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報道発表案件

更新日:令和7(2025)年8月25日

ページ番号:791797

千葉県病院局

令和6年度病院事業会計の決算見込み

発表日:令和7年8月25日
病院局経営管理課

  令和6年度病院事業会計の決算は、総収益が556億8千万円、総費用が614億6千万円、この結果、純損失は△57億8千万円となり、11年連続の赤字かつ過去最大の赤字幅となりました。
 医業収益は前年度とほぼ同額を確保したものの、給与費や委託費など費用の大幅な増加により収支が悪化し、一般会計から27億円の運転資金を借り入れることで資金不足を回避しました。
 今後も、物価や賃金の上昇傾向は続くことが見込まれ、経営状況は厳しさを増していくものと考えており、大幅な収支改善が見込めない場合、運転資金の安定的な確保が困難になることが想定されるため、県としては、令和7年3月に策定した「千葉県立病院経営強化プラン」に基づき、全病院一丸となり、これまで以上に収益確保や経費削減など経営改善の取組を強化してまいります。 ※「△」表記はマイナスを意味します。(以下同じ)

1.決算見込みの概要

 令和6年度の医業収支は前年度に比べ34億259万円悪化し、△193億8,297万円となり、経常収支も前年度に比べ27億1,709万円悪化し、△55億2,932万円となりました。特別損益が5億7,792万円となったことから、当期の純損失は57億7,750万円と過去最悪の水準となり、11年連続の赤字決算となりました。
 入院患者数が増加し、入院収益がこども病院と循環器病センター以外の3病院で増加したことなどから、医業収益が1億1,759万円増加しました。また、一般会計からの繰入金が6億9,087万円増加したことなどから、医業外収益が7億2,807万円増加しました。一方、昨年度計上されていた救急医療センター及び精神科医療センターの閉院に伴う長期前受金の戻入が、今年度は無かったことなどから、特別利益が10億9,741万円減少しました。これらにより、収益合計は前年度に比べ 2億5,175万円減の556億7,999万円となりました。
 支出は、給与改定に伴う給与費の大幅増や経費の増などにより医業費用が35億2,019万円増加し、また、受託研究費の増加などにより医業外費用が4,256万円増加した一方で、昨年度計上されていた救急・精神の2病院の閉院に伴う減損損失が今年度は無かったことなどから、特別損失が16億 7,533万円減少し、費用合計は前年度に比べ18億8,742万円増の614億5,749万円となりました。

2.収支の前年度比較表

(単位:千円)

区分

令和6年度

令和5年度

増減幅

増減率(%)

医業収益A

38,173,643

38,056,049

117,594

0.3

医業外収益B

17,491,307

16,763,239

728,068

4.3

特別利益C

15,041

1,112,452

△1,097,411

△98.6

収益計(1)(A+B+C)

55,679,991

55,931,740

△251,749

△0.5

医業費用D

57,556,611

54,036,422

3,520,189

6.5

医業外費用E

3,637,656

3,595,096

42,560

1.2

特別損失F

263,226

1,938,552

△1,675,326

△86.4

費用計(2)(D+E+F)

61,457,493

59,570,070

1,887,423

3.2

経常収益(A+B)-(D+E)

△5,529,317

△2,812,230

△2,717,087

-

純利益(損失)(1)-(2)

△5,777,502

△3,638,330

△2,139,172

-

 

純損益の推移

令和6年度純損益推移

純損益の推移(PNG:173.2KB)

 

病院別損益の前年度比較(単位:百万円)

 令和6年度病院ごと前年度比較

病院別損益の前年度比較(PNG:48.9KB)

  • がんセンターは、入院患者数の増加により医業収益が増加(+150百万円(15,278百万円→15,428百万円))し、一般会計負担金の増加(+242百万円)により医業外収益も増加(180百万円(5,998百万円→6,178百万円))したものの、給与改定等に伴う給与費の増加(+757百万円)、外来患者の入院移行の取組や薬価改定等による材料費の減少(△331百万円(6,437百万円→6,106百万円))などにより医業費用が増加(+387百万円(20,626百万円→21,013百万円))し、純損失は増加(△151百万円)した。
  • 総合救急災害医療センターは、診療単価が上昇したことなどにより医業収益は増加(+489百万円(4,869百万円→5,358百万円))し、固定資産増加に伴う長期前受金戻入の増加などにより医業外収益も増加(+824百万円(3,269百万円→4,094百万円))し、純利益を計上(+375百万円)した。
  • こども病院は、高額薬品の使用実績の減少などにより医業収益が減少(△427百万円(8,933百万円→8,506百万円))し、新型コロナウイルス感染症対策等の補助金の減少(△74百万円)などにより医業外収益も減少(△26百万円(3,407百万円→3,380百万円)し、給与改定等に伴う給与費の増加(+288百万円)などにより医業費用が増加(+152百万円(11,787百万円→11,892百万円))したため、純損失が増加(△502百万円)した。
  • 循環器病センターは、診療単価の上昇があったものの、患者数の減少により医業収益は減少(+244百万円(5,920百万円→5,676百万円))し、新型コロナウイルス感染症対策等の補助金の減少(△227百万円)などにより医業外収益が減少(△141百万円(2,378百万円→2,237百万円))し、給与改定等に伴う給与費の増加(+213百万円)などにより医業費用が増加(+298百万円(7,976百万円→8,274百万円)したため、純損失が増加(△816百万円)した。
  • 佐原病院は、患者数が増加したことにより医業収益が増加(+150百万円(3,056百万円→3,206百万円)した一方で、新型コロナウイルス感染症対策等の補助金の減少(△123百万円)などにより医業外収益が減少(△148百万円(1,025百万円→877百万円))し、給与改定等に伴う給与費の増加(+154百万円)により医業費用が増加(+117百万円(4,975百万円→5,130百万円))したため、純損失が増加(△115百万円)した。

3.PDF版

令和6年度千葉県病院事業会計決算見込み(PDF:342.1KB)

お問い合わせ

所属課室:病院局経営管理課財務室

電話番号:043-223-3964

ファックス番号:043-225-9330

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