豊かな漁場がある里海が豊かなまち

鈴木さん顔写真

移住支援者 鈴木菜央さん

ジャンプするチーバくん

いすみは、太平洋に面した温暖な気候。官民協働で移住定住施策を進め移住者が増えている地域です。
豊かな漁港やほたるが棲む里山もあり、9月には「大原はだか祭り」で町中が盛り上がる活気のある町です。そんないすみ市に住み、地域の小商い文化作りに貢献し、ウェブマガジングリーンズ編集長でもある鈴木菜央さんに、今、いすみで動いていることを教えて頂きました。

豊かな漁場がある里海が豊かなまち

東京から電車で1時間~1時間半くらいの、ほたるもたくさん棲む里山エリア、豊かな漁場がある里海が豊かなまちに住んでいます。他の自治体と同じく少子高齢化問題に悩みつつも、ここ10年ほど官民が協働しながら移住定住施策を積極的にやってきたことで少しずつ移住者も増えています。さまざまなマーケットが行われていて小商いも盛んですし「港の朝市」があったりして、最近は起業する人も増えてきているエリアです。

起業しやすく持続可能なまちを目指しています

いかしあう関係性をつくれる人を全国に増やし、持続可能な地域を増やしていきたいと思って活動しています。全国に「いかしあうつながり」を広げていくウェブマガジンや学びの場の提供をしているNPO法人グリーンズのほか、いすみでは、主に4つのプロジェクトに取り組んでいます。市民がまちの未来について自由に語り合う「いすみ未来百人会議」、移住者を中心に160人が参加して要らなくなったモノのシェアや困りごとの解決をする「いすみ発の地域通貨米(まい)」、地元での起業をサポートしあう場と人のつながりをつくる「ローカル起業プロジェクト」、自然と調和した暮らしのデザインを学ぶ「パーマカルチャーと平和道場」です。自分らしく暮らしやすく、起業しやすくて、持続可能なまちを、仲間たちと一緒に目指しています。

自分の活動で住む地域が変わっていく

単純に、楽しいから、まちづくりに取り組んでいます。たとえば、いすみローカル起業プロジェクトの一環で「いすみローカル起業部」という活動をしていますが、部員が80名ほどいて、地域で起業したい人やすでに起業して活動している人同士が助け合う関係性をつくっています。それで実際に起業が次のステージに進んだ人も多いです。実際友達が増えたし、心からつながる仲間たちと共に生きていくことができているように思います。地域がいい場所になれば、それは僕自身にも、家族にも、子どもたちにも還ってきます。それと、自分の活動を通じて自分が住む地域が変わっていくというのはすごくエキサイティングなことだと思うのです。大都市では、なかなか感じられない感覚ですよね。 興味がある方は「いすみローカル起業キャンプ」に参加してください。いすみの資源を観察したり、ローカル起業家のところにフィールドワークに行って直接話を聞いたり、「もしいすみで起業するとしたら」をみんなで考えるワークショップも行います。夜はもちろん懇親会も。詳しくは、「いすみローカル起業プロジェクト 」のホームページをご覧ください。どこに住んでいても、消費者ではなく、自分の暮らし、まちに対して能動的になることが大事だと思います。僕もそうだったんですが、「消費者」とは、水や暮らしに関することをすべてお金を介して消費する人のことです。僕は阪神淡路大震災の経験を経て、消費者というのは災害や経済危機が起きたときに対応する力がない、そもそも生きるチカラが乏しい状態だと思います。すべてに高コストな都市はそういう場所ですよね。田舎に行けば解決するわけじゃないけど、生活コストが安くて、隙間、余白がいっぱいあって、消費者としての自分でなく、暮らしをつくり、社会をつくる人として暮らしてみたいと思うなら、いすみはいい場所ですよ。ほかにもいい場所はあると思いますけど。

 

東京や千葉に通う方ももちろんいますが、都市にも程よく近く、里海里山が豊かな場所で、自分らしいライフスタイルを送りたいという意識の方が多いと思います。「いすみライフスタイル研究所」というNPO法人が活発に活動していたり、大小さまざまなマーケットが行われていたり、小商い、ローカル起業が盛んなのも、そんな理由だと思います。最近はさらに多様化が進んでいます。「田舎フリーランス養成講座」に参加してそのまま移住する10代、20代も増えているし、家を安く買ってDIYで直しながら徐々に移住を進める人、2拠点、多拠点居住でいすみにとりあえず住んでみる、という人も増えています。 僕の個人的なビジョンですが、グリーンズの活動を通じて日本中に「いかしあうつながり」をつくれる人を増やしていきたいと思っています。自分と自分自身、人と人、人と自然が「いかしあう」関係性をつくれる人です。今後ますます、さまざまな分野で、関係性をつくれる人材が求められていくと思います。いすみでは、ローカル起業と地元のローカル企業を市民みんなで応援して、資源を生かした豊かなローカル経済圏をつくりたいですね。市民がさまざまなことにチャレンジしやすく、可能性が発揮できるような街にしたいと思っています。そして、いすみの持続可能性を高めていきたいと思っています。市民と企業、行政がタッグを組んで、ゴミを減らして資源をシェアする仕組み、自転車交通の推進、エネルギー自給などもやりたいと思っています。今後災害が起きたり、経済危機に対してもしなやかに対応できる街になるといいなと思います。

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〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3-21ちよだプラットフォームスクウェア4F

 

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