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更新日:令和4(2022)年3月25日

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第1部Ⅲ-2.インタビュー里見紗李奈(さとみ さりな)選手、杉野明子(すぎの あきこ)選手、村山浩(むらやま ひろし)選手[バドミントン]新たな出会いが人生を変える

バドミントンは東京2020大会でパラリンピックに初めて採用されましたが、日本代表で合わせて、金3個、銀1個、銅5個、計9個のメダルを獲得するという素晴らしい成績でした。

村山選手:
 私はシングルスでは4位入賞でしたが、ダブルスでは梶原大暉(かじわら だいき)選手と組んで銅メダルを獲得することができました。

杉野選手:
 私はシングルスと混合ダブルスで、どちらも銅メダルでした。パラリンピックが日本で開催されたことによって、テレビを通してでしたが、実際にプレーを見ていただくことができて、「見たよ」「よかったね」という言葉をたくさんいただきました。3年後のパリ大会に向けて、ここからまたスタートしていきたいと思っています。

里見選手:
 私はシングルスとダブルスの両方で金メダルを獲ることができました。今回コロナ禍で大会が開催されたこと自体が嬉しいことでしたし、パラリンピックの舞台に立てたことも金メダルを2つ獲ることができたことも、とても嬉しく思っています。

 東京パラリンピックはパラバドミントンを知ってもらえるチャンスだと思っていたので、「パラバドミントンっておもしろいな」「こんなスポーツがあったのか」といった書き込みをネットで見つけると、知ってもらえるきっかけを作れたなと思いました。パリに向けて引き続き頑張っていきたいです。

村山選手はパラバドミントン界のパイオニア的な存在ですが、長らく活動されてきて、ここまでの活動を振り返っていかがですか。

村山選手:
 私はパイオニアでも何でもなくて、ただ自分でチームを作って体育館の予約をしているだけですが、34歳のとき病気で障害を負っていろいろなことができなくなり、会社も辞めざるを得なくなりました。私は今47歳ですが、近所に千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター(千葉市)があり、バドミントンと出会ったことで新たな目標を持つことができましたし、やはりバドミントンがあったからこそ人生の幅が大きく広がったと心から思っています。

 この競技や応援してくれている方々に恩返しをしたいと思ってきた中で、東京パラリンピックの出場権をつかみ、銅メダルを獲得できたことは、目標を持って臨んできた結果だと思っています。

 当初、車いすバドミントンの競技人口は少なかったですが、自身の競技力を上げながら、競技人口を増やしたいと思って普及活動を続け、県の協力もあり、だんだん競技人口が増えてきました。その中の一人が里見選手で、初代女王として2つの金メダル獲得を成し遂げてくれたというのは本当にすごく嬉しく思います。パラバドミントンには6つのカテゴリーがありますが、全体としてはまだ競技人口が少ないので今回パラバドミントンの認知度が上ったことを活かし、自身の競技力向上だけでなく、普及など色々と活動していきたいです。

杉野選手が競技を始めたきっかけは何でしょうか。

杉野選手:
 千葉県の障害者バドミントンチームの代表が普及活動の一環で私のいた中学校に来られて、誘いを受けたのがきっかけです。

試合で苦しい展開のときは、どのように自分を奮い立たせていますか。

杉野選手:
 今大会は無観客だったということもあって、コートでの声がテレビの前でも聞こえていたのではないかと思います。私はリードしている場面でも、負けている場面でも、「大丈夫、大丈夫」「次取れば大丈夫だから」と常に同じトーンでずっと自分に言い聞かせていました。苦しい場面では応援してくださっている人たちの顔が浮かぶものだという話を聞いていましたが、それは本当で、ここまで応援してくれてありがとうという気持ちも自分を後押ししてくれて、気持ちが引かずに押して行けたので、勝てたのではないかと思っています。

里見選手:
 私も苦しい場面では声を出して自分を鼓舞して気持ちを盛り上げていこうとしていました。パラリンピックでは頭の切り替えもスムーズにできて、ここを落としても大丈夫だと思うことが次の展開につながったのではないかと思います。

里見さんは世界ランキング1位の選手として注目されていましたが、プレッシャーを楽しめるほうですか。

里見選手:取材でプレッシャーについて聞かれたときには、ないと答えましたが、考えていると夜中に足が震えるような感じになりました。世界ランキング1位、第1シードだと言われるのは気持ちがよくて、嬉しい部分ではありましたが、やはり結果を残さなければという気持ちもあり、結果を残せて本当にほっとしました。

 交通事故で車いすになった後、父に連れられて村山選手のクラブで競技を始めたころは、趣味程度の気持ちでしたが、パラバドミントンに出会って人生が本当に変わりました。このように一歩踏み出して何かを始めてくれる人が増えれば嬉しいなと思います。

応援してきた県民の皆さんへのメッセージをお願いします。

里見選手:
 私は応援がプレーに影響するので、本当なら沢山の方々に会場でバドミントンを観ていただきたかったですが、コートの脇にいらっしゃるメディアの方のカメラの向こうで皆さんが応援してくれていると思うだけですごく力になりました。本当にありがとうございました。

杉野選手:
 たくさんの応援のおかげで、いま自分がここに立てているのだと思っています。実際にプレーを見ていただくことはできませんでしたが、メディアを通してパラリンピックを見ていただくことができ、今まで知らなかった人にも知ってもらえたというのが嬉しいことだと思います。私は生まれも育ちも千葉県で、本当に地元の力がパワーになりました。今後も頑張っていきたいと思っていますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

村山選手:
 もう感謝しかありません。会場は代々木で千葉県ではありませんでしたが、本当にたくさんの人から応援や激励のメッセージをいただいて、震えるくらい嬉しかったです。苦しい局面でも応援が背中をぐっと押してくれていました。また、パリ大会を目指して頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。

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所属課室:環境生活部生涯スポーツ振興課企画調整班

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