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更新日:令和4(2022)年3月25日

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第1部Ⅱ-2.インタビュー大原洋人(おおはら ひろと)選手[サーフィン]目標を見失ったときは、初心に戻る

大原選手にとってのサーフィンの魅力を教えてください。

 自然相手のスポーツなので、同じ波は二度と来ません。波のコンディションは毎日違います。ボードに立って、進んでいく感覚が毎日新鮮で、毎日違った練習ができたから続けられたのだと思います。いつ何が起きるかわからないことにわくわくする気持ちがサーフィンの良さであり、魅力です。

サーフィンの難しさはどのようなところですか。

 波のコンディションがいつも違うことです。試合までの課題は明確なのに、練習になる波が来ない日が続く。そんなとき上達することの難しさを感じます。これは当然のことなので克服していくしかない。他には、試合中に自分で波を探すこと。試合会場によって異なるので、その時々の対応が問われます。

これまでどのような困難にぶつかり、それを乗り越えるためにどうされましたか。

 15歳のとき世界戦の直前に病気になりました。出られなくなった試合で同世代の日本選手が活躍する姿を見て、自分だけ置いていかれているような感覚に陥ったのですが、カリフォルニアに拠点を移し、有望な選手の登竜門である大会に参加してから、サーフィン人生が一変しました。この大会は1年間に10戦あるのですが、海外での試合を重ねることでアウェー感がなくなって自信を持てるようになり、他の日本人選手との差も巻き返すことができました。

地元である釣ヶ崎海岸で、オリンピック史上初となるサーフィン競技が開催されましたが、どのような心境で大会に臨まれましたか。

 代表になれなかった日本人サーファーの分まで頑張ろうと思いました。

未来の子どもたちにとって、釣ヶ崎海岸はどのような海であってほしいと思いますか。

 環境問題として話題になっていることはいくつもありますが、何も手をつけずにいると、10年後、20年後に海に来る人が減ってしまうという危機感に加え、サーフィンができなくなることも危惧されます。具体的に解決するのは難しいのですが、最低限、現状を維持していきたい。自分の言動も含めて、未来の子どもたちのために海を大切にする姿勢を持ち続けたいと思っています。

オリンピックの開催をきっかけに、サーフィンの競技人口が増えていくことが期待されています。サーフィンの普及に向けて、大原選手がこれまで関わってきたことやこれから取り組みたいことを教えてください。

 サーフィンを始める子どもたちのために、サーフィンもメジャースポーツになってほしいと思っています。サーフィンで豊かな生活を送ってほしい。他のプロスポーツ選手と同じようになってほしい。自分としてはできる限り結果を残して、サーフィン界の理想の未来につなげていきたい。同じような考えを持っているサーファーは多いので、サーフィンの明るい未来のために取り組んでいきたいと思います。

3年後のパリ大会に向けて目標をお聞かせください。また、その目標に向けて取り組んでいきたいことや特に強化したいことがあれば教えてください。

 目標は、何色でも良いので、メダルを取ることです。2023年の世界戦(エルサルバドル)が最終選考の場になるのですが、それまでに世界のトップサーファーと同じ舞台で、1回でも多く挑むことで、自分の道が見えてくると思っています。そうすることが強化につながり、メダルも見えてくると信じています。

地元一宮町では、多くの小学生や中学生がサーフィンをしていて、朝や放課後には海に行ってサーフィンを楽しむなど、サーフィンが生活の一部になっていると聞いています。未来のオリンピアンに向けて、メッセージをお願いします。

 上達することだけにこだわらず、目標を見失ったときは初心に戻って心から楽しんでほしいし、続けてほしいです。周りの目を気にせず、課題や目標を見つけ、自分がやりたいようにやってほしい。何でも負けが続くと意欲が下がりますが、気持ちの切り替えを大切にしてほしいですね。乗りたい波、やりたい技、楽しめている自分、この繰り返しのサイクルが次につながると思います。何があっても本質を見失わず、前に進んでほしいと思っています。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部生涯スポーツ振興課企画調整班

電話番号:043-223-2449

ファックス番号:043-222-5716

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