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更新日:令和3(2021)年11月30日

ページ番号:2634

恵まれた幸せ(平成27年度心の輪を広げる体験作文入賞作品)

恵まれた幸せ

高校生・一般部門

千葉県知事優秀賞

翔凜高等学校2年
吉田 安希(よしだ あき)

当たり前の事ですが、人間は一人では絶対生きることができません。常に、まわりの助けがあり、生きていくことができます。家族、地域の人、学校の先生、友人等がいるからこそ今があります。この人達によって自分自身が幸せに感じたり、悲しんだりする人も多いと思います。障害者は特に、まわりの人の助け、心遣いが必要です。心遣いがないために、陰で傷ついている人がたくさんいると思います。

そのような事が、ニュースになって、私は改めて自分自身を振り返ってみました。振り返ってみると、私ほど恵まれている人はいないと思うほど、まわりの人の心遣いに常に助けられていたと思います。

私は同世代の子達より、足の発達が遅く二歳半で、ようやく歩くことができるようになりました。私は、この時の事をまったく覚えていないのですが、母から補助機具をつけてリハビリをしていたと聞いていました。私の住んでいる地域に当時リハビリセンターはなく、毎日少し遠くの病院まで車で通ったことでしょう。この時から私は、お母さんにかかりきりで、お世話してもらったことがわかりました。今は、勉強の事等でうるさく言われると、怒鳴る私です。しかし、この時の母親の送迎がなければ、私が歩けるようになる時期は、もう少し遅くなっていたかもしれません。その時期は、毎日送迎してくれていて、母親に少し感謝しています。だから、これからは少し素直になろうと思います。そして、私は、その後幼稚園を経て、小学校に入学しました。小学校では遠足があったり、体育の授業があったりして当時は、すごく大変に思えた事を覚えています。しかし、大変な思いをしていた分まわりの助けがありました。例えば遠足の時。私の学校では低学年は、高学年と山を上ります。道中、きつい坂道があるのですが、高学年の方々が荷物を持ってくれたりして助かりました。また中学年の時は、自力で上りました。坂道がやっぱり、きつかったのですが、前にいる子が手をつないで、力を貸してくれました。そして私が一番大変だった時間は、休み時間です。私のクラスは全員で長縄や氷鬼、サッカーをすることが習慣でした。この頃私は、氷鬼をやる事になると嫌になりました。私は、すぐ捕まってしまうからです。しかし、氷の制限を決める時クラスメイトの一人が気付いてくれて発言してくれました。それから話し合いにより私は、氷を多く使うことができました。また他の遊びでも皆が私に色々とアドバイスをくれました。そして私は以前のように休み時間を不安で向かえる事がなくなり、皆と同じように楽しく過ごすことができました。私は、この時恵まれていたと思いました。なぜなら、クラスの助けがなければ私は、遊びの楽しさを知らずに大事な小学校時代を終えていたかもしれないからです。以前家庭科の授業で、遊びは子供にとって重要であると学習しました。もしかしたら私は、重要なものを得なかったかもしれません。そして、中学生時代。私が最も嫌だったものが運動会の学級対抗リレーです。他の人が速くても私がいれば負けてしまいます。もちろん文句は言われましたが、学校生活には何も支障がありませんでした。また私は、部活で重いものを持つ機会が多くありました。その度に部活動のメンバーが積極的に私を手伝ってくれました。私は、ニュースで中学生のいじめを見て中学校が不安でした。しかし、小学校、中学校を通して世の中悪い事ばかりではないと思いました。こうした事を経て今に至ります。高校生活も今までと同様良い事がたくさんあります。例えばバレーの授業。私が最後に残って課題が終わらずクラスメイトを待たせてしまっている時です。クラスメイトが、励ましの言葉をくれたおかげで頑張ろうという気持ちが増しました。また長距離走で私と一緒に走ってくれた方を大勢いました。ここに書いてある事は、私が受けた助けのごく一部です。書ききれないほど、たくさんあります。

私は、このように生まれた時から人に助けてもらってばかりいます。これは、とても幸せな事だと思います。なぜなら世の中には、障害者差別を受けている人が大勢いるからです。私は回りに恵まれていて、そのような事は、まったくありません。もちろん私も他人に甘えるばかりでは、いけません。だから私は、もっと多くの人に私の幸せを分けてあげたいです。そして、いつか本当に平等な社会が、くれば良いなと思います。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

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