エビの巣穴に住む新種のエビを発見
発表日:令和5年4月26日
県立中央博物館
県立中央博物館の駒井 智幸(こまいともゆき)動物学研究科長と琉球大学の研究グループは、沖縄本島において、アナエビ類※1の巣穴に共生するカギテシャコエビの新種を発見しました。スナモグリ類※2以外のエビと共生するカギテシャコエビは初めての確認です。
この研究成果は、2023年4月21日付の国際学術雑誌Zootaxa誌で公開されました。
注
※1 甲殻類の一群で、海底に巣穴を掘って暮らす種が多い。
※2 アナエビ類と近縁な一群で、干潟や砂泥底に深い巣穴を掘って生息する。
研究グループ(連名順)
佐藤 大義(さとうたいぎ)(琉球大学 理工学研究科海洋自然科学専攻 修士課程2年)
駒井 智幸(こまいともゆき)(千葉県立中央博物館 動物学研究科長)
掲載誌・論文タイトル
掲載誌 Zootaxa(国際学術雑誌)
論文タイトル A new species of the mud shrimp genus Naushonia Kingsley, 1897 (Decapoda: Gebiidea: Laomediidae) from the Ryukyu Islands, southwestern Japan, inhabiting burrows of an axiidean shrimp
DOI: https://doi.org/10.11646/zootaxa.5270.3.7
当館職員の役割
研究材料となった本種と同属種のDNA実験と系統解析を行い、分類学的検討と論文原稿の執筆・推敲を行いました。
報道発表用記事