房総半島の一番奥地。
昔ながらの里山が広がり
美しい景観を守る取組があります。

高橋洋介さん

移住支援者 高橋洋介さん

ジャンプするチーバくん

高橋洋介さんは、自身はデザイナーでもあり、市原市地域おこし協力隊として市原南部の地域活性に取り組んでいます。

海も山もある所という町はなかなかない

活動している地域は房総半島一番の山間部です。千葉県の真ん中で、山奥に当たる部分です。内房からは小湊鉄道、外房からはいすみ鉄道、木更津方面からはJR久留里線という三つの鉄道の終点の地域で、東京都から見れば房総半島の一番奥地にあるのが、僕が主に生活したり活動したりしている地域です。

菜種油の利益でこの場所を維持していく

現在は地域おこし協力隊として、小湊鉄道沿線の菜の花の活用や市原市内の牛久商店街の皆さんと商店街活性の取組を行っています。この活動を始めた理由は、「石神菜の花畑」の保全です。本当に素晴らしい場所です。この石神菜の花畑を見に来た人に採れた菜種油を買ってもらう、その利益でこの場所を維持していくという活動を2018年の春にスタートしました。3月~4月の菜の花が咲く時期に予約を受け付け、5月~6月に収穫した菜種から油を搾り、搾りたての菜種油を発送ということを、最初の1年目は行っていました。菜種油を味わうことでより興味を持ってもらい、菜種油に冊子を同封して花畑ができるまでのストーリーを読んでもらい、菜種油の味を覚えてもらい、興味が深まったら次は種まきや種取りにも来てもらい、知ってもらうという活動です。「種まきやってるんだ!種取りまでやってるんだ!じゃあ行ってみよう」と言って来てくれる方が増えると良いと思っています。

地元の方々が一緒になって教えてくれて、自然な感じで教え合う形になった

始めたきっかけは、ただ単純にすごく綺麗で、ここは絶対に残したいなと思った時、維持管理しているのが地域の年配の方3、4人で、「あと1~2年で終わりだね」と話されている状態でした。過疎地域なので若い人がいないし、ボランティアで維持できるほど簡単でもなかったのです。今では、これまで種蒔きや種取りに関わる人達は、次第に若い人たちが増えてきています。種取りの時には唐箕(とうみ)や篩(ふるい)といった昔の道具を使うんですが、若い人たちが来た時に、地元の方々が一緒になって教えてくれて、自然な感じで教え合う形にもなり始めました。農業でも同じですが、年配の方は凄く良いものを作れます。その知恵や知識を広く伝えるためにも若い人が関わった方がいい部分は多いです。そして、様々な世代の得意なところを掛け合わせた時に、より良いコミュニティになり、良いものが生まれていくんじゃないかなと思っています。地元の方々には、具体的に言われてはないですが、必然的に「こいつがあとやるんだな」みたいになっています(笑)

汗をかく農的な仕事をやったからこそ、デザインに活かせることが増えてきた

ちなみに僕はデザイナーとしてどこででも仕事できるようなこともやりつつ、こういう農的なことをやっていますが、汗かく農的な仕事をやったからこそ、デザインにも活かせるようなことが最近増えてきたと感じています。デザイナーとかウェブ関連等、パソコンを使うような、場所に縛られずできる仕事をする人が移住してきた時には、1つの仕事だけをするのはもったいないと思っています。
週に数回、ここでしかできない仕事みたいなものを自分で作り出せると、仕事に対するフィードバックも大きいです。だから、そういう人たちが多く来て欲しいなと思います。デザインの力を使って田舎で事業を作る人がいたらいいなと思います。

 

お問合せ

高橋洋介さん

移住支援者

高橋洋介さん

 

市原市内で地域おこし協力隊OBとして活動中(市原市役所)
〒290-0073 千葉県市原市国分寺台中央1-1-1

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