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更新日:令和8(2026)年3月2日
ページ番号:733367
道路ネットワークの整備は、戦後の復興から今日に至るまで、様々な経済活動を支え、全国貨物取扱量1位の成田国際空港や、日本最大のコンビナートである京葉臨海コンビナートなど、地域の拠点形成に貢献してきました。


本県は太平洋と東京湾に三方を囲まれた半島となっており、人やモノの流れに地理的な制約を受けますが、近年では、道路ネットワークの整備が進み、成田国際空港の第2の開港プロジェクトや千葉港の埠頭再編が進むなど、広域交流拠点としての優位性が向上し、地域の活力を高める更なるチャンスを迎えています。
人口減少、災害の激甚化などの課題に対応するとともに、半島性を克服し、本県を飛躍させるには、計画・建設・維持管理・有効利用などの観点から、道路を適切にマネジメントし、県内外を問わずに各拠点と道路ネットワークをシームレスにつなげ、安定した人・モノの流れを各地域に波及させることが必要です。
本県の職員は、多様な状況に対応する様々なプロジェクトの担当者として業務に携わることができます。
道路は高速道路から生活道路まで、その性格は大きく異なります。そのため、道路計画では、ネットワーク特性・地域特性・交通特性から必要な道路の機能を明確化し、地域に適した道路構造にすることが重要です。
最適な道路構造の決定のため、地域・交通の状況や課題を調査し、あらゆる関係者と調整しながら、道路のプランニングを実施しています。
また、千葉県の半島性を克服する上で、大変重要な道路である東京湾アクアラインについて、土日・祝日の交通集中による渋滞を緩和するため、時間帯によって通行料金が変動するロードプライシングを国内で初めて実施しています。
本県では、アクアラインと一体となり首都圏を連絡する圏央道や、外環道と成田国際空港を最短で結ぶ北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークの整備を促進するとともに、幹線道路から各地域へアクセスする道路や、県境において橋梁の整備を推進するほか、様々な国道・県道などの地域に密着した道路について、拡幅やバイパスなどの改築工事を実施しています。
さらに、安全・安心を確保するため、橋梁の老朽化・耐震化対策や道路法面の防災対策、無電柱化による緊急輸送道路等の強化、通学路の安全対策を進めています。
道路がその機能を発揮するには、適切な維持管理や更新が必要です。
橋梁を例とすると、本県では、令和6年3月末時点で 2,168橋(橋長2メートル以上)を管理しています。
県が管理する橋梁のうち、945橋(44%)が建設から50年以上経過しており、20年後には1,667 橋(77%)となる見込みです。急速に高齢化していくため、集中的に多額の修繕・架換え費用が必要となることが懸念されます。
上記に対応するため、橋梁・横断歩道橋・トンネル等の長寿命化修繕計画を策定し、各施設の維持管理を効率的かつ効果的に行い、安全性・信頼性の確保や維持管理コストの縮減を図っているところです。

長寿命化修繕計画の流れ
(マネジメントサイクル)
また、道路構造物の修繕について、測量データなどが十分でない箇所は、職員が自ら測量し、舗装・排水などを設計しております。
土木事務所では、発注者として設計から現場の施工まで、一連の業務に携われます。担当するのは、多くが経験年数1年目~6年目までの職員です。

設計打合せを実施している様子
調査方法に問題ないか、調査データに欠損がないか、必要なデータが揃っているか、設計条件に不備はないか、施工手順を考慮しているかなど、あらゆる視点で確認が必要。
設計完了後、納品された設計データを基に工事発注用の図面、資料を作成していきます。
橋脚の基礎を施工している様子
土留めの仮設構造物が計算上安全であるか、計算後も現場で異常がないか、県庁職員がチェックします。大規模な現場を安全に施工できるか、判断することも県庁職員の重要なミッションです。

橋梁架設に向け、桁仮組を行う様子
橋梁の架設を実施する前に製作した部材の形状、寸法、位置が設計どおりになっているか確認を行い、設計段階では想定できなかった不具合を実際の組み立てによって発見・修正を行います。また、完成した部材が現地で組立てられるのか、干渉などの問題が無いかについても確認を実施します。

JR、京成電鉄の線路の上に橋梁の上部工を架設する様子
線路の上に橋梁を架設するため、橋を後ろから前に送り出す特殊な工法で工事を実施しています。
鉄道の終電後から始発までの間の限られた時間で施工するために機材や誘導員の配置、鉄道事業者との連携など、あらゆるマネジメントを、県庁職員が実施します。
県ならではの大規模な工事も、働く魅力の一つです。

橋梁床版の鉄筋配置確認の様子
設計された機能を発揮するには、設計された鉄筋本数や間隔が確保されているかが重要です。
本数や、コンクリートの骨材が入る間隔が確保されているか、コンクリート打設時に動かないよう結束されているか、確認します。

開通前の橋梁を歩くことも日常に!?

橋梁修繕の様子
市川橋は国道14号に位置し、江戸川を渡る橋梁です。この路線は第1次緊急輸送道路として指定されており、東京都と千葉県を結ぶ重要な道路であるため、災害時にも安定した交通を維持する必要があります。
本橋梁は、建設から60年が経過しており、定期点検の結果、全体的な腐食や防食機能の劣化が確認されました。そのため『千葉県橋梁長寿命化修繕計画』に基づき、早期に措置を講ずべき状態となっていることから、塗装の塗替工事を実施しました。

市川橋は交通量が非常に多いため、交通への影響を最小限に抑えるため、夜間に1車線規制とし、作業足場を設置しました。
河川上の施工であることや橋梁延長が長いことを踏まえ、県庁職員が関係機関と十分な協議を行い、計画的な工事を実施しました

塗装塗替の様子
既存塗膜の劣化状況を踏まえ、素地調整を行った上で、塗装は下塗り・中塗り・上塗りの工程により実施しました。

塗膜厚の確認の様子
塗装塗替えの全工程完了後、足場を撤去する前に、県庁職員の立会のもとで塗膜厚の測定を行い、設計どおりの塗膜厚が確保されていることを確認します。

修繕後
橋梁部材の防食機能が回復し、腐食の進行抑制が図られました。これにより、市川橋の長寿命化と安全性の向上が期待され、今後も重要な交通インフラとして安定した機能を発揮することが可能となります。
成田空港では、第3滑走路の新設を含めた拡張や、旅客ターミナルの再構築に向けた検討など、「成田空港第2の開港プロジェクト」という大きなプロジェクトが展開中です。
県と空港会社で令和7年4月に設立したNRTエリアデザインセンターにおいて、地域として目指すべきビジョンやゾーニングなどを示した「SORATO NRT エアポートシティ構想」が令和7年6月に策定され、この構想の一部には、物流の効率化・高度化に向け、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路を整備することを目指しており、この一環として、空港会社などとともに、令和7年12月から空港周辺の自動物流道路の実走に向けた実証実験を開始しました。
自動物流道路が実現することで、近年懸念されている労働力(ドライバー)不足の解消やトラックなどの陸上輸送の一部が転換されることによる都市間移動の速達性の向上や渋滞対策等にも寄与されます。
この実証実験では、自動走行する搬送機器を用いるため、協力企業のほか、警察庁や千葉県警等の関係機関とも打合せ協議を重ね、自動物流道路の実現に向けた一歩となる搬送機器を走行させることができました。
また、本実証実験においては、新聞やテレビをはじめとする多くのメディアから取材があり、自動物流道路の実現に対する期待の大きさを実感することができました。





道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システムです。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としています。

(出典:国土交通省 自動物流道路(オートフロー・ロード)
)

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我々職員は、様々なパートナーと現場に向き合い、知恵を絞り、千葉県をよりよい県にする思いを持って日々奮闘しています。
まちづくりやインフラの整備、維持管理、有効利用を通じて、地域の課題を解決し、人々の生活を支える仕事です。一緒に働ける方をお待ちしてます!
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