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更新日:平成29(2017)年12月20日

転換畑における小麦「さとのそら」の良質・多収栽培のポイント

1.はじめに

小麦奨励品種が「農林61号」から「さとのそら」に切替り5年となり、転換畑の栽培方法において幾つかの課題が明確になってきています。

そこで、市原市での栽培実績から得られた生育結果を踏まえて、「さとのそら」の大きな特徴である良品質かつ多収性を活かせる生育管理のポイントを紹介します。

2.雑草対策

近年の暖冬や雑草繁殖に好適な降雨条件により、カラスノエンドウ、カラスムギ等の多発が問題となっています。特にカラスノエンドウは、黒い子実が小麦に混入するとその除去が困難です。また、年内から3月まで発生し、防除時期が長期間に及びます。このため、適期の薬剤散布を徹底しましょう。

  • 小麦2~3葉期に、リベレーターフロアブルを散布
  • カラスノエンドウ2~3葉期までにアクチノール乳剤を2回散布、遅れた場合はバサグラン液剤を散布
  • 畦畔部分からカラスノエンドウ種子が伝播し易いので要注意

カラスノエンドウ

写真1_薬散適期はカラスノエンドウ2~3葉期まで

畝間の雑草

写真2_陽の当たる畝間空間に多発しやすい

 

黒い子実

写真3_小麦に黒い子実が混入すると規格外

3.追肥

追肥については、生育期後半に窒素吸収量が増加してくるため、施用は必須です。通常は、茎立ち期に10アール当たり窒素量成分で約3キログラム施用しますが、近年の温暖化により茎立ち期が一週間程前進化しています。なお市原市の転換畑では、基肥窒素を10アール当たり8~10キログラムとやや多肥にした方が、穂数確保がし易い傾向があります。また、土壌水分過多の圃場を除き、分げつ促進等のため、12月~1月にできる限り踏圧作業をしましょう。

  • 茎立ち期の追肥により多収(10アール当たり400キログラム目標)が実現
  • 粗タンパク含量を上げるため、出穂期又は出穂2週間前の追肥の検討

鎮圧作業のようす

写真4_12~1月に1~2回鎮圧作業する

4.排水対策

特に湿害に弱い品種なので、早い時期から明渠と排水溝を設けて、田面を乾燥させましょう。また、できる限り圃場を団地化して地域的な排水対策に努めることにより、品質の優れた小麦生産が実現します。

  • 排水対策により、水田転換畑における粗タンパク含量が改善
  • ブロックローテーション方式などによる圃場の団地化は効果が大

5.病害対策

小麦の最も重要な病害として、赤かび病があげられます。粒の中にかび毒を蓄積することから、農産物検査規格において、1,000粒中に一粒でも混入すると規格外となり収入が大幅に減ります。主な発生原因は、登熟期間の高温多湿です。このため、適期での薬剤散布を徹底することが重要です。

  • 開花始め~開花盛期を予測し、トップジンM水和剤又はシルバキュアフロアブルを散布
  • 開花期以降の降雨等により、赤かび病が発生しやすい状況では、2回目の防除が必要
  • 1回目散布の7日~10日後に2回目散布すると予防効果が大きい

開花盛期

写真5_赤かび病の防除適期の開花盛期

※記載の農薬は作成時に登録のあるものです。農薬使用時は最新の登録内容を確認してください。

初掲載:平成29年12月

千葉農業事務所改良普及課

市原グループ

主任上席普及指導員

白熊一郎

電話:043-300-0950

 

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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