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東京2020オリンピック・パラリンピック > 東京2020大会千葉県開催記録誌/東京2020聖火リレー千葉県実施記録誌・記録映像 > 東京2020大会千葉県開催記録誌(テキスト版) > 第1部Ⅲ-2.インタビュー川原凜(かわはら りん)選手[車いすバスケットボール]マシンとマシンのぶつかり合う迫力、多様な連携プレーの魅力を伝えたい
更新日:令和4(2022)年3月25日
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決勝でアメリカと競ったことや、準決勝でイギリスを相手に「走るバスケットボール」で勝てたということは、本当に大きな収穫になりました。チームのテーマであった「ディフェンスで世界に勝つ」ということと、スローガンであった「一心」ということを一貫してやった成果で、本当にうれしく思っています。
生まれたときから脊髄空洞症という病気で下半身に障害があり、お腹の下くらいから感覚がありません。1.5クラスです。病院で地元のクラブチームの監督に声をかけられたのがきっかけですが、車いすバスケットボールを描いた漫画「リアル」(井上雄彦作)の影響もありました。2012年、高校1年生から競技に取り組むようになり、高校を卒業して18歳で千葉ホークスに入団しました。
最初は緊張して硬くなってしまいましたが、2戦目の韓国戦からは本当に楽しんでプレーできました。
2018年世界選手権で金メダルを獲得した強豪チームなので、胸を借りる気持ちで準決勝に臨んだのですが、実感がなかったですね。
イギリス戦でシュートを決めたシーンも印象的だったと思うのですが、決勝のアメリカ戦で、世界ナンバーワンのスティーブ・セリオ選手から意図的にファールを誘って取れたというのは本当に自信になりました。
健常者と障害者という偏見の目があって、これから先もその目はなくならないかもしれませんが、差は縮められると思うのです。そのつなぎ役をするのが私たちパラアスリートだと思っていますので、フラットな気持ちで応援いただけるとありがたいです。
そうですね。生で見ていただけると、迫力があって本当におもしろいスポーツなので、機会があればぜひお越しいただければと思います。
天皇杯の優勝は悲願です。また、2022年11月に開催される世界選手権で結果を出すということも目標にしています。追われる立場になり、勝ち続けていくということがまた重要になってくると思いますので頑張りたいと思っています。
マシンとマシンがぶつかり合うので、「激しさ」が魅力の一つ。もう一つは、障害の重い人と軽い人が共にコートに出るという特徴があるのですが、その中で生み出される連携プレーというのが車いすバスケットボールのおもしろみだと思います。その魅力を今やらせてもらっている学校での講演やメディアなどを通して伝えていければと思っています。
千葉県民の皆さんは、車いすバスケットボールをはじめとするパラスポーツに対して本当に理解を持っていただいていると感じています。皆さんにもっとパラスポーツ、そしてパラアスリートを見ていただけるよう頑張っていきますので、これからも応援をよろしくお願いします。
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