ここから本文です。

ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化施設 > 美術館・博物館 > 県立博物館(房総のむら)の指定管理について > 千葉県立房総のむら指定管理者(候補者)の選定結果について(令和6年度から10年度)

更新日:令和6(2024)年1月31日

ページ番号:629509

千葉県立房総のむら指定管理者(候補者)の選定結果について(令和6年度から10年度)

指定管理者制度を導入している千葉県立房総のむらについて、現在の指定期間が令和6年3月31日をもって終了するため、令和5年11月9日から令和5年12月8日まで指定管理者の公募を行いました。
指定管理者候補者の選定に当たっては、外部有識者の意見聴取を行い、その結果を踏まえ、令和5年12月22日に千葉県環境生活部指定管理者(候補者)選定委員会を開催し、審査を行いました。ここに選定結果について公表します。

1 申請者

団体名

構成団体

所在地

公益財団法人 千葉県教育振興財団

-

四街道市

2 選定結果

指定管理者
候補者

四街道市鹿渡809-2
公益財団法人 千葉県教育振興財団

予定指定期間

令和6年4月1日から令和11年3月31日(5年間)

提案の概要

1 団体の概要
(1)沿革

昭和49年11月1日 (財)千葉県文化財センターとして設立
平成17年 9月1日  (財)千葉県教育振興財団に名称変更
平成18年 4月1日  教育・スポーツ部を設置し、社会教育事業及びスポーツ関係事業を開始
平成24年 4月1日  公益財団法人に移行

(2)主な事業
ア 文化財事業
(ア)埋蔵文化財の調査・保護のための発掘調査
(イ)埋蔵文化財の出土品整理、報告書刊行
(ウ)普及事業・研究事業
イ 社会教育等支援事業(指定管理受託事業)
(ア)千葉県立房総のむらの管理運営
(イ)千葉県立鴨川青少年自然の家の管理運営
ウ スポーツ振興事業
(ア)千葉県スポーツ振興基金の管理運営

 

2 管理運営方針等
(1)施設の設置目的への適合性について
博物館の役割の多様化・高度化に的確に対応し、国内外を問わず、世代を問わず、いつ来ても何度来ても、時代を超えた『新たな発見と感動のある博物館』を基本コンセプトとし、5つの重点ポイントを設定する。

・房総に伝わる伝統的な生活様式や技術、芸能の保存・継承

調査・研究を基礎に房総に伝わる伝統的な生活様式や技術、芸能の保存・継承を図り、その成果を体験・実演や展示に活かすとともに、技術や芸能を記録保存し、データのデジタル化及び利活用の促進を図る。
・体験博物館・野外博物館の魅力発信・サービスの充実
体験博物館・野外博物館の特徴を活かし、資料調査や地域研究を深め、その成果を展示や体験・実演等に反映させ、その魅力を発信するとともに、入館者の利便性や満足度が高まる各種サービスを展開する。
・新しい時代の連携の輪づくり
成田国際空港利用者等による、北総地域における周遊型文化観光を促進するため、房総のむらが中心となり、新たな地域連携ネットワークを構築し、周辺市町や事業者等との連携を強化し、文化観光の拠点として地域の活性化に貢献する。
・ちば文化の発信
ちば文化の発信拠点として、調査研究成果を体験・実演等により県内外に発信し、県民をはじめ訪日外国人等、国内外からの訪問者に伝統文化を知るきっかけづくりを提供するとともに、ちば文化の再認識や創造・周知に努め、地域の活性化に繋げる。
・自然豊かな里山の活用
房総のむらが立地する北総の里山環境を活かして自然の恵みの素晴らしさを伝える。また、江戸時代の持続可能な生活様式などを体験や学習に活用するとともに、むかしの暮らしの知恵を里山環境保全に活かす。
(2)成果目標について
第5期の目標値として以下の2点を掲げる。
・文化観光の拠点施設としての魅力アップを図り、入館者数をコロナ前の水準である年間25万人まで早期に回復させるとともに、令和10年度の年間入館者数28万人を目指す。
・体験者の割合について、毎年5割以上を目指す。
また、「利用者拡大」「認知度向上」「地域等との連携」の観点から、サービス向上のための成果目標を毎年度設定する。
(3)団体の経営理念及びコンプライアンスについて
公益社団法人としての設置目的に鑑み、コンプライアンスに万全を期する。
(4)県民の平等な利用の確保について
公の施設として、すべての利用者に対する公平・公正な対応を行う。
(5)社会的弱者への配慮について
多様な利用者の立場に立ち、利用できるサービスの案内や職員による積極的なサポートを行う。
(6)個人情報の保護について
財団独自の「個人情報保護マネジメントシステム」を設け、法令や国の指針等の遵守を図る。

 

3 利用者増加・サービスの向上に係る取組
(1)広報計画について
様々な広報ツールや媒体を活用し、リピーターや新規来館者の獲得に繋げる。とくに、若年層や外国人向けの広報媒体としてインターネット、SNS等を積極的に活用するとともに、各種ツアーの誘致にも力を入れる。さらに「宣伝キャラバン隊」を組織し広報活動の拡大を図る。
(2)体験事業、展示事業等の事業計画について
・体験・実演:調査・研究に基づく、むら独自のプログラム
レベル別の体系化により、幅広い体験メニューを用意するとともに、県内外の伝統的な技術の伝承者等を招聘するなどして、伝統技術について来館者に知ってもらう機会を設ける。また、毎年体験の新規開発等を行い、新たな魅力の発見に繋げる。
・展示:いつ来ても何度来ても、新たな発見と感動を
房総のむらが目指す姿の実現のため、調査・研究を進め、その成果を展示に反映させる。令和8年度は房総のむら開館40周年、風土記の丘資料館開館50周年にあたることから、記念事業を展開する。
・イベント(まつり):非日常・ハレの体験を
季節に合わせて6回・計17日間の「まつり」を開催し、季節感と賑わいを演出する。各まつりは隣接するドラムの里と同時開催とし、栄町と連携するとともに、自主事業の同時展開による集客を図る。
(3)空港に近接する立地を活かした入館者増への取り組みについて
空港周辺ホテルをはじめとする事業者や交通機関と連携し、相互にメリットのある事業を展開する。国内外からの来館を促すため、魅力的なプログラムの提供を図る。
(4)利用者サービス向上について
無料Wi-Fiエリアを順次拡大するとともに、キャッシュレス決済、GPS館内マップ、個人向け体験予約システム等、デジタル技術を活用したサービスを新たに導入する。
また、駐車場の開放時間の延長や館内の移動をスムーズにするための「(仮称)ぼうじろー号」を運行するほか、房総のむら行き臨時バスの運行等による利便性の向上を図る。
(5)自主事業の内容について
・食の充実
「(仮称)風土記カフェ」「(仮称)農家カフェ」等を新設するほか、新たな目玉メニュー等の開発により飲食施設の拡充を図る。
・とっておき体験―+αの感動を―
房総のむらの施設を活用し、体験・実演等がより楽しい思い出として心に残るイベントを開催する。
・ミュージアムショップの充実
オリジナル商品の開発も含め品ぞろえの充実を図り、順次キャッシュレス決済に対応する。
・商業撮影(ロケ)の誘致
・博物館施設のユニークベニューとしての活用
(6)博物館の施設や史跡・伝統的建造物の活用について
移築された指定文化財建造物や再現町並み、資料館などの施設や古墳が所在する歴史的景観、里山景観が複合的に存在する博物館の敷地について、更なる活用を図る。
(7)利用者満足度の向上に資する業務の改善手法について
インターネット等、多様な方法により収集した利用者からの情報について、課題分析・対応策の検討を行い業務改善に繋げるとともに、その結果についてホームページ等で公開する。
(8)調査・研究の体制について
千葉県の伝統的な生活文化、技術、芸能、習俗、龍角寺古墳群や遺跡、考古資料などに関する調査・研究を行う。
上記テーマに通暁する学芸員を積極的に採用し、業務として調査・研究を行うほか、地域、大学や他の機関等と共同で行うプロジェクトチーム体制を編成する。
(9)調査・研究の成果の活用及び社会への還元について
調査・研究の成果については、展示や体験演目に活かすだけでなく、講演会の開催、報告書・記録映像の作成も併せて実施し、ホームページ等も活用して県民に広く公開する。
(10)施設の保守管理・安全管理について
予防保全を基本とし、日常点検・関連法令に基づく専門業者による定期点検・法定点検を確実に実施することにより、利用者の安全を確保する。
また、景観も展示物に含まれるという房総のむらの特性を踏まえ、景観に配慮した維持管理に努める。
(11)博物館資料の保存・管理及び活用の計画について
登録博物館として、資料収集方針に基づいた資料収集を行い、適切な状態での保管・管理及び活用を行う。また、資料のデジタルアーカイブにおける活用についてもさらなる拡充を図る。
(12)施設の特殊性に配慮した維持管理の中期的な計画について
指定文化財建造物や伝統的な広報で再現された復元建物、炭焼き小屋、復元竪穴住居など、個々の施設の特性に応じた日常管理を行うとともに、計画的な修繕を進めることで適切な維持管理を行う。

 

4 収支計画
(1)利用料金収入計画について
令和5年度と同額の利用料金を維持するとともに、利用料金収入の増を図る。
(2)収支計画について
入館者数の増や体験、飲食施設、ミュージアムショップ等の利用を促進し、収入の増を図るとともに、業務のデジタル化や省力化等による経費削減に努める。

 

5 組織・運営体制
(1)職員体制及び組織計画について
館長以下2課4グループを置いて管理運営にあたるとともに、博物館運営に特化した「経営アドバイザー会議」を置き、博物館経営や研究者、利用者などの立場から事業についての点検を行う。
(2)職員の採用、確保について
博物館活動や体験の円滑かつ効率的な運営のため、多様な人材を確保する。
(3)職員の指導体制、研修体制について
計画的な内部研修の実施や外部研修への参加を促進し、職員個々人の経験や担当業務に合わせたスキルアップを図る。

 

6 団体の財政的基盤
(1)団体の財務状況について
借入金等はなく、安定した経営基盤を有している。
(2)団体の実績について
文化財センターを昭和49年の設立以来安定して運営しているほか、平成18年度から千葉県立房総のむら(4期目・18年)、平成20年度から県立鴨川青少年自然の家(4期目・15年)の指定管理を受託している。

 

7 地域の活性化等への貢献
(1)地域の活性化に配慮した事業について
博物館法の改正を踏まえ、地域の文化観光拠点となることを目指して地域の多様な主体とのさらなる連携を図る。
(2)事業の継続的な運営について
4期18年にわたる房総のむらの管理運営実績と経験豊かな人材を活かし、多彩な新規取組を加えて施設のさらなる魅力発信を目指す。
(3)民俗文化財及び伝統技術の継承に係る提案について
調査・研究の成果に基づいた体験・実演・展示をとおして、一般来館者の興味関心を引き出すとともに、映像記録の作成を行い、将来の継承に活用できるコンテンツを作成する。
(4)「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を意識した施設の管理運営について
「千葉県庁エコオフィスプラン」の趣旨に基づき、3R運動やグリーン購入に積極的に取り組んでいく。また、恵まれた里山環境を活かし、生態系の維持・保全・調査や、むかしの暮らしの知恵を活かした取り組みを推進する。

 

8 事業の評価及び経営の改善
県や房総のむらで実施する内部評価に、むら独自の「経営アドバイザー会議」における外部評価を加えた総合的な評価をもとに経営改善を図り、その成果についてはホームページ等で公開する。

選定理由

  • これまで4期18年間にわたり、千葉県立房総のむらの管理運営を担ってきた実績がある。
  • 敷地内の飲食施設の拡充や、多様な利用者に配慮した敷地内の移動手段の導入など、文化観光拠点施設としての具体的な提案がなされている。
  • 入館者数の数値目標が示されるなど、施設の運営に対する前向きな姿勢が評価できる。
  • 公益財団法人千葉県教育振興財団は、団体のコンプライアンスや県民による平等な利用の確保、個人情報保護の取組、利用者増加のための取組、サービスの向上を図るための取組、博物館としての調査研究体制と成果の活用、施設や博物館資料の維持管理、管理に係る収益性の確保、団体の安定性、地域の活性化への貢献、評価による経営改善などからなる審査項目において、いずれも標準以上の評価を得たことから、指定管理者候補者として適当である。

3 評価点数

【必須項目の審査】

  • 「1点」を標準とし、優れたものについては特に加点。各項目とも3点満点。
  • 標準に満たない場合は0点。意見聴取した外部有識者等の過半数が0点を付けた審査内容があり、選定委員会がこれを適切な評価と認めた場合は失格。

審査内容

配点

(公財)千葉県教育振興財団

選定

施設の設置目的を理解しているか

3

2

県が示した管理の方針と事業者が提案した運営方針が合致するか

3

1.8

経営理念やコンプライアンスの取組等、団体の経営モラルは適切か

3

1.8

事業内容等が一部の県民、団体に対して不当に利用を制限又は優遇するものではないか

3

1.8

社会的弱者へ配慮されているか

3

1.8

個人情報保護のための適切な措置が取られているか

3

1.8

必須項目小計

18

11

【一般項目の審査】

  • 意見を聴取した外部有識者等の評価を集計した結果、一般項目の合計点が60点を下回り、選定委員会がこれを適切な評価と認めた場合は失格。

 

審査内容

 

配点

(公財)千葉県教育振興財団

選定

年間の広報計画の内容は、具体的かつ来訪意欲を刺激するものとなっているか

5

3.5

体験学習、常設展示、企画展覧会、特別展覧会、イベントなどの計画は利用者の増加が期待できる魅力的な内容となっているか

5

3.5

空港に近接する立地を活かし、国内外からの利用者増加が期待できる魅力的な内容が提案されているか

5

4.0

利用者に対するサービス向上のための取組提案は適切か

5

4.0

自主事業の提案内容は、施設の魅力を高め、利用者の増加や満足度の向上に資するものとなっているか

5

4.0

敷地内に史跡や伝統的建造物を有するという施設の強みを活かし、積極的な活用を図る内容となっているか

5

3.3

PDCAサイクルに基づくなど、利用者満足度の向上に資するサービスの改善手法が適切に採用されているか

5

3.0

調査研究についての計画及び実施体制は適切なものとなっているか

3

2.0

調査研究の成果が利用者をはじめとする県民に広く還元される仕組みとなっているか

3

2.0

施設の保守管理・安全管理に関する計画は、関連法令に基づいた適切なものとなっているか

3

2.0

博物館資料の保存・管理及び活用の計画は、関連法令に基づき適切に立案されているか

3

2.0

それぞれの計画が実現可能性の高いものとなっているか

3

2.0

管理運営の内容が適切なものとなっており、経費の縮減等が見込まれるか

3

1.0

施設の特性を生かした収入増を図る計画となっているか

7

4.0

収入、支出の積算と事業計画の整合は図られているか

2

1.0

施設の運営管理に係る経費の積算は適切であり、収支計画の実現可能性があるか

3

2.0

事業を企画する専門職員や実施する人員が適切に配置され、実行可能な体制となっているか

3

2.0

施設の管理・運営について、知識及び資格のある者が配置され、適切な管理運営ができる体制となっているか

3

2.0

専門的技能を有するスタッフをはじめとした職員確保の方策が示されているか、また実現可能性があるか

5

3.3

職員の指導育成、研修体制は十分か

3

2.0

団体の財務状況が健全であり、万が一の際に金融機関や出資者からの支援を得られる体制となっているか

5

3,3

本件施設を良好に管理運営することができる実績を有しているか

2

1.5

地域の活性化に配慮した事業が盛り込まれているか 

3

2.5

これまで当施設で実施してきた活動が引き続き適切に運営され、かつこれまでにない新たな施策が提案されているか

3

2.3

民俗文化財及び伝統技術の継承に係る提案がなされているか

2

1.5

環境に配慮し、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を意識した管理運営が提案されているか 3 2.5

事業評価の方法とそれを経営改善に生かす仕組みはあるか。また、それについて県民への情報公開の計画は十分か

3

2.0

一般項目合計

100

68.2

総合計(必須項目+一般項目)

118

79.2

〇千葉県環境生活部指定管理者(候補者)選定委員会委員名簿

委員長

井上 容子

千葉県環境生活部長

委員

岡田 慎太郎

千葉県環境生活部スポーツ・文化局長

委員

亀井 正博

千葉県環境生活部生活安全・有害鳥獣担当部長

委員

川崎 一志

千葉県環境生活部次長

委員

江利角 晃也

千葉県環境生活部次長

委員

福田 有理

千葉県環境生活部次長

委員

熱田 みどり

千葉県環境生活部環境対策監

委員

青柳 徹

千葉県環境生活部環境政策課長

委員

小泉 直弘

千葉県環境生活部大気保全課長

委員

渡邉 岳夫

千葉県環境生活部水質保全課長

委員

齋藤 和義

千葉県環境生活部自然保護課長

委員

橋本 欣也

千葉県環境生活部循環型社会推進課長

委員

小林 知法

千葉県環境生活部温暖化対策推進課長

委員

庄山 公透

千葉県環境生活部廃棄物指導課長

委員

河内 勝

千葉県環境生活部ヤード・残土対策課長

委員

渡辺 修光

千葉県環境生活部くらし安全推進課長

委員

轟 洋子

千葉県環境生活部県民生活課長

委員

豊田 和広

千葉県環境生活部スポーツ・文化局生涯スポーツ振興課長

委員

岩波 永

千葉県環境生活部スポーツ・文化局競技スポーツ振興課長

委員

赤池 正好

千葉県環境生活部スポーツ・文化局文化振興課長

〇千葉県立房総のむら指定管理者選定に係る外部有識者名簿

氏名

役職名

鏑木 一誠

千葉市動物公園 園長

椎名 誠

公益社団法人千葉県観光物産協会 専務理事

髙岡 健二

一般社団法人千葉県中小企業診断士協会 専務理事

高梨 弘子

成田国際空港株式会社地域共生部 部長

松田 睦彦

国立歴史民俗博物館 准教授

4 審査基準

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課学芸振興室

電話番号:043-223-4127

ファックス番号:043-224-2851

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?