Wanted doctor at Chiba prefectural hospital
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更新日:令和5(2023)年12月1日
摂食嚥下障害看護は、小児から高齢者まであらゆる年齢層が対象となり、摂食嚥下障害の原因では、器質的な異常、神経・筋系など機能的な異常、加齢に伴う各部位での機能低下などがあり、チームアプローチが不可欠です。そのため、摂食嚥下リンクナース会を発足後、2017年に歯科医師のもとコメディカルによる摂食嚥下チーム会を発足させ、「食べるための口づくり」の推進、OFFJTやOJTで知識・技術指導を行い、次期認定看護師資格取得に向けたリンクナースの人材育成にも努めています。当院は高齢入院患者さんが多く、昨今では百寿者も見られています。入院・外来患者に摂食嚥下障害のスクリーニングを行い、食事姿勢や食形態の選択、嚥下代償法、訓練指導、患者の食嗜好を反映させた安全でおいしい食事が摂れるように活動しています。患者さんが安心して地域に戻り、生活者として過ごせるように、今後もケアマネや地域施設の方々との「顔の見える」連携を図っていきます
摂食・嚥下障害看護認定看護師になり3年目となりました。現在は、訪問看護ステーションに勤務し、小児から超高齢の療養者さんへの在宅での看護に日々携わっています。摂食嚥下とは日常では聞き慣れない言葉かもしれません。人は毎日食事から栄養をとり、そして食の場は人の楽しみや人生の節目の行事、様々な意味合いをもっていると思います。病気の後遺症や加齢による機能低下によって、食事をとることが難しくなった場合、家で過ごすことはできないのでしょうか?入院中の患者様と対話するなかで、そのような問いかけが、私がこの道を目指すきっかけとなりました。栄養摂取だけでなく、一匙でも口から食べることのできる喜び。そしてそこに生まれる笑顔。その瞬間を目指して少しでもお力になれるよう専門職として日々療養者、ご家族に寄り添っていきたいと考えています。
多くの「感染症」は、人からうつる、人にうつす病気であり、個人と集団に対する感染対策が必要です。病院においては、病気そのものや、治療、手術などの医療に伴う感染対策も必要となります。そのため、感染管理認定看護師は、患者さんや職員を感染から守る取り組みに加え、施設・設備、清掃などを含めた病院全体の感染管理を行っています。
日々、ラウンドや感染対策の指導などを行っていますが、特に、医療従事者の手指衛生の遵守および向上に向けた取り組みを重点的に行っています。
また、2019年度から世界的に流行した新型コロナウイルス感染症においては、感染対策における地域連携の重要性も高まり、医療機関だけでなく保健所との連携や、近隣の社会福祉施設への指導やクラスター対策支援なども行っています。
現在、看護管理者として業務に従事しておりますが感染管理認定看護師として、感染管理専従看護師と協働し感染管理業務も行っています。
感染管理は、患者さんやご家族と共に、院内で働く職員や病院内に出入りするすべての人を感染から守ることが求められます。多職種(医師・薬剤師・検査技師・看護師)から構成される感染制御チーム(ICT)の一員となり、病院内ラウンドの実施などから、感染対策の現状を把握し問題点を現場にフィードバックする活動から、改善に向けた指導や教育を行ったりしています。
職員全員が感染対策の必要性を理解し適切な感染対策の実践から、安全で安心な質の高い医療、看護が提供できるよう努めています。
がん患者さんの多くは診断時にすでに痛みの経験をしていると言われています。がん患者さんが体験されている身体的な痛みは不安や孤独感などの精神への影響、また痛みによって今までの生活スタイルを変えることを余儀なくされることに影響します。
私は、このようながん患者さんが経験されている痛みに対して、痛みを生活の視点で捉え身体的な痛み対して鎮痛薬の評価と痛みの緩和の支援、また薬物療法と並行して精神的なケアを行っています。
現在は、包括ケア病棟に所属しながら水曜日に相談外来と緩和ケアチームの活動を行っています。また火曜日の緩和ケア外来に同席し、医師と協働して患者さんの望む生活について一緒に考え、必要時には多職種と情報を共有し、望む医療やケアを外来から入院そして在宅まで提供できるよう組織横断的に活動しています。
日本は超高齢社会を迎え、入院患者の高齢化も進んでいます。患者さんの高齢化に比例し、認知症や認知機能が低下した患者が増えてきています。そのため、入院による環境の変化や疾患や手術による侵襲などでせん妄を起こす患者さんも少なくありません。そのような患者さんが安全に治療・入院生活が送れるように、またその家族がなるべく不安や負担を生じないような支援を心掛けています。歳を重ねても、入院していても、その人らしい人生や生活が送れるよう、そして笑顔が少しでも増えるような看護やケアを提供していきたいと考えています。相談外来などを通じて、入院患者だけではなく、地域の方々への支援にもつなげていきたいです。
皮膚・排泄ケア認定看護師として、入院中、外来受診時、必要時は訪問看護師と同行し、院内外を問わず、皮膚や排泄に困難や不安を感じている患者さんや家族への対応を行っています。褥瘡対策チームを通して、リンクナースへの支援や予防ケアを共有しています。褥瘡は、1人の力や思いだけで防ぐことができない創傷です。患者さんの生活背景を考えたケアが行えるよう多職種と連携をとり協力しています。また、ストーマや失禁は、患者さんの自尊心に関わる領域です。技術的なケアだけではなく、患者さんが障害と向き合いながら「その人らしく」生活することができるよう、患者さんや家族の希望に添える看護の提供を行っていきたいと思います。
疾患・障害があっても住み慣れた自宅で暮らしたい・最期を自宅で過ごしたいと望まれる方が増えています。しかし、「家族だけで介護ができるか。医療処置はどうしたいいいのか。」と不安や疑問に思い本人の意向とは違う場所で過ごす方もいらっしゃいます。
このように医療が生活や人生を中断しないように、訪問看護認定看護師として、住み慣れた地域で、その人らしく生活が継続できるように本人の意向に沿い共に考えていくことを大切にしています。
訪問看護の強みは時間をかけてコミュケーションを図り、一人ひとりに必要な看護・支援を多職種と連携し丁寧に関わっていく事ができることです。これからもこの強みを生かし、患者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように支援していきたいと考えています。
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