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更新日:令和4(2022)年3月25日

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第1部Ⅱ-2.インタビュー萱和磨(かや かずま)選手、谷川航(たにがわ わたる)選手、橋本大輝(はしもと だいき)選手[体操競技]夢中になって楽しめることを続けて

団体銀メダル、橋本選手の個人総合と種目別鉄棒で金メダル、萱選手の種目別あん馬の銅メダル獲得、おめでとうございます。東京2020大会を振り返り、どのような大会でしたか。

萱選手:
 初めてのオリンピックでキャプテンになり、チームを引っ張らなければいけないという中で、メンバーのことを気にかけながら試合に臨んでいたので、結果を残しただけでなく成長することもできたと思います。団体では0.1点差の銀メダルでしたので、次回のパリ大会で金メダルを取るために、この悔しさを忘れずに頑張っていきたいと思います。

谷川選手:
 今回は銀メダルという結果で、やはり金メダルが欲しかったという思いが残っているので、この悔しさを忘れずに、パリ大会では絶対金メダルを取れるようにこれからも頑張ります。

橋本選手:
 団体では、チームのみんながオリンピック初出場で今大会に挑みました。金メダルを獲得できなかったのは悔しいですが、一人ひとりが自分の役割を果たして全18演技をつなぐことができたおかげで、銀メダルを手にすることができたと思っています。
 また、個人総合と種目別鉄棒では、団体戦での悔しさから気持ちを切り替えて、金メダルを獲得することができ、あの舞台では演技をすることを通して自分の成長を感じることができました。3年後のパリ大会では今大会のうれしい結果と悔しい結果を受け入れて、また日本代表の一人として体操競技を引っ張っていきたいと思います。

団体戦では、萱選手の演技に入る前と演技に入った後の気持ちが伝わってくるような仕草に引き込まれていきました。どのような気持ちで演技に臨まれたのですか。

萱選手:
 団体決勝では出場全種目で僕がトップバッターだったので、失敗するわけにはいかない、やはり次の選手にバトンを渡さなければいけないという思いがありました。トップバッターには緊張感がありますし、独特な雰囲気もあるので、その雰囲気に飲まれないために自分だけの世界を作って演技をしました。

谷川選手や橋本選手は萱選手の演技や仕草を見て、どのように感じましたか。

谷川選手:
 普段の国内の大会でも気合いが入っていて声が大きかったりするのですが、オリンピックでは本当に気合いが入っていて、気持ちが伝わってきたので、しっかりいい演技をして、受け取ったバトンをまたつなげようという思いで演技しました。

橋本選手:
 萱選手はすごく集中していて、他を寄せ付けないくらいの気迫を感じました。その気迫をチームにつないでいくという思いが強く伝わってきて、僕らの気を引き締めてくれたと思います。

お話を伺うとまさに団体戦という感じが伝わってきます。オリンピックに出場して感じたことはありますか。

橋本選手:
 僕はあの舞台で演技をすること自体に成長を感じられました。個人総合決勝の鉄棒では前の選手が次々と落下し、独特の緊張感があったのですが、もう集中するしかないと思って強さを出せたことが金メダルにつながったと思っています。また、個人総合と鉄棒の2種目で金メダルを取ることができたのは僕だけの力ではないので、本当にいろいろな人に感謝しています。金メダルを取ったことはもう過去なので、また新たな自分として挑戦していきたいと思っています。

谷川選手:
 跳馬の予選では失敗してしまいましたが、団体戦ではしっかり決めることができましたので、そこはよかったと思っています。一方で、種目別跳馬の決勝に進むことができなかったので、一発で技を決める強さをもっと磨いていかないといけないと思いました。

これまで千葉県で体操に取り組まれてきて、千葉県の体操の環境についてはどのように思いますか。

萱選手:
 千葉県は生まれ育った県であり、成長したところです。僕が体操を始めたときはまだクラブが少なくて、中学生のときに特設体操部を作ってもらい、総合体育大会に出場しました。そのため、今後、体操の競技人口が増えてほしいという思いやもっとサポートしてほしいという思いがありました。僕らが頑張ることによって体操の認知度が高まり、体操教室などが広がれば、子どもたちの夢につながると思います。

谷川選手:
 僕も千葉県で生まれ育ったので、千葉県には感謝の気持ちでいっぱいです。僕は幼稚園のクラブで体操を始めました。その幼稚園の体育館も新しくなり、市立船橋高校や順天堂大学の体育館も素晴らしい設備の体育館になっています。このような環境で練習させてもらってきたからこそ、体操選手の4人中3人が千葉県出身ということになったと思います。本当に恵まれた環境で育ってきて不自由なく練習できていて、とても感謝しています。

千葉県で成長した選手が自国開催のオリンピックの舞台で活躍されたことは、子どもたちの大きな励みになると思います。改めて子どもたちにメッセージをお願いします。

萱選手:
 僕は2004年のアテネオリンピックを見て体操を始めましたが、ずっと楽しいことをやり続けてきたと思っています。つらいこともありましたが、楽しいとつらいことも乗り越えられます。スポーツ以外でも何でも、ワクワクするような、時間を忘れて夢中になってしまうことをやり続けていけばいいと思います。

谷川選手:
 同じことになりますが、みんな「楽しい」の延長でここまでやってきていると思います。楽しくないと続けていけないし、自分が夢中になれることを続けることが、その道を極めることにつながると思うので、自分が楽しいと思えることを選んで、それを周りがサポートできるという環境があれば、何でも極めていけると思います。

橋本選手:
 僕は兄の影響で嫌々体操を始めたのですが、やっているうちに楽しくなりました。僕は大学生ですが、体操を息抜きにしたり、他のスポーツを息抜きとして考えたりすることも必要なのかなと思います。何かに行き詰まってもリフレッシュできるようにして、少しでもスポーツに触れられるように、なおかつそれをサポートできる人も増えて、また仲間と切磋琢磨していけば、スポーツに向き合える時間が増えるのではないかと思っています。

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