ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農業・畜産業 > 普及・技術 > 千葉県農業改良普及情報ネットワーク > フィールドノート履歴一覧 > フィールドノート平成28年 > 登熟期の管理と収穫、乾燥、調製について
更新日:令和元(2019)年8月8日
ページ番号:7380
水稲の登熟期に障害を受けると、収量、品質の低下を招きます。適切な管理を心掛け、高品質な米生産を目指しましょう。
登熟期に水が不足すると、乳白米等の白未熟粒が多発生する原因となります。そのため、出穂3週間前から2週間後まで湛水管理(田面が露出しない程度で良い)を行い、品質低下を防ぎましょう。なお、この技術は自然由来のカドミウム吸収を抑えるのにも有効です。
出穂2週間後から25日後までの期間は間断かんがいを行い、根の活力を維持しましょう。なお、早期落水は品質低下の原因となるので、止めましょう。
出穂後20日間の平均気温が26~27℃を超えると、白未熟粒の割合が高くなります。高温が続く場合は、間断かんがいの回数を増し、水田内の温度低下に努めましょう。
早刈りの場合、青米や未熟粒が多くなり、刈り遅れの場合、胴割れ粒等が多くなります。水田の中で平均的な生育の10株から、茎の太い穂を選び、不稔籾を除いて帯緑色籾(少しでも緑色の部分がある籾、下図参照)の割合を調べます。帯緑色籾の割合が15%の時が収穫適期です。
なお、収穫期の目安は出穂期から「ふさおとめ」で33日前後、「ふさこがね」で37日前後、「コシヒカリ」で38日前後です。
収穫した籾を3時間以上、炎天下に放置すると、品質が低下します。収穫後は速やかに乾燥しましょう。
高温での急激な乾燥や過乾燥は胴割れ米の原因となります。乾燥は平均毎時乾減率0.7~0.8%で行い、仕上げ水分は14.5~15.0%としましょう。
乾燥終了直後の籾温度が高い状態で籾摺りを行うと、肌ずれ米や胴割れ米の原因となりますので、十分に放冷してから行いましょう。
初掲載:平成28年8月
海匝農業事務所改良普及課
匝瑳グループ
普及指導員
皆川裕
電話:0479-62-0334
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください