発刊に寄せて（千葉県議会議長）

　東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の熱い戦いも閉幕を迎え、ここに千葉県開催記録誌が発刊されますことは、誠に意義深く心からお喜び申し上げます。

　本県では、県内2会場で、オリンピック・パラリンピックを合わせて、開催都市である東京都に次ぐ競技数となる計8競技が実施され、幕張メッセでは、フェンシング、テコンドー、レスリングのオリンピック3競技と、ゴールボール、シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシングのパラリンピック4競技が行われました。また、釣ヶ崎海岸では、オリンピック史上初となるサーフィンが行われ、連日熱戦が繰り広げられました。

　今大会は、新型コロナウイルス感染症の影響により1年の延期、そして無観客での開催を余儀なくされ、さらには徹底した感染防止対策が求められたほか、予定されていた事前キャンプの受入れや選手との交流の一部が中止となるなど、かつてないほど難しい大会となりました。

　それでも大会本番を迎えると、世界各国から集まったトップアスリートたちが素晴らしいパフォーマンスを存分に発揮され、両大会を通じて日本の選手、特に本県ゆかりの選手の皆さんが数多くのメダルを獲得されるなど、大変見事な活躍をされ、県民に大きな勇気と希望、感動を与えてくれました。

　この大会の開催決定を契機として、本県において、多くの方々が力を合わせて、スポーツ振興や国際交流、バリアフリーなどを進めてきたことは、千葉県の未来に活かされるものと信じております。

　県議会といたしましても、これまで県民の皆様が一体となって進めてきた取組が次世代にしっかりと引き継がれ、本県の持続的な発展につながるよう、力を尽くしてまいります。

　結びに、大会の開催に当たり御尽力いただきました、東京2020組織委員会の皆様、ボランティアの皆様、医療従事者の皆様、その他すべての関係者の皆様に感謝の意を表するとともに、本県スポーツの益々の発展と、皆様方の御健勝を祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

千葉県議会議長　信田光保（しだ みつやす）

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