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更新日:令和元(2019)年6月3日
ページ番号:7372
水稲栽培では、品種、栽培方法、土壌条件及び生育の状況に応じた適正な施肥を行うことが、良質米の安定生産を図る上で重要です。
穂肥の施用により籾数が十分に確保され、収量の確保につながりますが、施用が適期より早い場合、下位節間が伸長し倒伏を助長します。また、適期より遅い場合には食味低下につながる恐れもありますので、生育診断に基づいて適正時期に施用する必要があります。
一部では省力化を目的として肥効調節型の被覆肥料が使用されていますが、基肥プラス穂肥の施肥体系が基本となりますので、生育診断による適正施肥について理解を深め、良質米の安定生産を目指しましょう。
表1主な品種の穂肥施用時期(稲作標準技術体系、千葉県、平成26年)
品種 |
穂肥施用時期 |
---|---|
コシヒカリ |
出穂前18~10日 |
ふさこがね |
出穂前18日 |
ふさおとめ |
出穂前25~18日 |
※幼穂形成期の茎数が生育目標の範囲内の場合
表2主な品種の幼穂形成期における生育目標(稲作標準技術体系、千葉県、平成26年、水稲の生育状況と当面の対策(第3報)、千葉県農林水産部、平成27年)
品種 |
茎数 |
草丈 |
葉色(カラ―スケール値) |
---|---|---|---|
コシヒカリ |
23本~30本/株 |
70センチメートル以下 |
3.5~4.0 |
ふさこがね |
25本~27本/株 |
60~65センチメートル以下 |
5.0 |
ふさおとめ | 砂質・壌質土の場合 31本~34本/株 |
55センチメートル以下 | 4.0 |
粘質土の場合 29本~31本/株 |
※坪60株植え(株間18センチメートル×条間30センチメートル)の場合
※葉色は葉色カラースケール(富士平興業製)を約3センチメートル離して観察する
初掲載:平成28年6月
印旛農業事務所改良普及課
北西グループ
普及指導員
青木菜々子
電話:043-483-1128
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