四街道市は都市であり、自然も残る地域。
ここには親子が自然とつながるプレーパークがあります。

子どもたちが自分の物差しを作ることができる場所

人々の暮らしや子どもの育ち方があまりにも自然とかけ離れていることに危機感をいだき、人と自然が繋がる場が必要だと思い、自然の中での遊び場としてプレーパークを始めました。プレーパークは、「自分の責任で自由に遊ぶ」「ケガと弁当自分持ち」と考え、子どもたちが自主的に自発的に遊ぶための遊び場です。ここにはいつでも誰でも遊びに来ることができます。もちろん保護者や地域の方も！子どもたちは日々変化する自然の中で遊ぶことで心を満たし、大人はホッとできる時間を持つことで原点回帰できる機会になっているようです。
プレーパークは、子どもたちが自分のペースで挑戦しながら過ごせることを大切にしています。子どもにとって大切なことは、「自分で考えて、試してみる。うまくいかなくても失敗してももう一度試すことができる」ということです。自分の力だけではできない時には、友達や大人に聞いてみながらも、「遊び」の中で繰り返しチャレンジできます。そうすることで、自分の物差しを作ることができるようになります。自分の物差しとは、テストなどで他人が評価する物差しではなく、自分自身で自分の長所・短所を知り、自分で自分を評価することであり、自分で決めて自分で始め、納得したらそこで終わるということの繰り返す中で作られていきます。誰かが決めるのでなく、小さな選択も自分ですることにより、自分の人生を生きる力をつける。できるできないにかかわらず、ありのままを他者も自分も受け入れ、自己受容、自己肯定感、自己有用感、自己決定力が育つ場がプレーパークです。

 

「育てなくちゃ」という固定概念の外し方

大人にとっては、子どもが自ら育つ力を持っていること、「遊び」

の中で試行錯誤しながら、自分で考えて決めていく力を育てていることを学ぶ場になります。教えられるより、自ら発見したことがより深い学びにつながることや知識から知恵に結びつくことは体

験によって得られることを親も体感することができます。子育ては子どもが自ら育つ環境をつくり、子どもの発達や成長に応じて大人はサポートすることを学びます。
大人と子ども、それぞれにとってプレーパークは地域や様々な人たちと多様な価値観にふれて育つ機会となる場所です。そして、自然の中でリフレッシュできますし、自然の癒しと、自然との共生を感じることができる場所です。「みんなで同じことをして比べられる学校」や、「躾けられていい子でいることが求められる家庭」ではなく、「自分の責任で自由に」を謳う地域の育ちの場です。お父さんお母さんの「育てなくちゃ」とか、お子さんにとっての「いい子でいなくちゃ」という固定観念の外し方に気づける場所です。他には、子どもは「自分が何をしたいのか」、大人は「どう育って欲しい

のか」を見つめ直す場でもあります。 子どもは未完成な存在です。

試行錯誤を繰り返しながら、様々な体験を経験に変えてそして学んでいきます。ご両親には、子どもの育つ力を信じ、ありのままを受け入れその育ちを支えてほしいと思います。

自分自身を大切に出来る地域に

プレーパークには子育て中の保護者、地域住民、乳幼児から小学生、中高生も参加しています。市外から来られる方もいて、誰でもいつでも無料で参加ができます。また、大き過ぎないコミュニティなので、一人一人、顔の見える関係があります。誰がどこでどのような取り組みをしているのか、自分が何かしたいと思った時に、相談し、同じ興味を持つ人とつながれる場所でもあります。 私がプレーパークを運営している四街道市は自然に溢れているので、プレーパークを通じて、地域の人たちが子どもと自分自身を大切にすることができる地域にしていきたいと考えています。皆さんもぜひ一度プレーパークに遊びに来て、プレーパークの子育てを体験されたらよいと思います。そして、自然を身近に感じる暮らしをする中で、エコロジーやサスティナブル、そしてエシカルについて当たり前に語ったり、地域の魅力や地域の価値に気づき、大切なことを実践できる社会を一緒に作っていけたら良いですね。