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更新日:平成29(2017)年5月8日

看護局(2病棟)

症状が落ち着いて来ると・・・私達の待っている2病棟へ移動することになります。

では、その2病棟の紹介をしましょう。

 Q1. 2病棟はどんなところ?

精神科医療センターの中では、2病棟は「退院準備のための病棟」と位置付けされています。個室もありますが、1病棟と違うところは、3人部屋(女性)が1つ、4人部屋が男女3つずつあって、全部で29床になります。これによって、社会生活への順応性を高められるようにしています。

 Q2. 2病棟の看護目標は?

  1. 出来るだけ早く(目標は入院日から3ヶ月以内で)退院できるように援助を行います。
  2. 病気や入院による、家庭や職場・学校などでの不利益を最小限にします。
  3. 再入院を防ぐための準備や援助を行います。

 Q3. 2病棟ではどんなことをするのでしょう?

患者さんの病状に合わせ、私達看護師が色々な援助をしていきます。例えば・・・

  1. 生活のリズムを整えていきます。
  2. 退院後の生活についての心配事を取り除いていけるようにします。

その他、2病棟の看護師が力を入れて援助していること・特徴的なことについて、もっと詳しく説明します。

 生活のリズムを整えていきます。

中庭の風景

午前中にはラジオ体操を行ったり、午後からも中庭や体育館に出て散歩や軽いスポーツなどを行ったりしています。入浴もきちんとして、身なりを整えたり出来るように気を付けています。それから、大切なのは休みと睡眠です。疲れた身体・こころを休ませるために、食事の後の休み時間があり、また、夜はぐっすりとよく眠れるような手助けをしていきます。その他にも、食事・服薬などを規則正しく行えるように、つまりは、精神症状によって崩れた生活リズムを取り戻していく・・・ということです。もちろんこれは、患者さんの個別性が重視されています。そのため、1人1人に沿った日課表を作るなどの工夫がされています。

 退院後の生活についての心配事を取り除いていけるようにします。

2病棟に移動してすぐに、1人の患者さんに対し、1人の受け持ち看護師が決まります。その受け持ち看護師を中心に、主治医・ケースワーカー・外来保健師がチームを組んで、病状に合わせて退院に向けての計画を立てていきます。必要があれば、看護師などが一緒に外出をし、自宅を訪問しています。患者さん本人だけでなく、サポートをしてくれる方(例えばご家族)とも綿密に連絡を取り合って、退院後の生活へスムーズに戻れるように活動しています。

 服薬について

精神科の患者さんが、社会復帰し安定した生活を営んでいくためには、服薬の継続が大切です。退院後も服薬が続けられるように、入院中からいくつかの工夫がなされています。患者さん自身が、「くすり」の必要性を自覚できるような働きかけを心がけています。例えば、症状の緩和を図りながらも、なおかつ副作用を最小限に抑え、患者さん自身が「くすりを飲んで楽になった」と思えるような内服薬の種類・量を検討するようにしています。それには、医師・看護師が観察を行うことは勿論、患者さん本人からも、薬についての「飲み心地」も含めて十分にお話しを聞くように心がけています。

単身で暮らしている、ご家族とともに暮らしているということにかかわらず、服薬は患者さん自身の自主性が必要です。はじめは看護師が患者さんのくすりを管理し、忘れてしまう方には声をかけたりしますが、時期を見計らって、くすりの自己管理を入院中から始めるパターンがほとんどです。この自己管理とは、1日分から1週間分くらいまで、処方されたくすりを患者さんがご自分で持って、間違いなく忘れずに食後や就寝前に飲むことが出来ることを目的に行っています。

 医療スタッフについて

主治医・受け持ち看護師をはじめ、入院中・退院後を含め経済的な不安や仕事、学校の問題など、担当のケースワーカーと供に、患者さんの不利益にならないよう援助しています。また、精神科医療センターの外来に通うことになる場合は、入院中から外来の受け持ち保健師と連携して退院準備をすすめています。このスタッフがチームを組んで、密に連絡を取り合い、患者さんの退院後の不安を少しでも解消出来るようにして、早期の退院を実現しています。必要があれば、地域の保健師や福祉関係者にも協力を依頼して、入院中から関わってもらっています。患者さん本人だけでなく、ご家族とも看護師が間に入って、面談をセッティングしたり、面会時にお話しを聞いたりしており、入院中や退院後の不安・疑問を軽減して、退院後に協力を得られるように調整しています。

 同伴外出、自宅訪問について

退院の準備として、生活の場を病棟外に広げて、地域や社会に生活の場をもどすために、スタッフやご家族が同伴して入院中に自宅・他科受診・調髪・買い物などに行っています。
また、退院後の生活基盤(居住地)の確保と維持のために、また患者さんと共同作業で退院後の生活を維持していくために、自宅への訪問を行うこともあります。

どうでしたか?少しでも、この精神科医療センター2病棟の看護について興味を持っていただけたでしょうか?まだまだ載せきらないくらい、2病棟だけでなくこの精神科医療センターの看護部門は奥が深く、色々な援助をしているのです。少しでも、このホームページを見てくださった方のお力になれたら幸いです。