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更新日:平成30(2018)年8月8日

ページ番号:7338

登熟期の管理と収穫、乾燥、調製

水稲の登熟期間は、胚乳に主にデンプンが蓄積する時期です。この時期に障害を受けると収量、品質の両面において大きな打撃を受けるため、適切な管理を心掛けましょう。

1.登熟期の水管理

(1)登熟期前半の管理(カドミウム対策)

出穂前後は水稲のカドミウム吸収が盛んな時期です。そのため出穂3週間前から出穂2週間後までの5週間を田面に水が常時あるような湛水状態(ひたひた程度に水がある状態で良い)に保ちます。

(2)登熟期後半の管理

長期間の湛水は土壌の還元力を強め、根の活力低下を助長します。そのため、出穂3週間後から収穫前に落水するまでは、定期的な灌漑を繰り返します。

水稲の水管理例(コシヒカリの場合)
図1.水稲の水管理(コシヒカリの場合)

2.高温障害対策

千葉県は早期栽培であるため高温期に登熟します。高温に長時間さらされると、胚乳へのデンプン蓄積阻害や夜間の呼吸増加によるデンプンの消費量増加により、乳白粒や腹白粒等の発生が多くなります。特に、これらは出穂15日後頃までの高温(平均気温28℃以上)によって増加するため、高温が続く場合は水の入れ替えやかけ流しを行い、ほ場内の温度を下げるようにしましょう。

3.斑点米カメムシ類対策

斑点米は、カメムシ類が水田に飛来し、稲の穂を吸汁することで発生します。対策としては、穂揃い期と出穂15日後頃に薬剤を散布します。収穫直前の防除となりますので、薬剤の収穫前使用日数に注意しましょう。

4.収穫

適期より刈り遅れた場合には米粒内部に亀裂を生じる胴割れ粒や、着色粒の発生が多くなるほか、玄米光沢が悪化します。逆に適期より早く収穫しすぎた場合は粒重が少なく、青米や未熟粒の発生が多くなります。

収穫適期の目安は、出穂後の日数がふさおとめは33日前後、ふさこがねは37日前後、コシヒカリは35~40日となります。ただし、この日数は、登熟期間中の気象条件の推移、ほ場条件、栽培管理条件等で変動するため、個々のほ場における稲の状態を直接観察し、帯緑色籾歩合15%を目安に収穫しましょう。

帯緑色歩合
図2.帯緑色歩合

5.乾燥、調製及び保管

収穫後、籾を乾燥させます。貯蔵や籾摺りの点からは、含水率が低い方が良いですが、低すぎると食味が低下するため、これらのバランスから目標水分を14.5~15.5%とします。また調製後の玄米は、15℃以下の低温で湿度70~80%の貯蔵庫に保管すると品質の低下やカビ・虫害が発生しにくくなります。

 

初掲載:平成27年8月

山武農業事務所改良普及課
南部グループ
普及指導員
堀早知恵
(電話:0475-54-0226)

 

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

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