更新日:令和8(2026)年4月1日
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栄養学科では、体の仕組みを分子レベルまで理解しながら食べ物や栄養について幅広く学び、思いやりのある人として、人の心と体の健康にしっかり役立てる人を育てることを大切にしています。また、人の栄養状態をどのように整えればよいかを、科学的な考え方にもとづいて総合的に探究できる力を持つ人を育てることも目指しています。
栄養学科のカリキュラム(PDF:248.3KB)は、大学4年間で基礎を積み重ね、応用力・実践力を高められるようになっています。ここでは主に実験や実習の授業について紹介しています。具体的な授業科目名や何を学ぶかは、こちらのページをご覧ください。

管理栄養士導入教育では、「管理栄養士とはどんな仕事をする人なのか」を基礎から学びます。管理栄養士は、病院や福祉施設、行政、学校などで、人々の健康を守るために食事の面から支える専門家です。この授業では、健康づくりや病気の予防・治療における管理栄養士の役割、医師や看護師、学校の先生など他の職種とどのように協力するのかを学びます。また、管理栄養士がどのような歴史をもつ資格なのか、どのようにキャリアを伸ばしていくのかなど、将来の働き方についても理解を深めます。実際の現場経験がある教員から学ぶことで、栄養の専門職として働くイメージをつかみ、自分の進路を考える土台をつくる授業です。

「これからどんな管理栄養士になりたいか、どのように学んでいきたいか」についてグループワークで考えているところです。
管理栄養士に必要な「安心・安全・おいしい」料理づくりを身につけます。料理は人の健康を支える大切なコミュニケーション手段であり、正しい調理方法を理解することが信頼にもつながります。授業では、日本料理・中国料理・西洋料理などの代表的な献立や、千葉県の伝統料理にも挑戦し、文化や食の背景についても学びます。実習を通して、栄養バランスや衛生管理をふまえた料理の考え方を身につけ、専門科目の学びへとつながる基礎力を育てます。


日本料理で天ぷらを揚げている様子です。盛りつけも「おいしい」の一部なので、出来上がった食材をおいしく美しく見えるように考えます。
食品化学実験・食品学実験では、食品に含まれる成分に関する実験を行います。食品の分析方法は、食品の性質や成分の種類によって大きく異なります。そのため、実験で使用する試薬を調製し、どのくらいの量・どの部分を試料として採取するかについても自分たちで考えます。さらに、実際に測定を行い、得られたデータを解析する力も身につけます。食に関する科学的理解を深め、管理栄養士に求められる分析技術の基礎を学ぶ授業です。


目的とする成分ごとに適切な分析機器を使用して実際に分析を行います。

電気泳動(電気を流してたんぱく質を大きさで分離する分析方法)を行う前に操作方法を真剣に学んでいます。
生理学実験では、人の体がどのように働いているのかを実験を通して理解します。呼吸や心臓の動きが運動によってどう変化するかを測定したり、食べ物をかむ・飲み込むときの筋肉や神経の働きを評価したりします。また、触覚や温度の感じ方、自律神経の反応など、日常では意識しにくい体の仕組みも調べます。体の変化を数字として捉え、科学的に読み取る力を身につけることで、管理栄養士として健康支援を行うための大切な基礎を学ぶ授業です。


吐いた息(呼気)をダグラスバッグという袋に集め、呼気にどの程度の酸素や二酸化炭素が含まれているかを測定して、エネルギー代謝(消費量)の測定を行います。
大人数に安全でおいしい給食を届けるための仕組みを実際に体験しながら学びます。まず、給食に必要な栄養量を計算し、献立を作成します。そのうえで、食材の発注・検収・保管、衛生管理、そして大量調理など、給食提供に欠かせない一連の流れを学びます。また、喫食者(給食を食べる人)への栄養教育や、提供後の評価も行います。さらに、施設や設備の管理、食数や原価の管理、職員配置など、給食運営を支える経営面についても理解を深めます。授業では給食管理ソフトを使い、コンピュータによる実務的な管理方法も身につけます。


給食100人分を作るという大量調理(厨房機器)の技術だけでなく、「給食経営」の視点を持った調理は、家庭で行う小規模調理とは違い、人件費や食材費、設備など、事業全体の資源を効率的に管理することも大切になります。

お食事を作るだけでなく、食べる人(喫食者)へ献立の説明をしたり、感想を聞くことも大切な仕事です。
栄養ケアマネジメント論実習では、病気の人や高齢者など、一人ひとりの体調や生活に合わせて「どんな栄養ケアが必要か」を考え、実際に計画を立ててみる授業です。2~3年次に学んだ病気と栄養の知識を総合し、栄養状態の評価、食事計画づくり、必要栄養量の算出などを行います。また、病院や地域で使われている“地域連携パス”を参考に、退院後の生活を見すえた栄養食事指導計画を作成し、そのロールプレイ(模擬実習)にも取り組みます。実際の管理栄養士の仕事に近い形で学べるため、将来の医療・福祉の現場で役立つ実践力を身につけます。

栄養状態に合わせた献立を考え、実際に調理して評価をします。対象の人のことを考えて、献立が適切かを評価して共有します。

栄養食事指導計画を作成し、管理栄養士役、患者役になってロールプレイをしているところです。
学校栄養教育論では、学校で働く「栄養教諭」がどのような役割を担うのかを学びます。栄養教諭は、学校給食を“教材”として活用し、子どもたちに食の大切さを伝える専門の先生です。授業では、食に関する指導の年間計画づくりや、学校教育の中で食育をどのように位置づけるかを学習します。また、個別に食生活の相談に応じる方法や、栄養教諭が学校全体の食育を進める「食育コーディネーター」としての役割も学びます。さらに、学習指導案を作成したり模擬授業を行ったりすることで、実際の授業づくりの力を身につけます。

栄養教諭として食に関する指導を行う模擬授業を行っているところです。全員が教師役と子ども役になって授業を行い、授業後に検討会も行います。
栄養学科の卒業研究は、学生が栄養学に関する研究のプロセス全体を経験し、主体的な学習能力を高めるとともに、管理栄養士として科学的根拠に基づく応用実践力を修得できることを目標としています。学生は4年次の約1年で、教員の指導と助言のもとに研究テーマを設定し、実験、調査等の栄養学研究の手法を用いて研究を行い、その成果を発表するとともに、卒業論文を作成します。
卒業研究は、食品分析、臨床栄養、栄養教育、調理科学など食・栄養・健康等のテーマを科学的手法で探求します。臨床・実験・調査・レシピ開発など、対象も食品成分から人を対象としたものまでアプローチが多様です。現場に根ざした課題解決や機能性研究もおこなわれています。
卒業研究のテーマについては「卒業研究テーマ」をご覧ください。


研究テーマに合わせて、大学外でフィールドワークをしたり、大学内で分析・実験を行ったりしています。
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