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更新日:令和6(2024)年1月12日

ページ番号:1035

猫の屋内飼育のすすめ

啓発チラシ:猫は室内で飼いましょうの画像

猫にとって、屋外は交通事故や感染症、猫同士のケンカなど危険がいっぱいです。また、糞尿などが他人の迷惑となって、近隣トラブルに発展することもあります。猫を屋内で飼えばこれらのことを防ぐことができます。猫の習性をよく理解し、環境を整えれば、屋内飼育は十分可能です。

屋内飼育のメリット

1.交通事故を防止できる

外に出る猫の死亡原因の第一位が交通事故です。大事な猫の命を守りましょう。

2.ケガや伝染病になりにくく、長生きできる

外に出る猫は、飼い主のいない猫(野良猫)とケンカなどをしてケガをするだけでなく、感染症にかかる恐れがあります。

3.行方不明にならない

当所に迷子届を出される飼い主さんは「いつもは戻ってきていたのに。」と話される方が多いです。外に出る猫は事故や迷子、ケンカなどにより帰れなくなる恐れがあります。また、近所に新しい餌場を見つけ、戻らない場合もあります。

4.周辺への迷惑を防止できる

フンや鳴き声など猫にとっては当たり前の行動ですが、他人の迷惑となることがあります。

努力義務

「千葉県動物の愛護及び管理に関する条例」(平成27年4月1日施行)で、飼い猫の屋内飼育について以下のように規定されました。
(猫の所有者等の遵守事項)第十三条 猫の所有者又は占有者は、その猫の健康及び安全を保持し、並びに周辺の生活環境の保全上の支障を生じさせないようにするため、その猫を屋内で飼育し、又は保管するように努めなければならない。
 
また、環境省が定めた『家庭動物等の飼養及び保管に関する基準 「第5 猫の飼養及び保管に関する基準」』 においても、猫の室内飼育に努めることが明記されています。
 
「宣誓!無責任飼い主0(ゼロ)宣言!!」より抜粋【平成26年9月環境省発行】

猫の習性と屋内飼育の環境

不妊去勢手術

猫は交尾をするとほぼ100%妊娠します。不妊去勢手術をせずに飼育すると頻回に繁殖することが可能であり、1組のオスとメスがいれば、1年間で何十頭にも増えてしまう可能性があります。また万が一屋外へ脱走した場合、異性の匂いにひかれて遠くまで移動してしまう可能性があります。

生活場所

今まで外で過ごしていた猫を屋内飼育する場合、今までの生活習慣が変わったことによるストレスで、激しく鳴いたり、暴れたり、逃げ回ったりして家庭内野良猫になる可能性があります。

そこで、おすすめするのが、すぐに室内で放し飼いにするのではなく、「猫用の2~3段ケージ」に入れて飼う方法です。下記の資料はあくまでも一例ですが、当所では、90cm×90cmの3段ケージを用いて世話をしていますので、環境になれていない猫などを迎える際は、参考にしてみて下さい。

「どうする?猫の室内飼育(7つ道具と5ステップで馴らそう)」(PDF:1,017.6KB) 
【令和5年10月動物愛護センター発行】

また、ケージになれてきてから部屋などに出してあげましょう。

「猫は室内で飼おう!」(PDF:2,218.8KB) 
【平成26年9月環境省発行】

排泄

猫はきれい好きで、砂の上に排泄した後に埋めて隠す習性があるので、猫トイレを用意しましょう。大きさは、体長(首から尾の付け根まで長さ)の1.5倍以上が理想と言われています。トイレ内の排泄物は放置せず片付け、定期的な砂の交換などを行い清潔にしてあげましょう。

テリトリー(縄張り)とマーキング(匂い付け)

安心して暮らすための狭いテリトリーと狩り・繁殖のための広いテリトリーがあります。これらの範囲に、猫自身の存在感を示すためにする行為(尿スプレー)がマーキングであり、屋内飼育の猫でもみられることがあります。

  1. マーキングではなく通常の排泄の可能性もあるので、まずは「猫用トイレ」を使用しているか確認してみましょう。トイレが問題の場合は、環境を変えてみるなど試してみましょう。
  2. マーキングの場合は、不妊去勢手術で改善が期待できます。解決しない場合は、動物病院などに相談してみましょう。

爪とぎ

古い爪をはがすため・ニオイ付けのため・ストレス解消のため、といわれており、猫にとって欠かせない習性です。居室で猫を自由にさせていると、柱や畳などをダメにしてしまうこともあるでしょう。

「爪とぎ器」を用意しましょう。猫によって、好みの素材や設置する場所・角度の好みなどがありますので、色々試してみましょう。

毛づくろい・ブラッシング

猫は身体をなめて、毛づくろいをします。抜け毛や付着したゴミをきれいにする他、体温調節やリラックスの目的があるといわれています。飲み込んだ抜け毛は、便と一緒に排泄されるか、毛玉として吐き出されるのが、正常な反応です。しかし、これを排出できずに体内にためこんでしまうと、便秘・食欲不振などを引き起こしかねません。そのような症状がある場合は、動物病院に相談してみましょう。屋内飼育の猫は、1年中毛が生え換わる傾向があり、適宜、ブラッシングをしてあげましょう。

連絡先入りの首輪やマイクロチップ

室内で飼育している場合であっても、ドアの隙間から脱走したり、突然の災害で窓が割れるなどして行方不明になることがあります。万が一のために、身元表示をして飼い主がわかるようにしておきましょう。

関連リンク

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部動物愛護センタ−保護指導課

電話番号:0476-93-5711

ファックス番号:0476-93-5326

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