸市紙敷地先・松戸市施行)

 

 

 

環境への配慮(大柏川上流))

大柏川上流部
(市川市柏井町・市川市施行)

 

お問い合わせ

所属課室:県土整備部葛南土木事務所真間川改修課

電話番号:047-434-7412

ファックス番号:047-434-7910

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